ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。寒さと疲れで寝てたらギリギリでした申し訳ねえ。

今回はVSモコウ決着戦。楽しんでいただけると幸いです。


VSパチリス

 かみなりパンチをつばめがえしで直撃を逸らしながらも吹き飛ばされるジャックだったが、持ちこたえて岩斧を振り上げ咆哮する。そうだよな、全世界に配信されてるんだ。お前が上がらないわけがないよな!

 

 

「ポケモン、バサギリ。名前はジャック。こいつは自信過剰で目立ちたがり屋でな!素早く!くさわけ!」

 

「マジカルシャイン!」

 

 

 迎撃せんと放たれる桃色の光を、持ち前の素早さで全て避けていくジャック。カメラの前でポーズをとるぐらい余裕があって、じれたデンリュウが拳に雷を纏って接近戦を仕掛けてきた。

 

 

「空中に避けろ!頭上からがんせきアックス!」

 

 

 ジャックが宙返りで跳躍することでかみなりパンチから逃れ、デンリュウの首の後ろから岩斧が炸裂。散らばったステルスロックと共にデンリュウは崩れ落ちた。

 

 

「むぐっ……自信はあったのですがさすがに手強いですね……」

 

「モコたん、口調口調!でもさっすがラウラ氏!デキるぞサスガだぞ!次の質問だよ!〈がんせきアックスってどんな技?〉だってさ、ボクも気になる気になる!」

 

 

 恐らく切札級だったのだろうデンリュウが敗れたからか動揺して口調が戻っているモコウに注意しつつコメントを読み上げるナンジャモ。……いや、俺もこの技についてはそんなに知らないんだが。

 

 

「…俺もノリで使ってるけどそんなに知らない。岩石を纏った岩斧で斬り裂いて、同時にステルスロックをばら撒く技だ。多分バサギリしか使えない」

 

「え、強すぎないかナそれ」

 

「俺もそう思う」

 

 

 呆れ顔のナンジャモに、見てみればコメントも〈強すぎて草〉〈専用技って強いよなあ〉〈ステロばらまく攻撃技とかえぐいな〉〈ネズミざんとかね〉などが流れている。何も知らずにビシッ!とポーズを決め続けているジャックに苦笑しつつ、何も言い訳できないんだよなと溜め息を突く。ジャックが楽しいならいいか、うん。

 

 

「頼むぞ、ストリンダー!」

 

「レクス、頼む」

 

 

 するとボールを手に熟考していたモコウがストリンダーを繰り出してきたので、俺もジャックを戻してレクスを繰り出す。睨み合う両者。

 

 

「オーバードライブ!」

 

「素早く!天井に逃れろ、とびかかる!」

 

 

 胸部の弦を掻き鳴らされて放たれた電撃の衝撃波を、跳躍して天井に飛びつくことで回避。天井を蹴って飛び蹴りを叩き込むレクス。よし、このまま…!

 

 

「どくづきだ!」

 

「にどげりで弾いて攻撃!」

 

「ストリンダー、ちょうはつだ!」

 

「っ、乗るなレクス!?」

 

 

 ちょうはつされたレクスが突っ込んでしまった。いい技覚えてんな今畜生。

 

 

〈蟲は時代の敗北者じゃけえ〉

 

〈モコたんのちょうはつ!効果は抜群だ!〉

 

〈乗るなラウラ!戻れ!〉

 

〈取り消せよ、その言葉〉

 

〈コガネの面接官:ちょうはつとはいい技覚えてんなあ〉

 

「ばくおんぱ!」

 

「とびかかる!」

 

 

 ちょうはつでまっすぐ向かって行ったところに放たれ直撃する爆音。飛びかかるで飛び蹴りを浴びせようとしたが空中で吹き飛ばされてしまい戦闘不能となる。パンクロック、ストリンダーのとくせいで威力が底上げされている音技は厄介だな。対抗できるのは……。

 

 

「いけ、レイン!」

 

「でんき相手にひこうとはな!オーバードライブ!」

 

「音には音だ!むしのさざめき!」

 

 

 次に繰り出したのはレイン。ナンジャモ戦のために戦力を温存しないといけないのもあってコイツしかいなかった。オーバードライブを、むしのさざめきで散らすことで威力を半減させて上に回避するレイン。

 

 

「力強く!エアカッター!」

 

「なんだ、この大きさは…!?」

 

 

 力業で強化したエアカッターでストリンダーを怯ませて吹き飛ばす。よし、このまま……!

 

 

「次の質問いっくよー!〈力強くや素早くを指示すると明らかにポケモンの動きが変わってますがなんなんじゃー!〉ほんとそれな!」

 

「タイミング!?」

 

 

 追撃しようとした瞬間にコメントを読み上げるナンジャモに絶叫する。お前、戦闘をちゃんと読んで狙ってんだろ!?

 

 

〈草〉

 

〈タイミングが絶妙で草〉

 

〈ガチンコも見たいけどこれも楽しい〉

 

〈愉悦〉

 

〈いいぞもっとやれ〉

 

〈それはそうと質問にも答えてもろて〉

 

「ほらほら、皆の者も待ち望んでいるよ!答えてあげてラウラ氏!」

 

「ストリンダー、どくづき!」

 

「レイン、でんこうせっかで回り込め!…えっと、素早く技を繰り出すのが「早業」で力強く技を叩き込むのが「力業」という!前者が威力を犠牲に手数を増やし、後者が手数を犠牲に威力と命中率を底上げする技術だ!皆伝した技で用いることができるがやり方は知らん!皆伝したい技をずっと使っていると皆伝するらしい!」

 

 

 叫んで返しながらもレインの軌道を観察する。ストリンダーの直上に来る……ここ!

 

 

「逃がすな、オーバードライブ!」

 

「力強く!むしのさざめき!」

 

 

 力強く放ったむしのさざめきとオーバードライブが激突して相殺。力業の隙をそれで失くすことに成功する。このまま連続で叩き込む!

 

 

「力強く!でんこうせっか!」

 

 

 勢いよく直角にストリンダーの懐に飛び込むレイン。もはやでんこうせっかと呼べない勢いだがまあいいや。

 

 

「ばくおんぱ!」

 

「なっ!?」

 

 

 しかし叩き込まれる直前、隙の少ないばくおんぱが放たれてレインが吹き飛ばされ、同時にストリンダーも崩れ落ちる。ダブルノックアウトだ。

 

 

「すごいバトりっぷりでボクは満足!ボクはどっちかというとモコたんに勝ってほしいな!いけいけモコたん、正直ここまで強くてびっくりだ!皆の者も応援するんだゾ!」

 

「ナンジャモが応援してくれるなら負けられないぞ、パチリス!」

 

「お前に頼るしかないってわけだ……存分に目立て、ジャック!」

 

 

 モコウが繰り出してきたのはパチリス。俺はジャック。体格差がすごいんだがいいのか?可愛く首をかしげるパチリスに、さしものジャックもたじろいでいる。

 

 

「ああ、遠慮しているんだろうが安心していいぞラウラ」

 

 

 瞬間、キッと悪人顔になったパチリスに胴体に飛びつかれ、噛み付かれてよろよろと後退するジャック。

 

 

「いかりのまえばだ」

 

「…体力を半分に減らす技、か」

 

 

 防御力関係ないのずるくないかそれ。ってどんな戦い方をするポケモンなのか分かった気がするぞ。

 

 

「がんせきアックス!」

 

「ほっぺすりすり!」

 

 

 振り下ろした岩斧も華麗に避けて、岩斧にほっぺを文字通りすりすりしてくるパチリス。まひだよなあ、クソッ。

 

 

「距離を取れジャック!」

 

「てんしのキッス!」

 

 

 距離を取ろうとしたところ麻痺して動きが止まってしまい、そこにそっとキスするパチリス。まひにこんらんとか嫌な構成だなあクソッ。

 

 

〈ガチガチで草〉

 

〈燃える情熱:ひっきょうですわ!〉

 

〈正々堂々じゃないけど可愛いから許せちゃう〉

 

〈ドラゴーン!:これも立派な戦い方です、生徒に見習わせたい〉

 

〈ナンジャモの切札も結構ずるいからこれはいいリスペクト〉

 

〈通りすがりのコルさん:いちいち絵になるパチリスだな!〉

 

「くさわけ!」

 

「スパークだ!」

 

 

 まひで下がった素早さをどうにかするためにくさわけを指示するもこんらんして自傷ダメージを負ってしまい、そこに電気を纏ったパチリスの体当たりを受けてしまう。ああくそっ、どうすればいい?考えろ、考えろ……。

 

 

「そうだ!ジャック!」

 

「なにをしようが無駄だ!スパーク!」

 

「ここで決めればかっこいいぞ!がんせきアックス!」

 

 

 そう呼びかけた瞬間。混乱が解けてさらにまひも気合で治したジャックがパチリスを叩き潰した。………最後の一撃は切ない。いやまあ、お前のその目立ちたい根性には恐れ入るわ。

 

 

「うそお」

 

「…そんなのありかあ?」

 

〈草〉

 

〈強すぎて草〉

 

〈目立ちたがりの本気〉

 

〈コガネの面接官:なんでやねん〉

 

〈普通トレーナーへの愛で振り払うのに目立ちたい根性なのは草〉

 

〈ナンジャモお口あんぐりで可愛い〉

 

〈モコたんこれはかわいそう〉

 

〈かわいそうはかわいい〉

 

〈不憫可愛いはいつものこと〉

 

〈モコたんかわいいやったー〉

 

〈通りすがりのコルさん:アヴァンギャルドッ!!〉

 

〈ジャックだけ空気読まずにキレッキレのポーズ決めてるの草〉

 

 

 その後、泣き出してしまったモコウに滅茶苦茶謝った。ナンジャモ曰く、同接5万人を超えてたので合格だとか。そりゃよかったよ。ジャックも楽しそうだったからまあいいや。




色んな意味で伝説の回になったとか。地味に質問でラウラの手の内を引き出しているナンジャモである。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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