ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。謎が多いキャラばっかり出して、いつ手がかりを出していくのに結構悩んでいます。チャートは決まっているんだけども。

今回はVSサニアとガケガニその1。楽しんでいただけると幸いです。


VSガケガニⅡ

「いくぞ。ぬすっとども」

 

「ンガアアアニィ!!」

 

 

 サニアがその背中に屈んで搭乗し、咆哮を上げて鋏を振り上げるヌシガケガニ。素早い動きでシャカシャカと節足を動かし、鋏を叩きつけてきて、咄嗟に避けるコライドンとその上にまたがる俺とアイアール。

 

 

「知り合いでもお構いなしか!」

 

「ラウラやペパーの為って言っても聞きそうにないね!どうする!?」

 

「簡単だ。勝って、押し通る!ぼむん!まきびし!」

 

「しょうがない、か!リプル!トリプルダイブ!」

 

 

 俺はフォレトスのぼむんを、アイアールはウミトリオのリプルを繰り出して応戦。まきびしを直接撃ち込み、水を纏った三連打を叩き込む。

 

 

「すばやく!ガケガニ、シザークロス!」

 

「早業…!?」

 

「さっそく取り入れてきたか、天才め…!」

 

 

 サニアの指示を受け、素早い動きで鋏を交差して振るい俺達の攻撃を防ぐガケガニ。俺とアイアールの試合で見せたヒスイ地方の技術の一つ、早業。あれから数日しか経ってないのに物にしたか。さすがはチャンピオンクラスまで行った猛者だ。

 

 

「あんしんしろ。これはガケガニのたからをまもるたたかい。ガケガニをたおせればゆずる」

 

「…本当だな?」

 

「うばいにきたならようしゃはしない。でもかてばゆずるのはしぜんのおきてだ」

 

 

 どうやら他の手持ちを使わず、ガケガニだけでこちらを倒すつもりらしいサニアからは本気が垣間見えた。チャンピオンクラスの本気か、恐ろしいこった。

 

 

「10まんばりき!」

 

「でんじふゆうで避けろ!」

 

「あなをほる!」

 

「それはみた。ちからづよく。いわなだれ」

 

 

 強烈な突進をそれぞれ空中と地中に回避するも、力業のいわなだれでぼむんが撃ち落とされついでに地面も抉られてリプルが戦闘不能で出てくる。さらにこっちまでいわなだれが襲いかかり、コライドンが避けてくれる。

 

 

「リプル!?…リプルの防御力じゃ強敵相手には駄目そうかな…」

 

「言ってる場合か。力強く!でんじほう!」

 

「すばやく!ロックブラスト」

 

 

 アイアールがリプルを戻している間にぼむんにでんじほうを力業で放たせるも、素早く連射された岩の弾丸で相殺した上で貫いて直撃を受けて崩れ落ちるぼむん。力業の弱点、行動が遅くなるのを指示で補っている。やりにくい。

 

 

「シザークロス」

 

「戻れぼむん!いけ、ダーマ!スレッドトラップ!」

 

 

 ノシノシと迫ってきたガケガニの交差して振り下ろしてきた鋏を、糸の盾で受け止めるダーマ。ギリギリと鍔競り合い、弾き飛ばされる。ダーマの防御を力づくで外した…!?

 

 

「ドーちゃん!お願い!どくづき!」

 

「すばやく!いわなだれ」

 

 

 アイアールの投げたボールから飛び出し、毒棘を生やして体当たりするドオーのドーちゃんを、岩の山で押し潰すガケガニ。それでドーちゃんは完全に身動きが取れなくなる。鈍重なポケモンの弱点だ。

 

 

「ロックブラスト!」

 

「ダーマ!カウンター!」

 

 

 放たれたロックブラストに、スレッドトラップは連続で使うと失敗しやすいのでダーマにカウンターを指示。前足を打ち付けて岩を破壊していくが連続で繰り出せずに直撃、戦闘不能となる。くそっ、ダーマが使える技を知られているの不利だな。

 

 

「…2VS1なのに押されてる…」

 

「チャンピオンクラスが育てたヌシとかよく考えたらそりゃあバケモンだな。ジャック!」

 

「イダイナキバでも苦戦したもんね…ツムヅム!」

 

 

 とりあえず俺はバサギリのジャックを、アイアールはジオヅムのツムヅムを出す。アイアールはここ数日でツムヅムに早業と力業を覚えさせていた。たたみかけるしかない。

 

 

「力強く!がんせきアックス!」

 

「素早く!しおづけ!」

 

「だいちをひっぺがせ。ちからづよく!10まんばりき!」

 

 

 それぞれの得意技を叩き込むも、振り上げた一撃で地盤を引っくり返したガケガニに受け止められ、そのまま地盤をぶん投げてきて、俺達を乗せたコライドンは避けるもジャックとツムヅムは押し潰されてしまう。

 

 

「れんぞくぎり!」

 

「のろいをして、ソルトアーマー!」

 

 

 れんぞくぎりで地盤を細切れにし、のろいで素早さを下げる代わりに攻撃力と防御力を上げ、さらに塩の鎧を身に纏うツムヅム。

 

 

「力強く!いわなだれ!」

 

「いわなだれを切り裂いて奴にぶつけろ!素早く!がんせきアックス!」

 

 

 威力の底上げされたいわなだれをがんせきアックスの一撃で粉砕、そのまま岩石の刃(ストーンエッジ)としてステルスロックと共にガケガニに叩き込むジャック。

 

 

「シザークロスでたたきおとせ」

 

 

 しかし渾身の連携技も交差した鋏に叩き落されてしまう。なんて練度だ、全然敵わないぞ。

 

 

「…多分だけど半分も削れてない」

 

「なんでだ?」

 

「ガケガニにはいかりのこうらってとくせいがあるの。体力が半分を切ると防御を犠牲に強化するとくせい」

 

「…なるほどな。…それ、勝てるのか?」

 

「…ちょっと無理、かな」

 

 

 二人してどうしたものかと攻めあぐねていると、横から飛んでくる氷柱があった。

 

 

「パルシェン!つららばり!」

 

「すばやく!ロックブラスト!」

 

 

 氷柱を岩で撃ち落とすサニアとガケガニの隙を突いて、走ってくる奴がいた。2まいがいポケモンのパルシェンを連れたペパーだった。

 

 

「ようやく追いついたぜ!待たせたな!」

 

「ペパー!」

 

「遅いぞ」

 

「わりぃわりぃ、こいつを育てるのに手間取ってな。みずのいし見つけるの大変ちゃんだったぜ…って、こいつがヌシか!?でかすぎんだろ!それにあの上にいるのは確か…サニアだったか!?なんで乗ってんだ!?」

 

 

 驚きまくるペパー。気持ちは分かる。

 

 

「あのガケガニはサニアに捕獲されて、そのガケガニの宝である秘伝スパイスを守ってるんだと。倒せばくれるそうだ」

 

「とにかく倒せばいいんだな!いつもと一緒だな!俺に任せとけ!」

 

 

 三人で構えると、待っていてくれたサニアがガケガニの上にあぐらをかいて座り、お面の下で眠そうに欠伸していた。

 

 

「…はなしはおわった?」

 

「ンガアアアニィ!!」

 

「来るぞ!二人とも…気を付けろよ!」

 

「お互いにな!」

 

「正直みずタイプは凄い助かる!」

 

 

 さあ第二ラウンドだ。




チャンピオンクラス+ヌシ=最強のバケモン。自明の理です。

ペパーも本来出すはずのシェルダーを進化させて参戦。マフィティフのために本気で挑むんだからこれぐらい頑張るよねって。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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