ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。バトルのあたおか発想を考えるためにポケスペBWを最近読んでるんですけど、ブラックにかなり影響されてるなと思います。あとデンチュラが可愛い。

今回は幕間。名前は出ないけどあの二人が登場です。楽しんでいただけると幸いです。


潜鋼のヌシ、どく組
VSゼブライカ 幕間


 チャンプルタウン南東、パルデアの大穴の岩壁にある閉鎖されている門。その奥にある施設「ゼロゲート」の一室で、二人の男女が机を挟んで食事していた。傍にはそれぞれゼブライカとヘラクロスがリラックスして座っている。

 

 

「チャンプルタウンでテイクアウトしてきたラーメンは美味いな」

 

「この施設があるのがチャンプルタウン近くで本当によかったですね。食べ物に困りません」

 

 

 一人は地味な黒いタートルネックと白いズボンで身を包んだ右半分が白で左半分が黒の特徴的な髪を短くまとめた金色の瞳の顔が整った男。もう一人は緑のマフラーを巻いたセーラー服の、前髪で目元を隠した銀髪をふんわりロングヘアーにした、前髪からちらちら見える綺麗な翠の目が印象的な少女。

 

 

「ですが値段がガラルより少々高いですね。持って来た資金ももう少しで底を突きます。換金アイテムとかありません?」

 

「お前、俺を脱獄させて連れてきたの忘れたのか?持って来てるわけないだろ」

 

「ちっ。穀潰しですね」

 

「お前も似た様なものだろうがミニスカートめ」

 

「そっちは犯罪者でしょうが」

 

「お前もそうだろうが」

 

「「……」」

 

 

 いがみ合っててそれぞれ自己嫌悪して、両手で顔を覆ってしまう両者。言い返せないし後悔しているその過去の指摘は非常に効いた。効果は抜群だ。

 

 

「…やめましょうこの話」

 

「そうだな……悪かった」

 

「こちらこそ……まああの勘違いであそこまで大事(おおごと)にしたのはどうかと思いますがね」

 

「謝る気ないだろお前」

 

 

 ズルズルとラーメンをすする中、スマホロトムを取り出し操作する少女は、予想外の情報が出たのかべしべしと男の肩を叩く。

 

 

「ちょっとこれ見てください。ラウラのワードでエゴサしてたんですが…」

 

「痛い痛い。やめろ馬鹿。どうした、ラウラの新情報でも……」

 

 

 そのまま浮かばせて二人とも見える位置で映ったのはドンナモンジャTV【ドンナモンジャTV】挑戦者ラウラとのオフコラボ!モコたん顔見せ!?【ナンジャモ】のアーカイブ。男は思わず黙る。

 

 

「…なにやってるんだラウラ?」

 

「さあ?モコウさんもいる方が驚きなんですが。大変そうですねえ」

 

「ジムリーダーも配信者になる時代かあ…」

 

「キバナさんも似た様なものでしょう」

 

「しかし弱くなったな、これじゃまだまだ記憶も戻ってないと見た」

 

「メンバーがそもそも違うのもあると思いますけどね」

 

 

 動画を見ながら直接持ってスープをすすり、どんぶりを置いてぷはぁと一息つく少女。男がまだ食べているのを見てから、スマホロトムを操作し、【ドンナモンジャTV】挑戦者ラウラとのマジバトル!負けないゾ!【ナンジャモ】のアーカイブに動画を変える。

 

 

「発想の奇抜さはさすがラウラさんですね」

 

「俺と同郷でどうしてここまで発想に差が出たんだ…記憶ないんだろこれ」

 

「そういえばラウラさんとジュリさんと同類とか言ってましたっけ。一緒にするのやめてもらっていいですか?」

 

「どうせ俺は凡人だよ……」

 

 

 少女の辛辣な言葉にずーんと項垂れる男。そして問題のシーン。

 

 

「「あ」」

 

 

 ラウラが足音でさいきのいのりを指示したのを見て、二人は声を揃えると顔を見合わせる。

 

 

「今の、確かキリエのだな」

 

「少し記憶が戻っている、ということですか?」

 

「多分な。どうやって記憶を取り戻すのかが鬼門だったがこれは意外となんとかなりそうだぞ」

 

「じゃああとはブルーフレア団に集中できますね」

 

「お嬢様の“更新”もしとかないとな」

 

「ラウラさんとあんな約束して置いて心苦しいですけどね…」

 

 

 そう話していると、部屋と廊下を繋ぐ扉が開いてブルーフレア団の幹部、グロリアが顔を出す。グロリアは二人の顔を確認すると扇子で口元を隠して高笑いを上げる。

 

 

「オーホッホッホ!ここにいらっしゃったのね!お待たせしましたわメイドに執事!まーたラーメンだなんて庶民のものを食べてらしたの?名前はなんだったかしら!」

 

「そんなことはどうでもいいでしょうよお嬢様。ブルーフレア団はどうです?」

 

「何故か店長を任されたのでカレーを振る舞ったら大人気になりましたわ!」

 

「どういうことだってばよ」

 

「順調そうですねお嬢様。ではこちらに。何時もの、始めましょう」

 

 

 隣の部屋の扉を開けてグロリアを案内しながら入って行く少女と、特に疑うことなくそれに着いて行くグロリアを見届けた男はその間に少女のスマホロトムを操作し、ムウマージがテラスタルしたところで止めて神妙な視線を向ける。

 

 

「…結晶体への変身、か。メガシンカやZワザ、ダイマックスに連なる新仕様か?多分だが剣盾以降の、俺の知らないシリーズなんだろうな。俺の情報アドバンテージは少ないが……一つだけわかる。プラズマ団みたいに同じ地方で再起するならともかく、カロス以外で名を変えているもののフレア団が暗躍するのは必ず理由があると言う事だ。例えば……この地方でしかなしえない目的があるとか、な」

 

 

 男はラーメンを食べ終えると一息つき、椅子に背もたれて天井を見上げる。

 

 

「ラウラ。それに巻き込まれるとかどんだけ運が無いんだお前は」

 

《ロトロトロトロト……》

 

 

 すると少女のスマホロトムに着信。相手の名前を確認した男は勝手に繋ぐ。

 

 

《「ハロー、二人とも。こちらオーリム。…おや?彼女は?」》

 

「今うちのお嬢様の更新中だ。こればかりは欠かせないからな」

 

《「そうか。それは間が悪かった。すまない」》

 

「気にするな。それよりできたのか?」

 

《「ああ、君達の話を参考に限りなく再現できた。しかしこのバトルのデータは凄まじいな、四天王…いやチャンピオンにも通用する機転とは。プログラムを組むのに苦労した」》

 

「当たり前です。彼女は我が地方のチャンピオンに匹敵する数少ない実力の持ち主なのですから」

 

「ラウラは最強なんですわ!」

 

 

 そこに、グロリアを連れた少女が戻ってきて会話に加わる。グロリアもよくわかってないが誰の話をしているのかすぐ分かって踏ん反り返る。

 

 

「ではグロリアお嬢様。頑張ってきてくださいね?」

 

「わたくしに任せておけば問題ありませんわ!」

 

 

 そう意気込んで出て行くグロリアを見送ると、少女は椅子に座りスマホロトムに向き直る。

 

 

「備えが完成したのならよかった。あとはボックス経由で六体をそちらに送って、調整ですね」

 

「俺達もそろそろ動くか。そこらのトレーナーボコって資金もいただこう」

 

「お嬢様にブルーフレア団の資金をちょろまかしてもらってもよかったですね」

 

《「……君達もブルーフレア団に負けず劣らず悪党だな」》

 

 

 そんな言葉に、二人は顔を見合わせて、何がおかしいのか揃って笑うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、【ドンナモンジャTV】チャンピオンランクのバトルを実況するぞ!特別ゲストもいるよ!【ナンジャモ&ラウラ】を視聴する男と少女。

 

 

「なんでラウラに関わった奴はこう、化け物になるんだ…なにこのアイアールとかいう女とネモとかいうチャンピオン」

 

「ユウリさんもモコウさんもムツキさんもキリエさんもビートさんもマリィさんもジュリさんもヤユイもあたおか(頭おかしい)ですからねえ。あ、キリエさんとヤユイはラウラさん関係ないか」

 

「言っておくが、お前がその筆頭だぞ」

 

「え」

 

 

 案にお前も頭おかしいと言われた少女は男に必死に抗議するのだった。




ドンナモンジャTVラウラ回の視聴者視点にもなりました。

オーリム博士とグロリアと繋がってる、ゼロゲートに潜む謎の男女2人。実は似た者同士なのだこの二人。一体誰なんじゃろね(すっとぼけ)

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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