ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。文字数が余ったからブルーフレア団関連の話も入れたらちょっと流れが変になったかもしれない。

今回は再びの相棒対決。楽しんでいただけると幸いです。


VSラウドボーン

 遠く古くヒスイ地方に伝わる秘技、「早業」「力業」を駆使してぼむんでアイアールの手持ち二体を倒し、2VS1で俺に有利に運ぶはずだったが、アイアールが三匹目に繰り出したのはシングが進化したラウドボーン。間違いなく一筋縄ではいかない相手だ。図鑑で一応確認する。タイプはほのおに加えてゴーストが追加。ノーマルやかくとうの技が効かなくなったか…。

 

 

「…なるほどそりゃ切札にするわけだ。進化してたなんてな」

 

「アオキさんとの戦いで進化してくれたおかげで勝てたんだ。断言する、今のシングは最強だ!」

 

 

 あんまりそう言うこと言わない方がいいって。ネモが滾るだけだって。

 

 

「やられる前に仕事はするぞ!素早く!でんじふゆうで上を取れ、でんじほう!」

 

「見上げてシャドーボール!」

 

 

 でんじふゆうで翻弄し、でんじほうを叩き込むもアイアールは目でぼむんの動きを追い、的確に指示して口を大きく開いてはなってきたシャドーボールででんじほうを相殺してきた。なんて威力だ、でんきタイプの技でも高威力のでんじほうとぶつかって相殺するとは。

 

 

「なら直接!力強く!ヘビーボンバー!」

 

「受け止めてシング!」

 

 

 ならばと力業のヘビーボンバーを使用。隕石のごとし一撃が叩き込まれるが、大きな口を開いて噛み付くことで受け止めるシング。まずい、これじゃ身動きが……。

 

 

「それにしたって効かなすぎだろ……」

 

「耐久面が得意だとわかってから鍛えたからね!いいところは鍛える!ラウラの教えだよ!」

 

「俺の馬鹿……口の中にまきびし!」

 

「投げてからぶちかませ!フレアソング!」

 

「LAAAAAAAAAA!!」

 

 

 まきびしで対抗しようとするも、噛み付かれたまま首を振って空中にぶん投げ、咄嗟の事で体勢を整えられないぼむんに向けて、鼻先から離れた小鳥の様な炎が変形した炎のスタンドマイクを介して放たれた、炎を纏った歌うかの様な咆哮の衝撃波が炸裂。炎上して黒焦げとなり、地面に落下する。

 

 

「ぼむん!」

 

 

 ハルクララやリプルからダメージを受けていなかったことにより特性のがんじょうで耐え抜いたが、文字通り蟲の息。だが今ので技の範囲は分かった。

 

 

「一度離れろ!素早く!でんじふゆう!」

 

「逃がさない。もう一度、フレアソング!」

 

「LAAAAAAAAAA!!」

 

「この距離なら当たらな……なっ!?」

 

 

 さっきフレアソングが届いていたレンジから離れたはずだったが、先ほどより威力が増して届く距離も広がったフレアソングを受けて今度こそ倒れるぼむん。なんで……。

 

 

「不思議そうな顔だねラウラ。フレアソングはラウドボーンの専用技。最初の威力は並みだけど、撃てば撃つほどとくこうが上がって行く技だよ!」

 

「なんだその反則技!?」

 

「でんじほうを当ててくるラウラに言われたくはないかなあ!」

 

 

 これだから御三家は………御三家ってなんだ?まあいい。とにかくとぼむんをボールに戻し、最後の一匹を繰り出す。俺の今の相棒、エクスレッグのレクスだ。…あの技が音技ならまだなんとかなるぞ。

 

 

「相棒対決、だね!今度は負けないよ!シング!フレアソング!」

 

「LAAAAAAAAAAAAAA!!」

 

「レクス!跳躍して避けろ!お前の相棒を知ってて俺が対策してないと思うか?」

 

 

 後ろ脚を展開して勢いよく縮めて大ジャンプ、炎の衝撃波を回避するレクス。そのまま急降下してシングの目の前に着地。右足を振りかぶる。

 

 

「じごくづき!」

 

「シングー!?」

 

 

 修行でレクスが編み出した、フェイントを忘れて覚えた新技。相手の喉元に向かって強烈な突きを入れるあくタイプの強力な技、じごくづき。本来なら手か前足で使う技なんだがレクスは足技に昇華した。喉元に突くような蹴りを入れられて短い悲鳴を上げるシング。

 

 

「なんの!この距離なら避けられない!フレアソング!」

 

「LAA……!?」

 

「え?なんで!?」

 

「たたみかけろ!素早く!こうそくいどう!力強くとびかかる!」

 

 

 そのまま跳躍して目にも留まらぬスピードで移動し、四方八方から飛び蹴りを連続で叩き込んでいく。相性は悪いが速度=威力だ。こうそくいどうで威力を増した蹴りの味はどうだ。

 

 

「フレアソングが出せないなら…シャドーボール!」

 

「素早く!にどげり!蹴り上げろ!」

 

 

 シャドーボールを繰り出すもあらぬ方向に凄まじい速度で蹴り飛ばして逸らし、攻撃を続けるレクスに、アイアールは「なんで」と小さく口にする。

 

 

「なんで、シャドーボールは出せるのにフレアソングが出せないの…?」

 

「じごくづきは喉を潰す技、短い時間だが相手の音技を封印する効果がある」

 

「……えぐすぎない?なまけて回復して!」

 

「俺もえぐいとは思ったよ。とどめだ!こうそくいどうで距離を取れ!」

 

 

 なまける、で回復を試みるシングだがその隙は致命的だぞ。こうそくいどうでフィールドギリギリまで離れてから弧を描いて加速。弾丸の様に突き進むレクス。

 

 

「力強く!」

 

「フレアソング!」

 

「じごくづき!」

 

 

 そしてくるりと一回転。飛び蹴りの体勢を作り真っ直ぐ飛び込んでいき、フレアソングを突き破りながら飛び蹴りが炸裂。シングは吹き飛んでゴロゴロと転がり目を回して、レクスは全身から煙を燻らせながらもスタッと着地する。

 

 

「……負けたあ。強くなったのは私たちだけじゃなかった……」

 

「当たり前だろ。人とポケモンは共に成長するものだ」

 

「…それもそうだね」

 

 

 歓声が上がる。…まだ負けずに済んだがフルバトルだったらどうなるかわからない勝負だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、ネモやレホール先生の追求から逃げているとネルケに助けられ、校長室まで逃れるといつの間にか着替えたネルケ…もといクラベル校長と向かい合う。

 

 

「校長、何時着替えたんですか…」

 

「なんのことでしょう?それより、理事長やマトイさんから聞きました。ブルーフレア団…かのカロスを震撼させたフレア団に連なる者達でしょうか。恐ろしい事です。…サニアからも青装束については報告を受けてます。レホール先生やマトイさんの研究している四災(スーザイ)と呼ばれるポケモンたちが狙われ、二体も奪われるとは…」

 

 

 どうやら理事長…オモダカさんやマトイさんにブルーフレア団について聞いたらしい。マトイさんはちゃんと報告で来たみたいだな。口封じとかされなくてよかった。

 

 

「ディンルーだけじゃないのか?」

 

「…これは内密に。宝探しの課外授業を中止にしたいところですが……ブルーフレア団に狙われたのは今のところラウラさんとアイアールさんだけで、ポケモン強奪が目的で生徒そのものが狙われているわけじゃないというのに中止にするのもいかがなものかという意見もありまして……四天王やジムリーダーが各地で青装束の動向に注意する、として様子を見ることになりました」

 

 

 だろうな。俺とアイアールが狙われたのもコライドンとウカが目的みたいだし……エスプリの時はついでに狙われた感じだった。

 

 

「…ラウラさん。何か隠していることはありませんか?例えば珍しいポケモンを持っている、とか。アイアールさんのコライドンの様な…」

 

「…サニアがチヲハウハネ、と呼んでいたポケモンを所持してます。ブルーフレア団の目的もこいつっぽいけど……俺は手放す気はない」

 

「チヲハウハネ……もしや、エリアゼロから…?」

 

「エリアゼロ?」

 

 

 ウカはそこから来たのか?いや待て。エリアゼロなら聞き覚えがあるぞ。たしかオーリム博士が…。

 

 

「エリアゼロ……イダイナキバってヌシポケモンがエスプリに捕獲されたのも関係ありますか?」

 

「なんと。イダイナキバまでもが……ラウラさんとアイアールさんの実力なら問題はないと思いますがお気をつけて。決して人目につかない場所にいかないように」

 

 

 なんか、話を無理やり逸らされたか?聞かれたくないなら聞かないけど……俺の記憶に奴らが関係あるからにはいつかぶつかることになる、ってのは言わないでおこう。変に動きを制限されるの嫌だしな。




先日スカーレットやってたらじごくづき喰らってラウドボーンがフレアソング出せなくなったことから思いついた話でした。由来見たらえぐすぎて笑った。

多分一番固定砲台していたシングことラウドボーン。なまけて回復とか地味にガチ。これで早業力業覚えたらアイアールさらに化けそう。

そしてブルーフレア団対策。地味に撃退しているから被害が出てないとかの問題もあって手をこまねいているのが現状。四天王とジムリーダーが気を付ける、ぐらいに落ち着きました。ラウラからしたらいずれ絶対戦わないといけないから複雑。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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