ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。まだまだ明かせない情報が多すぎてどう出していくか四苦八苦してます。

今回はブルーフレア団の実態。楽しんでいただけると幸いです。


岩壁のヌシ、くさジム、ほのお組
VSアーマーガア


 パルデア某所。ブルーフレア団のアジト。とある店と繋がっている入り口を開き、不機嫌そうに戻ってきたバラを出迎える人物たちがいた。

 

 

「アハハ!またしくじったの?バラ」

 

「ゴホン。あら。バラ、聞きましたわよ。ジムリーダーでも四天王でもない相手に敗れておめおめと帰って来たんですってね?」

 

「うるさいぞアケビ、グロリア。特にグロリア、新参者の分際で何様だ」

 

 

 サニア相手にチオンジェンを奪い取った人物であるアケビと、銀髪をパーティアレンジに纏め青いドレスの様な衣装を纏い扇子で口元を隠した少女を、バラは苛立ちのまま睨み付ける。ブルーフレア団幹部の一人、その名もグロリアである。

 

 

「何様?わたくし、お嬢様ですわッ!!オーホホホッ!」

 

 

 傍に侍らせた、パルデアではとある天敵ポケモンがいるため珍しいアーマーガアに咆哮させ、芝居じみた高笑いを上げるグロリアをバイザーの下からジト目で睨みつけるバラ。

 

 

「お前こそ仕事はどうした」

 

「もちろん、やることはやってますわよ。結晶洞窟のテラスタルポケモンの捕獲は完璧ですわ」

 

 

 バラからの問いかけににっこり微笑んで返すグロリア。結晶洞窟のテラスタルポケモン。パルデア各地の地表に点在する結晶洞窟の入り口から入れる空間に生息する、通常のとは別のテラスタルタイプのポケモンたち。その乱獲がグロリアに与えられた命令だった。

 

 

「…エスプリと、“用心棒”はどうした?」

 

「エスプリは休止中。用心棒ちゃんは本業に戻ってるわよ、アハハ!健気よねえ!」

 

「それで、バラは仕事を達成しましたの?たしかツバサノオウの確保と…災いの器の捕獲、でしたわね?」

 

「…ツバサノオウの確保は失敗したが、災いの器は無事捕獲した。エスプリがしくじったチヲハウハネの確保もできる算段だったが……次は負けん」

 

 

 言いながら拳を握りしめるバラの、いつもの冷静沈着な彼女らしくない姿を見たアケビは笑い、腕に付けている端末…ホロキャスターを操作してバラから送られてきた映像を確認して首を傾げる。

 

 

「あれ?この子、ラウラ、だっけ?あの時の小娘に邪魔されるなんて無様ねバラ。アハハ!貴方の獲物を取られなくてよかったわね、グロリア!」

 

 

 その映像を眺めて呆けていたところにアケビが呼びかけると、我に返るグロリア。

 

 

「…ええ。ラウラ相手ならバラが負けるのも仕方がない事ですわ。ラウラは私の獲物ですの。そう簡単に勝てると思ったら大間違いですわ」

 

「奴がチヲハウハネを使わなければ殺せていた…!」

 

「アンタらしくないわよバラ。面白いからいいけど!アハハ!」

 

「あそこから脱出したチヲハウハネをラウラが手にしていたとは……さすがですわね」

 

 

 激昂するバラ。煽るアケビ。感心するグロリア。すると三人の耳に取り付けられたイヤホンにザザザッとノイズ音が聞こえる。仲間からの伝達、しかし幹部三人に同時に繋げられたそれは、三人の上に立つものからの通信に他ならない。

 

 

《「――――」》

 

「アハハ!ボス!元気ー?」

 

「貴様いい加減にしろアケビ…!ボス、失礼しました」

 

「ごきげんようですわボス。起動の為に必要なエネルギーは目標量にはまだ到達しませんの。やはりパラドックスポケモンを捕まえる方が効率的ですわね。そこで提案なのですけど、エスプリだけでなくわたくしもチヲハウハネ確保に当たらせてくれません?チヲハウハネを持つラウラは私の獲物なんですの」

 

 

 報告を終えるとそう問いかけるグロリア。通話の相手に苦言を呈されたのか不満げに頬を膨らませる。

 

 

《「―――。――――――」》

 

「わかりましたわ。これまで通りテラスタルポケモンを集めることに尽力しますの。でも、その途中でラウラに出くわしたらバラの様に狙っても構いませんわね?」

 

《「――――」》

 

「ええ、ええ。感謝しますわボス」

 

「我々も引き続き四災及びツバサノオウ確保に動きます」

 

「アハハ!右に同じ!」

 

 

 グロリアにバラとアケビも続く。ブルーフレア団、かつてのフレア団の残党は、青くなるほどに燃え広がった業火でパルデアを飲み込まんとしていた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃。回復を終えピクニックで腹ごしらえしたラウラは、手持ちを全員出して鍛えようとしていた。

 

 

「ぼむん、ケプリべ。お前たちは練度が少ないから度胸と命中精度が足りない。全部の技を使って、でんこうせっかするレインとくさわけするジャックをひたすら狙え。レインとジャックはとにかく素早さを鍛えるぞ、ぼむんとケプリベの攻撃に当たるな。レクスとダーマはウカと組手だ。やる気はないが攻撃されたら反撃するだろう」

 

 

 指示を送り、それぞれ訓練を始めるポケモンたちを眺めながら、自分はスマホロトムのポケモン図鑑をひたすら読み込むラウラ。アイアール戦やアオキ戦で露呈した、蟲ポケモン以外への興味の無さ故の無知をどうにかしようと試みたのだ。

 

 

「………はがね・フェアリー、ドラゴン・こおり、じめん・どく、かくとう・ひこう、いわ・どく……なんか俺の知らない組み合わせのポケモンが多いな。パルデア地方のポケモンは覚えにくい」

 

 

 アイアールからしたらレクスのタイプも難しいって言ったっけかなと思いだしつつ説明を読むことに集中するラウラ。蟲タイプは苦手なタイプがいわ・ほのお・かくとう・どく・ひこう・ゴースト・はがね・フェアリーととにかく多い。有利を取れるポケモンもくさ・エスパー・あく・かくとう・じめんと逆に少ないのも特徴だ。それを補うには素早さと手数が必要だ。攻撃力や防御力を上げようにもそもそものスペックが圧倒的に負けているのだから。

 

 

「だから初見の相手に対応できないとアイアール戦の時みたくなるわけだ」

 

 

 有利なあくタイプ使いのピーニャにすらその時は進化してなかったとはいえレクスを落とされたのは記憶に新しい。そんなことを考えながらブロロロームのページを開くと書いてあった情報に首を傾げる。

 

 

「あれ、ブロロロームってはがね・どく…?あくじゃないのか?姿も全然違うし……うーん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「話しかけていいのかな…?」

 

 

 周りで蟲ポケモンたちが暴れる中でスマホを眺めて首を傾げる少女というシュールな図を作り上げているラウラが見えてきて、コライドンの上で思わず考え込んでしまうアイアールの姿があったとかなんとか。




新たなオリキャラ、グロリア登場。地味に書きたかったお嬢様キャラを書けて満足。ラウラを獲物と称する、アーマーガアを手持ちに持つお嬢様です。名前の由来はグロリオサ。

明かされたブルーフレア団のメンバーは、フラダリの「左腕」だった正体不明のボスと、バラ、アケビ、グロリアの三幹部と、装着者がマチエールじゃない正体不明のエスプリ、そして“用心棒”がメンバーとなってます。残りの科学者組は、一度解散しているためボスが見つけられなかった模様。クセロシキは国際警察にいるからそもそも誘われてないです。

修行はするけど徹底的に鍛えるアイアールと違って、手持ちそれぞれの個性を上げることをメインにしているラウラ。苦手なことを覚えさせても意味がないと考えているタイプの人間です。アイアールとも合流。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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