今回はVSナンジャモ。楽しんでいただけると幸いです。
「激闘渦巻く白熱したバトルを制したのは挑戦者のラウラ氏~!全世界の皆の者も大興奮だったぞよ!フヒ…!ラウラ氏のおかげでチャンネル登録数はシビルドン登り……じゃなくて、同接数が目標より上回った状態でモコたんに勝利したのでジムテストクリアーだ!惜しくも負けてしまったモコたん、なにかコメントあるかな?」
「ぐすっ、最後は納得いかないが……認める、強かった」
「うんうん、だよねだよね!ラウラ氏リアクションも100点満点だし、勝負すればボクの動画もっと楽しくなりそう!というわけでこのボク、ジムリーダーでエレキトリカル★ストリーマー、ナンジャモと勝負だ!準備をするからこの配信はいったんお開きになります!続きはこの後すぐ!絶対見るんだゾ?」
#ドンナモンジャTV
【ドンナモンジャTV】挑戦者ラウラとのマジバトル!負けないゾ!【ナンジャモ】
「はい、ドモドモー。ナンジャモの~?ドンナモンジャTVの時っ間っだぞー!さっきの配信とは別枠だよ!皆の者~!準備はいーいー?あなたの目玉をエレキネット!
〈おはこんハロチャオー〉
〈うおおおおおおお〉
〈待ってました!〉
〈おはこんハロチャオー!〉
〈ラウラ!ラウラ!〉
〈燃える情熱:ここで負けたら承知しませんことよ!〉
〈ナンジャモちゃーん!〉
〈コガネの面接官:きばってけやー〉
いったん動画を切って建物を出ると、ナンジャモとモコたんとしての姿のモコウと共にハッコウシティ中心にある海上バトルコートへとやってきた俺達。ナンジャモがスマホロトムを使って配信しているのを眺めつつ手持ちがちゃんと回復できていることを確認する。
「今回はボクのジムリーダーとしてのお仕事!みんなお待ちかねジム戦だ~!ゲストは応援のモコたんでお送りするよ!」
「ラウラには悪いが、我はもちろんナンジャモを応援するぞ!」
〈ぶれないの草〉
〈さすわえ〉
〈ガチ勢は違うぜ〉
するとスマホロトムが俺の目の前までやってきて、モニターにドアップで俺の顔が映り、ナンジャモが歩み寄って一緒の画面に映る。驚くからやめて。
「本日の挑戦者は~!?みんなご存じ、飛ぶカイデン落とす勢いのむしつかい、ラウラ氏だー!イェイイェイ!早業力業の話で
「蟲ポケモンは最強、負けるつもりはない」
何度でも言う。喧嘩を売ってるのは大体わかったがへりくだるのも違うだろ。
「ほっほーん、でんき使いのボク相手に言うね~!インフルエンサーはこうでなくちゃ!」
「いやインフルエンザじゃないが」
「インフルエンサー!……ふふっ、やるね…このボクにツッコませるとはなかなかだゾ!4VS4で道具を持たせたり使用するのは禁止。ジムリーダー側はかちぬき制だけど挑戦者は自由に入れ替えてもOK!ルールはいいかな?いいかな?そんじゃそろそろ……ナンジャモのバトり、見たいっ人~?」
〈見たい!〉
〈見たいぞ!〉
〈エレキン:5000〉
〈通りすがりのコルさん:いつまで待たせるのだ!〉
「…んー?なんか毛色が違う人もいるけど、皆の者も待ちきれないってさ!あ、エレキン氏いつもありがとー!」
そう言って反対側に移動し、くるりと回ってポーズをとると萌え袖に包んだ手で器用にボールを手に取るナンジャモ。俺もバトルフィールドの端に立ち、ボールを構える。最初はお前だ。
「ほんじゃそろそろ行ってみよう!」
▽ジムリーダーの ナンジャモが 勝負を しかけてきた!
「いでよおでまし、タイカイデン!」
「行くぞ、ダーマ!」
ナンジャモが繰り出したのはぐんかんどりポケモン、タイカイデン。俺はワナイダーのダーマ。でんき・ひこうタイプ…相性は最悪だ。
「視聴者たちが楽しめるようなシビれるバトりをよろしくねー!おいかぜ!」
「いきなり補助技か…」
使ってきたのはおいかぜ。味方のすばやさを一定時間上げる効果がある補助技だ。だがそれだけじゃないらしい、風を受けたタイカイデンの内側がバチバチと輝いていたのが見えた。
「知らない皆の者のために教えちゃうぞ!とくせい、ふうりょくでんき!風を受けると「じゅうでん」状態になるゾ!ほうでん!」
「スレッドトラップ!」
放たれたじゅうでん状態のほうでんを、糸の盾で防ぎきる。触れてくれないとすばやさダウンは狙えないが、一発完璧に防御できるのはやはりデカい。
「いとをはく!」
「すばやさを下げようしてる?当たらなきゃいい……ってあれえ!?」
「誰がタイカイデンにやると言った?俺のダーマの戦い方はこうだ!」
「なんの~!ほうでん!」
「素早く!いとをはくだ!」
街灯に糸を射出して引っ張ることで飛びつき張り付いたダーマに度肝を抜くナンジャモ。ダーマは次々と街灯に糸を伸ばし、飛びついてほうでんを回避していく。
「ぼうふう!」
「さっき言ってたな、当たらなきゃいい!」
「ぐぬう…」
翼を羽ばたかせてダーマを追走したタイカイデンから放たれた突風も、命中率が低いことも相まって簡単に避けるダーマ。ほうでんも当たらないんだ、しかも空中で飛びながら撃つぼうふうだ。当たってたまるかよ。
「タイカイデン、中心に移動して!ほうでん!!」
〈すぐ対処するのさすがジムリーダー〉
〈しっかし逃げてばかりじゃ勝てないのになにがしたいんだラウラ〉
〈ドラゴーン!:おや皆様わかりませんか。それはですね……〉
〈防戦一方にしか見えないけど〉
〈女王蜂のしもべ:蜘蛛ポケモンにはある強みがあるんだよね〉
ナンジャモの指示に従い、ダーマを追いかけるのをやめて中心に移動。全方位に向けて放電を繰り出すタイカイデン。移動しながらだとスレッドトラップも使えないと見たか。それはそうだ、だがもう使っているんだよな。
「ダーマ。はいよるいちげき」
〈おっ、ついに攻撃に転じた〉
〈コガネの面接官:性格悪いやっちゃなあ、しらこいわ〉
〈だけど空中のタイカイデンに近づのは無謀じゃね〉
〈ドリームーン:逆です。相手が悪い〉
「避けてタイカイデン!」
瞬間。とくこうを下げられては敵わないとばかりに避けようとするタイカイデンが、なにかに引っかかって空中に縫い止められ俺は不敵に笑い、クリーンヒット。顎を捉えて頭部を揺らし、タイカイデンは力なく落ちようとして、ぶらんぶらんとぶら下がることとなった。揺れたことで煌めく糸。タイカイデンは巨大な蜘蛛の巣に囚われていた。
「な、何が起こってるの!?」
「なにも考え無しに逃げさせたわけじゃないさ。スレッドトラップ、すなわち糸の罠。既に使わせてもらった」
「ま、まさか!?」
モニターを見ても一見わからないが、揺れることで正体を現す、街灯を起点にしてバトルフィールドに張り巡らせたキョダイクモノス……じゃなくて巨大な蜘蛛の巣。空を飛ぶ獲物を相手に蜘蛛はこうやって狩りをするのだ。
「なんの!振りほどけ!でんこうせっか!」
「それを待っていた」
「はえ?」
「焦ったなナンジャモ。カウンター!」
蜘蛛の巣から抜け出そうと高速で突撃させるナンジャモだったが、糸を引きちぎり眼前に迫ったタイカイデンにダーマの返しの拳が炸裂。耐久がそんなにないタイカイデンは崩れ落ちる。
「どうした来いよでんき使い。じめんタイプしか弱点が無い最強といっても過言じゃないタイプのポケモンよ。蟲は蟲なりに姑息に秀逸に確実に仕留めさせてもらうぞ」
「ニッシッシ、いいじゃんいいじゃん!このボクに宣戦布告したんだから、そう来なくちゃネ!」
恵まれているでんきタイプは弱点が多い蟲にとっては宿敵と言っても過言じゃない。この戦い、負けられない。
・ドリームーン。ヒント:漢字
・女王蜂のしもべ。ヒント:この小説で女王蜂と言えば…
・コガネの面接官。ヒント:コガネと言えば●●弁
・通りすがりのコルさん。ヒント:アヴァンギャルド!
・ドラゴーン!。ヒント:同僚から電話されて変えたらしい
・燃える情熱。ヒント:花言葉
というわけでコルサと同じく強化版手持ち4体のナンジャモ戦です。タイカイデンの自己完結しているとくせい好き。
キョダイクモノスは前作知ってる人ならにやっとするかも?空を飛ぶ相手には蜘蛛、これはラウラにとって常識。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。