今回はジムリーダー・コルサ戦。立ち位置的には前作のネズさんに近いです。楽しんでいただけると幸いです。
ネイチャーアーティストと呼ばれるジムリーダー、コルサ。くさタイプの使い手で、『投げやりのキマワリ』『収穫』などを手掛けた芸術家。事前に調べた情報だとこんな感じだったがどんな人なんだろう。バッジの数が三つだと答えたら4VS4と知らされ、案内されたボウルタウンで一番大きい風車の下にあるバトルコートで待っていると、上から声が聞こえてきた。
「挑戦者よ!」
「え」
見れば、止まっている風車の羽根の上に茨のような突起のある深緑色の髪型をした男性が立っていた。ええ……。
「とうっ!」
深紅色のシャツに黒色のスラックス、緑色の革靴と左腰に丸めたイバラ型のロープを身に着けているその人物は風車の上から宙返り、見事な三点着地を決めて立ち上がる。
「よくぞ、友との戦いを制して私のもとに来た!私はコルサ!くさタイプポケモン専門の芸術家であり、ボウルジムのジムリーダーでもある!貴様たちのジムテスト、風車の上から見ていたぞ!」
つまり、このコルサさんは俺とアイアールがジムテストを受けている最中ずっとそこから様子を観察してたっていうのか…!?
「キマワリを見つけ出す洞察力は二人とも実に!アヴァンギャルドッ!!そして貴様はッ!逃げるキマワリを先回りし追い詰める手腕、実に鮮やか!新たなインスピレーションを感じたほどだッ!!」
「ど、どうも…」
やべえ、この感じについていけない。徹夜でもしてんのかってぐらいのテンションだ。そんなにいいものだっただろうか。
「どうした!覇気が足りないぞ!その審美眼、そして即決する判断力!…勝負でも発揮されることを祈っているぞ。ポケモン勝負は作品だ、芸術だ。勝ち進んだお前と私の合作アートを作るとするぞ!準備はいいな、構えろラウラ!」
▽ジムリーダーの コルサが 勝負を しかけてきた!
急に落ち着いて来たかと思えば叫んでくるコルサさん。情緒不安定か?と不安になりながらもボールを構える。
「美しい花で彩れッ!ドレディア!」
繰り出してきたのははなかざりポケモンのドレディア。その口上にオレアを思い出した俺は、少し考え込んでからボールを改めて構える。即興だがやってみるか!
「…蟲は儚くとも、負けじと睨むは二つのめだま!恐怖せよいかくの模様!蟲ポケモン・アメモース!名前はレイン!いざここに!」
「いい口上だラウラよ!その調子だ!」
恥ずかしいから褒めるのやめてくれ。即興にしては良くできた方だとは思うが。
「エアカッター!」
「ひかりのかべだ」
手始めに繰り出したエアカッターをひかりのかべで防がれる。厄介だな。
「でんこうせっかで横から回り込め!」
「はなふぶきで目くらましだ!」」
「バブルこうせんで押し流せ!」
でんこうせっかの直角軌道で回り込むも、ドレディアを中心に凄まじい量の花弁がぶわっと広がり撃墜、バブルこうせんで押し流すがひかりのかべでほとんど阻まれて全く吹き飛ばせない。
「目には目を。歯には歯を。蟲には蟲を。ちょうのまい!」
するとはなふぶきの向こうで蝶の様に舞い踊るドレディア。嫌な予感がする。
「バブルこうせんで目くらまし!」
「芸術とは破壊と創造!養分にならぬよう足掻くことだ!はかいこうせん!!」
泡で覆われたレインに、ドレディアの手の中で溜められた極太光線が放たれる。…ははっ、三つしかバッジ持ってない奴にはかいこうせんかよ……楽しいなあ!
「素早く!上空にでんこうせっか!」
「なんだと!?」
アイアール、認める。俺バトル好きだわ。相手を出し抜いた時のゾクゾクする感覚が俺は大好きだ!
「レイン、新技だ!力強く!むしのさざめき!」
「ちょうのまいで避け……むっ、動けん!?」
「はかいこうせんは直線状に来ることさえわかっていれば避けることは簡単だ!何せこっちは飛べるんだからな!エアカッター!」
「ふっ…道理だ」
エアカッターの直撃を受けて崩れ落ちるドレディア。技を行使しているうちにひかりのかべも消えていたらしい。
「では次の題材といこう!アマージョ!」
次に繰り出されたのはフルーツポケモン、アマージョ。蹴り技が得意なポケモンだ。このまま行こう。
「エアカッター!」
「お前なら避けれる!じゃれつく!」
エアカッターを単なる脚力だけで避けて、肉薄してボコスカ殴り蹴りつけてくるアマージョ。レインは吹き飛ばされ、体勢が崩れる。
「でんこうせっかで逃げ……」
「掴め。しねんのずつき!」
逃げようとするレインの触角を両腕で掴んだアマージョが、念動力を纏って加速した頭突きを叩き込む。手放されたレインはよろよろと崩れ落ち、慌ててボールに戻す。なんてスピードと格闘能力だ。なら相手は決まってる。次のネットボールを構える。
「蟲は儚くとも、王たる威光を示す
恥ずかしいけどこうなりゃやけじゃい。なんかレクス達もやる気が出るっぽいし今回はこれで行こう。王に関する名前のレクスと、アマージョ…女王が睨み合う。そして俺達が指示することなく、同時に右足を振り上げ、激突した。
「ほう、蹴り対決か!いいだろう!トロピカルキックだアマージョ!」
「素早く!にどげり!」
相手の攻撃力を1段階下げる効果がある蹴りと、二連続の蹴りがぶつかり衝撃波を散らす。互角だ。
「地面にしねんのずつきだ!」
「砂煙から逃れろ!上だ!」
すると地面に向かって念動力を纏った頭突きを叩き込んで砂煙を上げるアマージョから逃れるべく大きく跳躍して地面から逃れるレクス。あくタイプのレクスに効果の無いしねんのずつきを目暗ましに使うとは。すると砂煙の向こうでにやりと笑うコルサさんが見えて。
「空中に逃れるとわかっていたぞ!とびひざげり!」
「ッ!とびかかる!」
砂煙から飛び出してきて、振り上げた右足の膝を叩き込んでくるアマージョに、レクス得意の飛び蹴りを叩き込む。とびひざげりは命中率が低く、外して
「レクス!」
とびかかるととびひざげりが激突し、押し負けて吹き飛ばされ地面に叩きつけられたレクス。それを追って着地し、とんでもない脚力で肉薄するアマージョ。
「アマージョ、じゃれつくだ!」
「レクス!例の奴だ!」
フェアリータイプの技、じゃれつく。あくタイプのレクスには効果は抜群だ。…だがな。まっすぐ来てくれるならやりようはある。
「…なんだと!?」
「…例の奴。じごくづき」
レクスの蹴りがアマージョの喉元に突き刺さっているのを見て驚愕するコルサさん。喉元を押さえてえづき、離れるアマージョに、グググッと踏み込んだレクスが一気に飛び込んでいく。
「力強く!」
「トロピカルキックだ!」
「とびかかる!」
レクスのただの飛び蹴りがアマージョの緑のオーラを纏った蹴りと激突して空中に弾き飛ばされたレクスが体勢を整えて急降下して飛び蹴りを叩き込み、アマージョは背中から地面に押し付けられて目を回した。
「いいぞ!蟲使い!そうでなくてはな!次の題材だ、オリーヴァ!」
楽しんでいるかの如く次のポケモンを繰り出すコルサさん。…俺も楽しいけどきついぞこれ。
コルサさん書くの凄い楽しい。手持ちはクリア後コルサさんから抜粋しました。
「蟲は儚くとも、負けじと睨むは二つのめだま!恐怖せよいかくの模様!蟲ポケモン・アメモース!名前はレイン!いざここに!」
「蟲は儚くとも、王たる威光を示す
芸術家が相手と言うことでオレア式名乗りを解禁したラウラ。これ考えるの結構難しいけど違和感がなければ幸いです。いや本当にレインで二時間ぐらいかかった。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。