ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。むしタイプが一番好きですが次点でくさタイプが好きなのでちょっと優遇してます。ラランテスとか最高だよね。

今回はVSコルサ後編。楽しんでいただけると幸いです。


VSオリーヴァ

「いいぞ!蟲使い!そうでなくてはな!次の題材だ、オリーヴァ!」

 

 

 次にコルサさんが繰り出したのはオリーブポケモン、オリーヴァ。オリーブの木でできた女神のような姿が特徴的なポケモンだ。コルサの相棒とも知られている。三つずつオリーブの実がついた翼の如く大きく広がる両腕を上げてオリーブの冠を彷彿とさせる円を形作るオリーヴァ。独特な構えだ。むしタイプで抜群を取れるとはいえ、レクスで行けるか?

 

 

「敵を彩れ!やどりぎのタネだ!」

 

「避けろレクス!こうそくいどう!」

 

 

 くるりと回転し放たれた種を、後ろ脚を展開しフィールドを駆け抜けて回避するレクス。外れた種が地面に落ちて、蔦が伸びてレクスを追いすがる。そんなのありか!?

 

 

「くさポケモンは自分の力を宿らせた植物を操れて当然!やどりぎのタネとは、寄生木(やどりぎ)の種と書く!くさむすび」

 

「上だ!」

 

 

 グネグネと動いて結ばれ、レクスの脚に引っ掻けて転ばせようとしてきた蔦から空中に逃れるレクス。しかし蔦は上空まで伸びてきて、束になって空中で結ばれレクスは囚われ体力を吸い取られていく。

 

 

「くそっ…戻れレクス!」

 

 

 想定外の戦い方だ。対抗できるのは……こいつか。

 

 

「蟲は儚くとも、太陽の如く輝く念の力!身に着けたるはどくまひやけどを移す驚異のシンクロ!蟲ポケモン・ベラカス、名前はケプリべ!いざここに!」

 

「ほう!珍しいポケモンを持っているな!」

 

 

 繰り出したのはケプリべ。こいつも修行でパワーアップしたんだ、そう簡単には負けん。

 

 

「むしのさざめき!」

 

 

 レインと一緒に覚えた、むしタイプの高火力技を叩き込む。すると仰け反り、零れ落ちるてフィールドに草が生い茂る。こぼれダネ。攻撃を受けるとグラスフィールドにする特性か。

 

 

「一撃じゃさすがに無理か…」

 

「くさタイプはねばりも強い。このオリーヴァ、そう簡単には倒れんぞ!だいちのはどう!」

 

「ケプリべ、避けろ!」

 

 

 地面から襲ってきたエネルギー弾を、ふよふよと動いて回避しようとするが直撃するケプリべ。それじゃ駄目だ。ケプリべは機動力が皆無だ、避けるのに向いてない。くさタイプの攻撃だからそんなにダメージは通らないがじり貧だ。

 

 

「さらに生い茂らせろ!やどりぎのタネ!」

 

 

 さらに種を飛ばしてきてケプリべに埋め込み、蔦で雁字搦めにするオリーヴァ。このまま体力を奪い取られて終わりだ。…ケプリべじゃなければだが。

 

 

「そのままくさむすび」

 

「それを待っていた」

 

「なんだと?」

 

「じんつうりき!」

 

 

 すると、くさむすびで締め上げられたケプリべに埋め込まれた蔦がひとりでに動き出して拘束をほどき、紫色の光に包まれて動かされ、オリーヴァを逆に雁字搦めにする。じんつうりき、サイコキネシスには及ばないがエスパータイプの念動力を用いる技だ。操る物があれば、本領を発揮する。

 

 

「締め上げろ!」

 

「くっ…エナジーボール!」

 

「力強く!むしのさざめき!」

 

 

 オリーヴァはエナジーボールで抵抗するも、強化したむしのさざめきで消し飛ばしながら攻撃。オリーヴァは崩れ落ちる。よし、これで3VS1…!俺が有利だ。

 

 

「…よくやったオリーヴァ。映える芸術(アート)だった。なかなか見どころがあるぞラウラよ。作品完成まで一気に導くぞ!」

 

 

 そう言ってコルサさんが繰り出したのはまさかのウソッキー。そのままテラスタルオーブを取り出し輝かせるコルサさん。…この地方のジムリーダーはエキスパートと違うタイプを出してくるから心臓に悪いな。

 

 

「さらなる細工を加えよう!題して『ウソから出た(まこと)!』!!」

 

「…なるほどウソから出た真」

 

 

 くさテラスタルとなるウソッキー。なんか感慨深いな。嘘の木が本物になりやがった。

 

 

「だがくさタイプなら…!むしのさざめき!」

 

「アートは時に速さが命!スピードを上げて行くぞ!くさわけ!」

 

「速い!?」

 

 

 ジャックの使うくさわけとは練度が桁違いの速さで、草をかき分けるように駆け抜けて回避、蹴りをケプリベに叩き込みボールの様な部位を蹴り飛ばすウソッキー。速すぎて当てられない。

 

 

「ほのおのパンチ!」

 

 

 そのまま炎を纏った拳で殴られ、炎上しながら転がるケプリべ。くさタイプ使いがほのお技を使ってくるのは予想外なんだが?さいきのいのりを使う余裕もなかった。ケプリべをボールに戻し、レクスを繰り出す。

 

 

「素早く!とびかかる!」

 

「遅い!ストーンエッジ!」

 

「にどげり!」

 

 

 地面を蹴ったレクスの飛び蹴りも簡単に回避され、返しに地面に拳を打ちこんで隆起させた岩の刃を蹴り砕きウソッキーにダメージを与えるも掠ってしまい、吹き飛ぶレクス。なんとか耐えたが、足元には冷気が迫って来て拘束、氷漬けにされてしまう。

 

 

「れいとうパンチ」

 

「こおり技もかよ…」

 

「ストーンエッジだ」

 

 

 そのままもう一度岩の刃が突き刺さって戦闘不能になるレクス。ほのおのパンチは恐らく蟲対策、れいとうパンチは同じくさタイプ対策、か?厄介極まりない。

 

 

「さあ、最後に何を見せてくれる!?お前の敗北でこの作品を完成させようか!」

 

「そうはいくか。蟲は儚くとも、爆砕!要塞!大喝采!身に着けたるは粉塵防ぐぼうじん!蟲ポケモン・フォレトス!名前はぼむん!いざここに!」

 

 

 出てきたぼむんが困惑している。やべえ、作戦とはいえノリで変な口上を上げてしまった。コルサさんの反応は……。

 

 

「一周回ってありだな!」

 

「いっそダメ押ししてくれ!?」

 

 

 真顔+サムズアップは俺に効くからやめろお。

 

 

「まきびし!」

 

「無駄だ!くさわけ!」

 

 

 照れ隠しにまきびしをばら撒くが、全てとんでもない速さで避けられてしまう。ならこっちも

 

 

「でんじふゆうで追いかけろ!」

 

「ふはは!飛んで火に入る夏の蟲とはこのことだ!ほのおのパンチ!」

 

 

 浮かび上がり、突撃するぼむんに対して振り返り、炎を灯した拳を振るウソッキー。ああ、いい返しだ。完敗だ。…なんてな?

 

 

「ああ、言い忘れていた。ぼうじんは嘘だ。正しくはこうだ、“身に着けたるは炎も耐えるがんじょう”」

 

「なんだと…!?」

 

「この距離なら外さない…でんじほう!」

 

 

 そしてほのおのパンチを耐え抜いていたぼむんの決め技が零距離で炸裂。俺のぼむんのとくせいはがんじょうだ!フェイクの口上に騙されたな!

 

 

「そっちが“ウソから出た真”なら、こっちは“嘘も方便”だ」

 

「アヴァンギャルド!!」

 

 

 ウソッキーが崩れ落ち、頭を抱えるコルサさん。してやったりだぜい。

 

 

「なんというアーティスティックなタクティクス!技のパターン!ポケモンのディティール!蟲ポケモンへの愛!口上すら利用する戦略!すべてが研ぎ澄まされている!キサマとの戦いを芸術と言わずして他の何を芸術と呼ぶのだ!?ああ、インスピレーションが止まらん……止まらんぞ……!」

 

「あ、あの、そんなに褒めないで……」

 

 

 興奮状態でまくしたてるコルサさんを必死に宥める。普通に照れるから。観客も多いんだから褒めないでくれ。頼むから。懇願すると正気に戻った様でスンッと大人しくなった。切り替えが速いな!?

 

 

「……失礼、熱くなりすぎた。私の審査は文句なしの合格だ。その証にバッジを進呈しよう!新作の作成に取り掛かりたいところだがアイアールとやらもいたな……早く来るように言うのだ!ではラウラよ、さらばだ!」

 

「…アイアールならそこに……行っちゃった」

 

「お疲れラウラ。…また登るんだね」

 

「パフォーマンスなんだろ、知らんけど」

 

 

 風車の方に走っていくコルサさんに、観客たちの間からやってきたアイアールと共に首をすくめる。変な人だったなあ。嫌いじゃないけどさ。…しかしくさタイプにも苦戦するとは、苦手なタイプと当たった時がヤバいぞこれ。




蝶の様に舞いはかいこうせんをぶちかますドレディア、凄まじい格闘能力のアマージョ、やどりぎのたねとくさむすびを利用してフィールドを己のものにするオリーヴァ、二色のパンチを使い分け素早く攻撃するウソッキーと曲者揃いでした。


「蟲は儚くとも、太陽の如く輝く念の力!身に着けたるはどくまひやけどを移す驚異のシンクロ!蟲ポケモン・ベラカス、名前はケプリべ!いざここに!」
「蟲は儚くとも、爆砕!要塞!大喝采!身に着けたるは粉塵防ぐぼうじん(身に着けたるは炎も耐えるがんじょう)!蟲ポケモン・フォレトス!名前はぼむん!いざここに!」

正直一番難産だったのがこれ。ポケスペのルビーはあんな綺麗に纏められててすごい。MIMIの口上、進化前進化後共に好きです。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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