ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。この小説のバトルを考えるためにポケスペを全巻読み直していたんですがやはり仮面の男とかバケモン多いよねって。ほえるの使い方とか思いつかんて。一応前作ラウラはイエローがモチーフなんですが、今作ではモチーフが違ったりします。

今回は原作でもあってよかったんじゃね?と思うオリジナルイベント。楽しんでいただけると幸いです。


VSコノヨザル

 雨が降りしきる真夜中。大破したシェダル・スターモービルの前で雨に濡れながらメロコは佇んでいた。

 

 

「燃えて、燃えて、燃え尽きちまったか。……ここまでだな。テメーのアメモース、マジで気合い入ってたぜ。このオレに勝ったんだ!胸張ってダンバッジ持ってけ」

 

 

 そう言って握手を求めてきたので応じると凄まじい力で締め上げてきた。痛い痛い痛い!お前、実は相当悔しいんだろ!

 

 

「…バイトで手持ちを休ませてなければオレが勝ってたかもな。……用はすんだろ。ひとりにさせろよ」

 

「バイト…?」

 

「こっちの話だ。オレたちも面子が増えて財政難なんだよ。オレは…なんでも屋だからな」

 

 

 世知辛いな。その後、ネルケがやってきてボウジロウとメロコを対面させたり、アカデミーにカチコミするという噂は「マジでありえねえ」とのこと、スターモービルは昔喧嘩用に作ったが実際に使ったのは俺相手が初めてだということ、「スター大作戦」と言うスターダスト大作戦に酷似した名前の「宝物みたいな思い出」があることを知ることができた。

 

 

「あ、あとひとつ」

 

「なんだよ」

 

「青いサングラスのしたっぱは…どういう奴等なんだ?」

 

「…知らねえ。別に服装に規定があるわけじゃねえし、本人たちは「おしゃれ」の一点張りだ。…だけどスター団の評判を落とす問題を起こしているのは主にアイツ等だ。スター団のためだと言って憚らないがな。なにがしたいのかわからねえが、オレからしたらただ調子に乗ってる連中だ。それぐらいだ」

 

「……」

 

 

 一瞬間があったのが気になるが……こんなもんか。ブルーフレア団と関係があるのか気になったが、スター団の評判を落とすのはよくわからないな。

 

 

「あんまりバイト頑張りすぎんなよ。倒れたりしたらピーニャもしたっぱたちも気が気でないぞ」

 

「余計なお世話だ。爆ぜろや」

 

「そいつは勘弁」

 

 

 そうして俺はチーム・シェダルのアジトを後にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

《ロトロトロトロト……》

 

「ん、カシオペアか?」

 

 

 北側からアジトから出た所でかかってきたスマホロトムの電話に出ると、いつもと違う切羽詰まった変声機の声が聞こえてきた。

 

 

《「ぐっ……ラウラか、すまない!補給班のボタンが襲撃された、チーム・シェダルのアジトの南東だ。助けてやってくれ!」》

 

「カシオペア!?それはいいが、お前も襲われているのか!?」

 

《「いや、私は……私よりもボタンだ、彼女を救え!」》

 

 

 俺の問いかけに言いよどんだ返答を返すとカシオペアの通話が切れた。…カシオペアも襲われているらしいが、今は非戦闘員(多分)のボタンの救出か。

 

 

「ぼむん、急ぐぞ!」

 

 

 ぼむんに乗り、手持ちを回復させながら急行する。そこにいたのは、ボサボサに振り乱した灰色の長い体毛とギラギラと真っ赤に輝く目、目の下に表れたドス黒い隈と筋肉の盛り上がった両腕が特徴的なポケモンを連れた青いフード付きレインコートに身を包んだガタイのいい巨体の謎の人物と、手持ちなのかニンフィアを繰り出して応戦するボタンだった。

 

 

「ぼむん!ヘビーボンバー!」

 

「っ。コノヨザル、インファイト!」

 

 

 俺は飛び降りて、ぼむんで先制攻撃を行うもコノヨザルと呼ばれたポケモンの防御を捨てた猛乱打に打ちのめされて倒れるぼむん。がんじょうを連打で潰しただと…!?とりあえずとぼむんを戻しながらボタンに合流する。

 

 

「ボタン!無事か!」

 

「ラウラ!た、助けて…ウチじゃ相手にならない…」

 

「…あなたがスターダスト大作戦のラウラ?」

 

「…そうだと言ったら」

 

「ここで潰させてもらうわ」

 

 

 この声、口調。女性か?しかしこの青装束…こいつ、まさか。

 

 

「お前。ブルーフレア団か」

 

「ご明察。…私はブルーフレア団の用心棒にしてスター団かくとう組『チーム・カーフ』のボス…ビワ」

 

「「なっ!?」」

 

 

 そう宣言して下ろしたフードの中から、悪役レスラーを彷彿とさせる鬼めいたメイクを施した顔が出てきたことにボタンと共に驚く。スター団とブルーフレア団が繋がっている、だと?じゃああの青サングラスは……いやだが、メロコは知らないようだったぞ。

 

 

「スター団は潰させない。スター団を解散させたりなんかさせない。ブルーフレア団のボスはスター団を守ってくれると約束してくれた。それを(おびや)かす奴等は……絶対に許さない!マジボスが帰ってくる場所、私達の居場所を守るんだ…!」

 

「いったい何を言って…」

 

 

 ブルーフレア団がスター団を守る、だって?いやだがそれなら他のボスが、ピーニャやメロコが知らないのはおかしいだろ。マジボスってのが何なのか知らんが。…いや全面的に悪いのは潰そうとしているこっちだけどさ。

 

 

「問答無用!ふんどのこぶし!」

 

「レクス!じごくづき!」

 

 

 ビワの指示に呼応したコノヨザルのパンパンに筋肉で膨れ上がった拳と、咄嗟に繰り出したレクスの展開した右後ろ脚が激突し、その衝撃波による風圧に吹き飛ばされそうになるがなんとか耐えながらポケモン図鑑で確認する。ふんどざるポケモン、コノヨザル。…オコリザルの進化系だと?

 

 

「よそ見をしている暇はあるの?」

 

「危ないラウラ!」

 

「っ!?」

 

 

 図鑑を確認していた俺の視界を埋める影と、ボタンからの警告に、咄嗟にバックステップで回避する。月光で影になっていて見えないが声からしてビワか。青いレインコートを翻したビワはそのまま回転、回し蹴りを叩き込んできて、咄嗟に抜いたエクスレッグヘルメットで防御するが弾かれ、ヘルメットが蹴り飛ばされてしまう。

 

 

「…トレーナーが直接攻撃かよ」

 

「大人しくして。痛い目に遭えば諦めてくれるでしょ?コノヨザル、インファイト!」

 

「そいつは勘弁、だな!レクス、とびかかる!」

 

 

 拳と脚の猛乱打を繰り出すコノヨザルと、飛び蹴りを繰り返して対応するレクスの脇で、手と手と組み合い、力比べする俺とビワ。ガタイじゃ負けてるが、コライドンのロデオさながらの動きに掴まったり、ダーマのスイングやヘイラッシャに吹っ飛ばされたりで鍛えられた頑丈さなら負けないぞ…!

 

 

「小さいのになんて力…!」

 

「こっちも伊達に冒険してるんじゃないんだよ…!」

 

「かはっ……負けない、私は…負けない!」

 

 

 力が上半身に来ているのを利用して足払いをかけて体勢を崩し、体重を乗せた前蹴りを腹部に叩き込む。しかしビワは耐えて見せ、逆に掌底で俺を殴り飛ばしてきた。

 

 

「ぐあっ…!?」

 

 

 吹き飛ばされ、地面を転がりなんとか止まる。……いやなにポケモントレーナーがその身一つで殴り合って、しかもこんなに強いんだよ。俺が頑丈じゃなかったら骨が何個か逝ってたぞ。

 

 

「このまま痛めつけて……」

 

「やめてっ、ビワ姉!」

 

「えっ…」

 

 

 なんとか立ち上がるしかない俺に、そのまま追撃しようとしているビワだったが、ボタンに呼びかけられて制止する。…知り合いなのか?

 

 

「…あなた、まさか……ううん、そんなはずない。スターダスト大作戦に加担している訳が……」

 

 

 コノヨザルをボールに戻し、しきりに頭を振りながら歩いて去っていくビワ。すると慌ててレクスがやってきて俺を支えてくれた。可愛い奴だなお前は。

 

 

「た、助かった……」

 

「ありがとうラウラ。…その、助かった。これ、カシオペアからの追加報酬。報酬より先に渡しちゃったけど…じゃあ、これで」

 

「おう。ありがとな。気を付けろよー」

 

 

 お礼を言って追加報酬のポケモンのおとしものを渡し、去っていくボタンを見送る。…一応スターダスト大作戦の仲間だしな、無事でよかったよ、本当に。




ビワの性格からして向こうからきそうだよねって。ゼル伝ブレワイのイーガ団みたく時々襲って来てもよかったと思うんだ。

というわけで明かされた、ブルーフレア団の用心棒だったビワ。ブルーフレア団がスター団を庇護しているとかも判明。その割にピーニャやメロコが言及してなかったり、青いサングラスの団員の行動など矛盾点も多いですがそれはおいおい。

リアルファイトも結構できるラウラ。しかし本家格闘家には敵わなかったよ……。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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