ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今作では初出ですが、前作の記憶がある頃のラウラは、BWまでの知識とバトルサブウェイをやり込んだポケモン知識を利用して戦ってきた転生者故の強さを持つキャラです。今作ではちょっとずつ思い出したり、直感的に使ったりとしてきました。

今回はそんなラウラの戦法が…?楽しんでいただけると幸いです。


VSアルクジラ

 ポケモンたちの修行しつつポケモン図鑑で勉強していると、アイアールがやってきて合流。俺達は北パルデア海沿いのルートを通ってオコゲ林道、オージャの湖西、西2番エリア、マリナードタウン、ロースト砂漠と抜けて西1番エリアを、テーブルシティに向かってコライドンを駆っていた。

 

 偽龍のヌシが予想以上に強かったのと、山越えすると「最強のジムリーダー」と名高いこおりタイプ使いのグルーシャと、「屈指の強さ」と称されるゴーストタイプ使いのライムがいるため、後回しにすることにしてテーブルシティを経由してパルデア東側に出ることにしたのだ。

 

 

「ラウラ、記憶喪失になる前は絶対強豪トレーナーだったよね」

 

「いきなりどうした? なんでだ?」

 

 

 するとコライドンを運転しながらそんなことを言ってきたアイアールに首を傾げる。ずっと考え込んでみたいだがそれを考えていたのか?

 

 

「だって鍛え方が私と全然違ったもの。私の鍛え方は素人考えの浅知恵だし」

 

「山籠もりはまあ効率が悪いだろうな…」

 

「効率?」

 

「ああ、効率。むしタイプみたいに基本的にスペックが低いポケモンを使っているとどうしてもな」

 

 

 なんだろうな、ポケモンを数値で考える自分がたまにいる。努力値とか6Vとかタイプ一致とかAとかSとかなんかそんなワードが直感的に浮かぶのだ。

 

 

「例えばすばやさが高いジャックはそのまますばやさを鍛えればリソースを全部最高効率で回せるだろ?」

 

「???」

 

「あー…例えば遠距離攻撃が得意なシングには物理技を覚えさせないだろ?そういうことだよ」

 

「なるほど??」

 

「分かってないなお前」

 

 

 アイアールは感覚型だからな…。自分の相棒の不得意ぐらいわかっておこう?

 

 

「でも物理技も覚えさせておけばどんな距離でも対応できるよ?」

 

「まあそう言う考えもあるな。だがそれぞれポケモンには得意な距離がある。それを把握しないと威力が予想と違って命取りになるかもな」

 

「あー、だからやきつくすとほのおのキバで威力が違ったんだ」

 

「タイプ一致って言う、自分と同タイプの技を使うと威力が1.5倍になったり、相手のぼうぎょまたはとくぼうで大分変動するがな」

 

「???」

 

「…俺も記憶が無いんだから説明させるな…」

 

 

 溜め息を吐きながらもできる限り説明するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうこうしているうちにテーブルシティに到着し、オレンジアカデミーで一晩明かすことにした俺達。俺は先に戻っていたマトイさんの案内でオレンジアカデミーの蔵書から見つけたヒスイ地方のバトルについての本いくつかを読んでいると。

 

 

「というわけでラウラから習ったことを実践!バトルだ!」

 

「どうしてこうなった…」

 

 

 なんか校庭に呼び出されてアイアールとまたバトルすることになった件。なんでもアイアールがバトル学のキハダ先生に聞いて、俺が先生も知らない情報を知っているということで生徒たちの前で実践と言うことになったのだ。なんでさ。

 

 

「アイアールもラウラも頑張ってー!私の知らないバトルを見せて!」

 

「二人とも頑張れちゃんだぜー!」

 

「…頑張って」

 

「キハダもしらない。バトル。たのしみ」

 

「いけいけラウラー!」

 

「うるさいぞ外野ァ!」

 

 

 ネモにペパーにボタンにサニアにオレア。あと人ごみの後ろから見てるネルケこと校長。知り合いに見られるとクソ恥ずかしいんだが!?

 

 

「言っとくけど先生の方がちゃんとしたバトルについては詳しいと思うぞ。俺のはよくわからん我流だ」

 

「私が信じるラウラを信じろ!いっけえ、ハルクララ!」

 

「あーもう、仕方ない。修行の成果を見せろ、ジャック!」

 

 

 容赦はしないぞこの野郎。俺の情報を実践するならこいつだろ。アイアールは新顔のアルクジラ、相性はこちらが上だ。観客が多いためか無駄に乱舞して注目を浴びて楽しげなジャックに頬が緩む。

 

 

「こおりのつぶて!」

 

「避けろジャック!くさわけ!」

 

 

 氷の礫を飛ばしてくるハルクララ。アルクジラは見た目からして恐らく体力と攻撃力が高いポケモン。少しでも当たるのは不味い。くさわけで回避させて突っ込ませる。

 

 

「がんせきアックス!」

 

「先手を取ったね!ゆきなだれ!」

 

「なっ!?」

 

 

 がんせきアックスを受け止められたうえで空中から出現した大量の雪に埋もれて動けなくなってしまうジャック。相手の攻撃より後に出せば威力が2倍になる技……!すばやさを上げたのが裏目に出た。

 

 

「いいところはそのまま、悪いところは戦略で補え。考えたよ私!ネモにも手伝ってもらった!こういうことだよね!」

 

「お前、ネモに聞くのはずるくないか!?」

 

「ラウラに教えてもらったことをいまいち理解しきれてなかったからね!ネモ、掻い摘んで教えるの上手だよ!」

 

「悪かったな教えるの下手くそで!」

 

 

 そんなところをドヤるな馬鹿。あとネモ、お前もドヤるな。アイアールが知識を吸収して強くなるのが嬉しいだけだろお前。

 

 

「アイススピナー!」

 

 

 そのまま埋もれた雪を吹き飛ばしながら氷の独楽に乗って高速回転しながら突撃してくるアルクジラ。下半身が雪に埋もれたジャックに何度も何度もぶつかって弾かれていく。相性が悪いなら手数で、俺の教えたことだなあ今畜生。

 

 

「そんな雪、吹き飛ばせ!れんぞくぎり!」

 

「とびはねる!」

 

 

 連続で斬撃を放って雪を切り刻み脱出し、高速回転してきたアルクジラに斬撃を浴びせるがとびはねられて回避される。そんな技まで覚えるのか…!?

 

 

「ラウラも勉強してたみたいだけど、技範囲まではさすがに勉強してなかったみたいだね!」

 

「あの図体で跳べるのか…だががんせきアックスでステロを撒けば…!」

 

「はいまた後手をいただきました!空中からゆきなだれ!」

 

「!?」

 

 

 がんせきアックスを使ってステルスロックをばら撒くが、威力が二倍になったゆきなだれでフィールド全体を埋められてステルスロックの上から足場を作られた上に空中のステロも雪で丸見えにされてしまう。

 

 

「アイススピナーしながら落ちて!ハルクララ!」

 

「その場でれんぞくぎり!」

 

 

 シュシュシュシュッ!とその場でドームを描く様に斬撃の嵐を繰り出すジャックと、アイススピナーを脚に展開し回転しながら落ちてきたハルクララが激突する。アイススピナーの氷の独楽を切り刻みかき氷にしていくジャックだったが、その動きが一瞬止まって頭突きを胴体に受けてしまう。

 

 

「なん……とびはねるのまひか!」

 

「技を組み合わせれば可能性は無限大!だよね!」

 

「……まさか全部吸収するとは思うわけないだろ……」

 

 

 呆然となる。これなんて公開処刑?ごめんなジャック。次は絶対リベンジしてやるからな……雪に埋もれて目を回すジャックを見ながら拳をプルプル震わせるしかなかった。………ヒスイの秘伝、使ってみるか。





・ハルクララ(アルクジラ)♀
とくせい:むしのしらせ
わざ:ゆきなだれ
   こおりのつぶて
   のしかかり
   アイススピナー
もちもの:なし
備考:ずぶとい性格。ちょっぴりみえっぱり。アイアールがナッペ山に山籠もりした時に捕まえたポケモン。

雑談ついでに親切心で戦法を教えたら吸収して強くなったアイアールの話でした。進化してないアルクジラでバサギリを倒すとかいう変態。頭は悪いけど理解したら強い子。ネモの教え方もよかった。

手痛い敗北を何度も味わったラウラ。そろそろ強化の時。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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