今回はアイアールVSネモ実況その3。楽しんでいただけると幸いです。
「ドーちゃん、じしん!」
「パモット!でんこうせっかでドオーを蹴り上げて跳んで!」
ドーちゃんを繰り出すなりメインウェポンのじしんを使用するアイアールだったが、俺のアメモースことレインに負けてない速度のでんこうせっかでドーちゃんまで接近し頭部を踏み台に空中に跳びだすパモット。
「ネモ氏、ドーちゃんを踏み台にしたあ!」
「じしんの弱点だな、空中にいる敵には当てられない………あれ、当てられるんだっけ?」
「やだなあラウラ氏、そんなのができたらでんき・ひこうのタイカイデンの面目丸つぶれだゾ?」
〈いるんだよなあ〉
〈あの足音指示でもしやと思ったけどラウラ知ってるのか〉
〈じしんを飛んでる奴に当てる変態〉
〈キリエとかいう当時無敗だったダンデのリザードンを初めて倒した女〉
〈じしんで地盤を操るやべーやつ〉
「つっぱり……ガトリング!」
「マッドショットで迎え撃て!」
さらに空中からつっぱりを連打し空気弾を乱射しながら降下するパモットと、それを泥の弾丸を連射して迎え撃つドーちゃん。……マッドショットって連射できる技だったっけ?
「ボクの知ってるマッドショットじゃないねあれ!」
「じめんタイプの技を空中の標的に当てるな」
〈ラウラそれ解説やない、ツッコミや〉
〈もはや理解を放棄したw〉
〈いや理解したくないもんなにこの特撮みたいな光景〉
〈CGと言われた方が納得できるぞ〉
〈オモダカ氏飛び散った泥をニコニコ笑顔でふき取ってて草〉
「でんこうせっかで回り込め!」
「どくづき!」
すると何もない空中を当たり前に蹴ってフィールドに戻り、駆け抜けて蹴りを叩き込むパモットだったが、毒トゲを生やして迎撃するドーちゃん。あの騙し討ち強いよな、素早く動けなくても迎撃できるのずるい。
「ねえラウラ氏」
「なんだナンジャモ」
「なんかパモットが空を跳んでた様に見えたのは気のせいだよネ?」
「Oh!ナニ言ってるかワカリマセーン!コワイネコワイネ…」
「雑なセイジ先生の物真似はやめようか」
「…じゃあ解説するが多分あの空気つっぱりと同じ原理だ。つまり、空気を蹴ってる」
「大体わかった」
〈言ってることは分かるがそれをなんでできているのか解説してクレメンス〉
〈ナンジャモ宇宙ニャオハ状態で草〉
〈通りすがりのジムリーダーだ!〉
〈でんじふゆうみたいな技を使わずに空を飛べるひこうタイプですらないでんきタイプがいるらしい〉
〈エレキン:5000〉
〈通りすがりのコルさん:アヴァンギャルドッ!〉
〈あれが技じゃなくて技術ってのがやばい〉
「あ、エレキン氏いつもありがとー!」
「でんこうせっかしながらつっぱりガトリング!」
「真下にヘドロウェーブ!」
また分身した様に素早く動いてつっぱりの壁を叩き込むパモットだったがしかし、ドーちゃんは真下から毒の奔流を放出し、噴水の様にして空中を舞う。
「ドーちゃんが飛んだァアアアア!?」
「諦めなければドオーみたいなポケモンでも飛べるんだな」
「しみじみ!?ラウラ氏やっぱりアイアール氏に対して親目線だよね!?」
「ドーちゃん!パモットに向けて急降下して!じしん!」
「でんこうせっ・・・ああ!?」
なんとドーちゃんは空中から自分がぶつかることでじしんの振動をパモットに叩き込み、叩き落としてパモットをクッションに着地する。キリエとは違うがじしんを当てやがった。…なんかデジャヴ。似た様な光景を見たことがあるのか、俺?
「決まったあ!まるでルチャブルのフライングプレスみたいな技だったね!パモットの動きが止まった様に見えたけど……いかがでしょう解説のラウラ氏!」
「ん、ああ。ヘドロウェーブを回避と同時に妨害に利用したみたいだな。パモットは肉球を攻撃に使用するポケモンだ。肉球にヘドロが飛び散ってくっついて気が取られたんだろう。今回以前で判明していたニャオハ、イワンコ、パモ、ヌメラ系統のネモのポケモンに関しては俺と一緒に勉強してたからな。多分覚えてたんだろ。アホだが知識を吸収するスポンジみたいな奴だからな」
「なるほど!辛辣ながらも信頼溢れるコメントでした!さあこれでネモ氏、四匹目、最後のポケモンまで追い込まれたあ!」
〈じしんを空飛ぶ相手に当てる変態二代目現る〉
〈ドオーが空飛ぶとかありえねえ〉
〈コガネの面接官:やるやないか!〉
〈じしんってなんだっけ?〉
すると俺の解説を聞いたネモは顔に手を当てて笑いだす。眩しくて見てられない、そんな感じだ。
「アハハ!そうか、そうなんだ!私のポケモンたちのこと調べて対策してたんだ!くぅ~!やられた!ラウラ、ナンジャモ、トップ、視聴者のみんな!見てますか!?わたし、追い込まれてるでしょ!アイアールは凄いんだよ!」
〈ヒエッ〉
〈追い込まれて喜ぶ変態〉
〈見てるよ〉
〈何なら見せつけられてるよ〉
〈本気じゃないとはいえパルデア最強を追い込むってなに〉
心底楽しそうに笑いながら繰り出したのはやはりというかマスカーニャ。今のネモの切札たるポケモンなんだろうな。
「おおー!ネモ氏が繰り出したのは大人気のニャオハの進化系!マスカーニャだあ!」
「ニャオハだった頃に、アイアールがホゲータをクラベル校長からもらった時に一緒に譲ってもらったらしい。後一匹クワッスってのがいたらしいが信頼できる人間に譲ったそうだ」
「テラスタルするなら今!トップや視聴者のみんなの目も輝かせちゃう!」
そして続けざまにテラスタルオーブを下手くそに投げてくさテラスタルさせるネモ。マスカーニャは威風堂々と佇み、クイクイッと指を動かして挑発する。あれは技じゃないな。
「負けるなドーちゃん!ヘドロウェーブで飛び上がってどくづき!」
「いくよとっておき!しっかり耐えてみせてよね!トリックフラワー」
瞬間。再び飛んだドーちゃんが、1歩2歩と進み3歩目歩み寄ったマスカーニャが指パッチンした瞬間。いつの間にか頭上に投げられていた花束が落ちてきて撃墜。ドーちゃんは地面に叩きつけられ、ただの一撃で目を回し戦闘不能になってしまった。…あれがトリックフラワーか。
「え、え、今のナンナンジャ!?」
「何時か戦うと思って調べておいた。花粉と特殊な仕掛けが施された花束爆弾を、相手に気づかれぬよう送り込み、回避しようのない状態で炸裂させるマスカーニャの専用技だ。つまり必中かつ確定急所、自身の攻撃や命中率ダウンだろうが相手の防御や回避率が上昇しようが、リフレクターだろうが問答無用で無効だ。しかも物理攻撃だが非接触技だからせいでんきやメロメロボディ、ゴツゴツメットとかも意味をなさない。鬼に金棒、ネモにトリックフラワーだな」
「なにそのチート技!?」
「一応蟲ポケモンやほのおとかひこうとか相性不利なポケモンにはあまり通じないが、まあぶっ壊れ技だな」
〈なにそのぶっ壊れ〉
〈必ず急所に当たる技とかなにそれ怖い〉
〈ラウドボーンのフレアソングもそうだけど専用技チート過ぎない?〉
〈相性有利なポケモンなら耐えれるのはもはや常識のことなのよ〉
「必中急所とか耐えられるかあ!?」
アイアールの絶叫が轟く。知っててもこれは無理だ。さあどう対抗する。相性有利なシングを先に出したのは失敗だったぞ。可能性があるとすればひこうテラスタルになれるクエスパトラのヒナだろうが……。
「……ここで引いたらやっぱり信用してないってことになっちゃうよね。貴方ならできる!ゲッコウガ!」
「ああーっ!ここでアイアール氏が繰り出したのはこのボク、ナンジャモのムウマージ相手に完全勝利したゲッコウガだあ!だけどこれは相手が悪いと思うなボクは!」
「俺もそう思う。どんだけすばやかろうが必ず当たるからな」
どうする気だアイアール。ゲッコウガを前にしたネモとマスカーニャは不敵に笑んだ。
「相手にとって不足無し!アイアールの本当の相棒の強さ、見せて!トリックフラワー!」
「ゲッコウガ、舌に集中!」
「うん?」
すると不思議な指示をするアイアール。マスカーニャが一歩、二歩と歩いてくる中、直立して目を細め佇むゲッコウガ。そして、三歩目…!
「三歩目、ここ!蹴り飛ばして!」
「なっ!?」
瞬間、頭上に出現した花束を、オーバーヘッドキックでマスカーニャに蹴り飛ばすゲッコウガ。仮面を被っているような顔に花束が激突し爆発に巻き込まれたマスカーニャはふらふらと後退する。
「い、今のは!?ラウラ氏!」
「…ゲッコウガのあのマフラーみたいなものはアイツの舌だ。風の流れを感じ取りやすい。アイアールの奴、風の流れを読ませてタイミングを見切って爆発する前に対処しやがったんだ」
「手品はタネが割れたらそこまでだよ!」
「やるねアイアール!なら…きりさく攻撃!」
「つじぎりで迎え撃て!」
指から鋭い光の爪を生やし、水刀を展開したゲッコウガに突撃し切り結ぶマスカーニャ。素早いポケモン同士の斬撃の交差は凄まじく、何度も鍔是り合っては蹴りも織り交ぜて距離を取り、また激突を繰り返す。
「つばめがえし!」
「たたみがえし!」
マスカーニャの鋭い斬撃を、フィールドを捲り上げて防ぐゲッコウガ。瞬間、アイアールの取り出したテラスタルオーブが輝き、マスカーニャが壁を切り裂いた先では、頭上に巨大な水手裏剣を展開したテラスタルしたゲッコウガが待ち構えていた。指示もなしに技を使うとかどんな信頼だよ、まったく。
「みずしゅりけん!」
「耐えてマスカーニャ!タネばく…」
「遅い!つじぎり!」
そのままマスカーニャにみずしゅりけんが炸裂。マスカーニャは効果が今ひとつなことをあり耐えて見せるが、なんとゲッコウガが突進してマスカーニャと鍔競り合うみずしゅりけんを掴むと、そのまま十字に斬撃。みずテラスタルで巨大化した水手裏剣を使ったあくタイプの急所に当たりやすい技はマスカーニャの胴体に炸裂。マスカーニャが崩れ落ちる。
「決着!激闘を制した勝者はアイアール氏だあ!」
「あいつ苦手なタイプないのか?」
「…今回も楽しかったけど、すごく悔しいなあ!アイアールのこと、もっと注目されちゃうね」
楽しげに笑って称賛するネモが印象的だった。さて、終わった終わった。次の目的地に行くか。そう席を立ったらナンジャモに羽交い締めにされた。
「次はアイアール氏を解説に向かえて、ネモ氏VSラウラ氏だあ!回復のインターバルを挟むから、皆の者はちょっとだけ待ってね!逃げるなラウラ氏!」
「HA!NA!SE!」
〈草〉
〈駄々っ子で草〉
〈諦メロン〉
〈知らなかったのか?魔王(ネモ)からは逃げられない!〉
ドオーで空飛ぶ変態アイアール。実は似たようなことをセキタンザンでやってる前作原作主人公。これにはキリエさんもびっくり。
つっぱりガトリングのイメージは某ゴム人間の銃乱打です。ゲッコウガの巨大水手裏剣はサトシゲッコウガのアレをテラスタルで再現したものとなります。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。