ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ポケモン以外にも書きたいものが増えてる一方なんですがハーメルンを開くとどうしてもこれの執筆を優先してしまう今日この頃。

今回はラウラVSネモ実況。楽しんでいただけると幸いです。


VSマスカーニャⅢ

 ナンジャモのハラバリーに連行されてバトルコートまで連れてこられた俺はネモと対峙することになった。バトルしないとダメか、これ?

 

 

《「はい、ドモドモー。ナンジャモと~?」》

 

《「アイアールのー!」》

 

《「ドンナモンジャTV後編の時っ間っだぞー!皆の者~!準備はいーいー?あなたの目玉をエレキネット!何者(ナニモン)なんじゃ?ナンジャモです!ジムリーダーだよ!おはこんハロチャオ~!」》

 

《「オレンジアカデミー一年アイアールです、おはこんハロチャオ~!」》

 

〈おはこんハロチャオー〉

 

〈おはこんハロチャオ―〉

 

〈ラウラよりノリが良くて草〉

 

〈こう見えて相手トレーナーの挙動すら利用してとんでもない戦法を使う子だぞ〉

 

〈ドンナモンジャTV以外でも活躍見たいよね〉

 

「はい!ということで次のゲストで解説はアイアール氏です!ラウラ氏よりノリが良くていいね!インフルエンサーの素質あるよ!」

 

「え、そうかな……そうかも……」

 

「はあ、気乗りしないが…」

 

 

 楽しげに会話しているナンジャモとアイアールのいる方角を見ながら溜め息。…やるならさっさと終わらせるかね。ネモと向き直ると、ちょっと怒っていた。

 

 

「ラウラ!言っとくけど、手加減したら許さないからね!」

 

「…ばれてた?」

 

「すぐ終わらせるかとか考えてたでしょ。ラウラの表情は分かりやすいんだから!」

 

「そんなにか!?」

 

 

 え、俺そんなにわかりやすい?いつも記憶の事を考えてるせいかな。いや、蟲と同じで表情筋と脳が直接つながってるみたいでいいことだと考えよう。

 

 

「だが4VS4は長い。俺は今考え事があってそんなに長いこと集中できない。2VS2でどうだ?オモダカさん、ナンジャモ、アイアール!」

 

「ええー!」

 

 

 今も口をとがらせているネモに言ったところでフルバトルしようと言い出すに決まってる。そう考えて審判のオモダカさんと実況のナンジャモとアイアールに提案する。

 

 

「私は構いませんよ。2VS2はシンプルで実力が分かりやすいですからね」

 

《「うーん。ボクとしてはもっと視聴率稼ぎたい……ごほん、もっと面白いバトりを見たいところだけど、取れ高は十分すぎるほどもらったからいいよ!」》

 

《「頑張って実況するね!」》

 

「えー、やだやだ!4体で、いやフルバトルでやーりーたーいー!」

 

 

 快い了承を得た物の駄々をこねるネモ。溜め息を吐いて真っ直ぐ見つめる。

 

 

「ネモ。俺は本気のお前としかフルバトルするつもりはない。バッジ集めてオモダカさん倒すまで待ってろ」

 

「…ほう。言いますね、私を目の前にして」

 

 

 やべっ。オモダカさん本人の目の前で倒す宣言してしまった。いやまあ、既にセルクルやナンジャモの配信で言ってるから今更か。

 

 

「………2体でも本気を出してくれる?」

 

「手を抜くわけないだろ、お前相手だぞ」

 

「よーし、じゃあやろう!行くよルガルガン!」

 

「手加減なしとは嬉しいねえ。お前の出番だ、ぼむん!」

 

《「さあさあ始まりました!パルデア最強のチャンピオン・ネモVS蟲狂いラウラ!繰り出されたのはルガルガンとフォレトスのぼむんだあ!解説のアイアール氏よろしくお願いします!」》

 

《「蟲ポケモンしか持ってないラウラ相手に強気に出れるルガルガンと、それを読んでのいわが通じないはがねタイプのぼむん、なのかな?ラウラはイワンコの頃から辛酸を舐めさせられ続けたって前に言ってたから特に警戒してたんだろうね」》

 

「読み負けかあ!だけど負けない!かげぶんしん!」

 

「周囲に向かってまきびしだ!」

 

 

 かげぶんしんして取り囲むルガルガンに対し、高速回転してまきびしをばら撒くぼむん。見つけた。

 

 

「1時の方向!素早く!でんじふゆうでぶっ飛べ!」

 

「いわなだれで防御!」

 

 

 岩の壁が間に聳え立つも、125.8kgはある質量の体当たりで吹き飛ばし、ルガルガンに激突。吹き飛ばされた岩がルガルガンと共に宙を舞う。

 

 

「ルガルガン、岩を乗り継いでアクセルロック!」

 

「力強く!でんじほう準備!」

 

 

 宙を舞う岩を蹴ってピンボールの様に何度も乗り継いで加速していくルガルガン。ぼむんにでんじほうを準備させ、俺はルガルガンの動きを目で追っていく。駄目だ、追い切れない。いや待て、本体を追うよりも先読みすれば……一番最後に落ちてくる岩は、あれか!

 

 

「右斜め上!放て!」

 

「そんな…!?」

 

「ヘビーボンバー!」

 

 

 そして指示した方向に放たれたでんじほうが直撃し、撃墜されるルガルガン。バトルコートに叩きつけられたルガルガンが麻痺して動けない間に叩き潰して戦闘不能にする。

 

 

《「目にも留まらぬ攻防~!ラウラ氏、かげぶんしんしたルガルガンの本体を見破った様だけどどうやったんじゃ!?」》

 

《「多分だけどまきびしだろうが平然と踏んでいるのは分身だと見抜いたんじゃないかな?あとでんじほうを当てたのは単に動体視力だね」》

 

《「そんなことできんの!?」》

 

《「ラウラならできるよ」》

 

 

 アイアールやめて、俺そんな化け物じゃないから。今回は単に推理だから。

 

 

「相性不利だけど、貴方しか覆せないよね!頑張れマスカーニャ!」

 

「容赦はしないぞ。狙えぼむん。素早く!まきびしだ!」

 

 

 ジャキン、とぼむんの前脚が前方に構えられ、爪を構えて走ってくるマスカーニャ目掛けてまきびしを連射。しかしマスカーニャはネモの指示なくまきびしを次々と斬り払っていき、まるでダメージを与えられない。くそっ、むしわざを覚えていないぼむんの弱点だ。

 

 

「でんじふゆうで舞い上がれ、ヘビーボンバー!」

 

「トリックフラワー!」

 

 

 ぼむんが飛び上がって行く中でマスカーニャは三歩歩いて指パッチン。空中で爆発がぼむんを襲い、撃墜される。

 

 

「握って殴っちゃえ!タネばくだん!」

 

 

 落ちてきたところにアッパーカットするかの様にデカい種を握ったマスカーニャの手がぼむんの下面に炸裂。衝撃波が突き抜け、ぼむんがごてっと転がる。…なんて威力だよ。

 

 

「トリックフラワー、きりさく、タネばくだん、つばめがえし…手堅い技を覚えてるな」

 

「トリックフラワーは強力だけどラグがあるからね。すぐ出せるタイプ一致技は覚えさせとかないと」

 

「お前戦闘の事に関すると頭いいよな。…行くぞレクス!」

 

 

 繰り出したレクスと、マスカーニャが睨み合う。共に進化する前からの顔見知りだ。俺とネモは指し示すことなく、共にテラスタルオーブを取り出して、相手の手に握るそれを見て思わず笑う。

 

 

「考えることは一緒か。レクス」

 

「うん、そうみたいだね。マスカーニャ」

 

「「テラスタル!」」

 

 

 レクスはむしテラスタルに、マスカーニャはくさテラスタルにそれぞれ姿を変える。相性はこっちが有利だがつばめがえしがある。油断は禁物だ。

 

 

「トリックフラワーとタネばくだん!」

 

「素早く!にどげりで蹴り返せ!」

 

 

 タネばくだんを投げながら三歩進んで指パッチン。一斉に花束と種がレクスに襲いかかるも、後ろ脚を展開して素早いバネを利用し蹴り弾く。アイアールのおかげでタイミングは分かった。三歩目だ。

 

 

「こうそくいどう!」

 

「追いかけて!つばめがえし!」

 

 

 こうそくいどうで距離を取ろうとするレクスと、それを追い縋り爪の斬撃を叩き込んでいくマスカーニャ。接近戦じゃ分が悪い、無理やりにでも距離を離す。

 

 

「じごくづき!」

 

「マスカーニャ、タネばくだん!」

 

 

 急制止し振り返り様に喉元向けて叩き込んだ蹴りと、咄嗟に喉元前に構えた手に握られたタネばくだんが衝突、火花を散らして双方弾かれる。マスカーニャは真後ろに。レクスは、空に。

 

 

「トリックフラワー!」

 

「決めろ!とびかかる!」

 

 

 指示したのはそれぞれの最大火力技。空中に放り投げられた花束に、レクスの飛び蹴りが突き刺さる。そして指パッチンする瞬間には、花束ごとマスカーニャの胴体に蹴りを叩き込んでいた。

 

 

レクス()の脚力、なめんなよ」

 

 

 そしてレクスが飛び退くのと同時に、倒れたマスカーニャの胴体で花束が爆発。まるで爆発を背景にポーズをとる特撮ヒーローの様に、モニターにレクスの雄姿が映されていた。

 

 

「さすがだ!かっこいいぞ!レクス!」

 

 思わず駆け寄りわしゃわしゃと頭を撫でる。お前強くなったなあ、マメバッタだった時の非力さが嘘の様だ!するとそこにオモダカさんが歩み寄り、それと一緒に興奮している様子のネモが駆け寄ってきた。

 

 

「お疲れ様ですラウラさん。アイアールさんともども、チャンピオンネモ相手にここまでの戦いぶり…見事な試合楽しませていただきました」

 

「二人とも、トップさえ認めるポテンシャルすごすぎっ!私もうかうかしてられないよ!初めて会った時からなんとなくわかってたけど……ラウラとアイアールなら絶対チャンピオンランクになる。残りのジムもぜーったい大丈夫だから!ね、視聴者のみんなもそう思うよね!」

 

〈それはそう〉

 

〈攻防のレベルが俺らと違いすぎる〉

 

〈あ、やっと気づいた?やっほー〉

 

〈ナンジャモの実況もよかったしラウラとアイアールの解説もよかった〉

 

〈雲の上の存在だったネモのこと知れて満足だわ〉

 

〈学生ってなんだっけ……〉

 

〈四天王の一人もっと子供だからまあわかる範囲〉

 

〈他のジムのバトルもどうにか見れないかな〉

 

〈直接行くしかないんじゃね〉

 

《「トレーナーも強くないとってよくわかる試合だったね!ボクも頑張るぞー!」》

 

 

 そういや配信中だった。忘れてたわ。するとナンジャモに送られたのかアイアールが駆け寄ってきて、それを確認したオモダカさんは懐から何かを取り出して俺達に差し出してきた。耳を傾けてみると、ナンジャモの方はどうやら配信の〆に入ったらしい。

 

 

「ネモ、私もそう思います。そこで私から未来への投資として…こちらを受け取ってください。わざマシン171テラバースト。テラスタル状態で放てばテラスタイプへとタイプも変わり攻撃と特攻、高い方でダメージを与える技です。普段はノーマルタイプの特殊技として撃てますよ」

 

「ほう」

 

「へー」

 

 

 それはいいな。いい技を覚えていないポケモンたちに使うか。テラスタルでタイプ一致で得意な攻撃方法で使えるのは画期的だな。

 

 

「ラウラとアイアール、この二人とならいずれ最高の勝負ができる…!私ももっともーっと、頑張るねー!」

 

 

 そう言ってネモはナンジャモの配信が終わる前に去って行ってしまった。ネモらしいなあ。

 

 

「ふふ、ネモ楽しそうでしたね。友情……応援……信頼……それとも期待でしょうか?いえ…きっと彼女は確信しているのでしょうね、お二人の活躍を。では私もこれで。そろそろ帰らないとチリに怒られてしまいます」

 

 

 そう言ってオモダカさんも去っていった。これで終わりか…な?なんがだいぶ長いことこのハッコウシティにいた気がするわ。二日ぐらいのはずなんだが。




さすがに長くなりすぎも駄目な気がしたんで2VS2に。テンポを優先するか内容を優先するかで毎度迷う。ラウラ視点なのであんまりコメントにも気を配れませんでした。

凄く久々な気がするレクスの活躍。今のラウラの相棒は彼なのだ。ウカももっと活躍させたいところ。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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