ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。前回の感想欄がいい感じに混乱しているようで何より。

今回は潜鋼のヌシ探索。楽しんでいただけると幸いです。


VSミミズズⅠ

 コライドンに二人乗りし、ハッコウシティを抜けて北上する俺とアイアール。アイアールがハンドルを握ってコライドンを運転する後ろでスマホロトムのマップを開く。

 

 

「東2番エリア。この先の東3番エリアに最後のヌシがいるわけか」

 

「鉱山なのかな?いわタイプやじめんタイプが多いね」

 

「あんまりそそらないな」

 

「ナックラーとかいればよかったのにね」

 

「まあいても今のメンバーを変える気はないがな」

 

 

 坂道を登って道なりに進んでいき東3番エリアに入る。なんだあの転がってる草みたいなの。ポケモンか?

 

 

「そう言えばゲッコウガを入れたってことは誰と交代したんだ?いや、普通に考えたら同じみずタイプのリプルか」

 

「そうだよ。ゲッコウガはカロスの冒険での相棒で……」

 

「その話は初耳だな。もしかしてカロスのジムバッジも持ってるのか?」

 

「……うん。8つ全部。だけど、四天王に挑む前にやめちゃった」

 

「センスの塊のお前なら8つ全部は当たり前だと思うが……なにがあった?」

 

「……それはちょっと、話したくないかな」

 

「そうか。ならしょうがないさ」

 

《ロトロトロトロト……》

 

 

 ちょっと気まずくなったところに俺のスマホロトムにかかってくる着信。相手の名前を見るとペパーだった。

 

 

「ようペパー」

 

《「ようラウラ!アイアール!この鉱山のどっかに潜鋼のヌシがいるらしい。噂じゃその体は半端ねえデカさで超ロング!なんだとさ!」》

 

「ウミディグダかなんかか?」

 

「リプルも一応地上でもいれたけど、さすがに鉱山にはいないと思うよ」

 

 

 それ以外にロングな奴思いつかないんだが。…いや待て、つい最近見たぞ。鉱山にいそうで超ロングな奴。

 

 

《「そんなのすぐ見つかりそうなのにどこにどうやって隠れてんだろうな…?もしすげー素早い奴だったらライドして追いかけてみたらどうだ?」》

 

 

 そう言ってペパーも通話は切れた。……ほぼ確定だな。

 

 

「ミミズズだな」

 

「ミミズズだよね」

 

「あそこに物見塔がある。上から見渡してみよう」

 

「了解!」

 

「アギャア!」

 

 

 ダッシュでドタドタと走って行くコライドン。物見塔の下まで来るとコライドンをボールに戻し、一緒に梯子を登って行く。

 

 

「…ん?」

 

「どうしたアイアール」

 

 

 梯子を登っている途中で止まった、俺の上にいるアイアールに問いかけると、首をかしげている様だった。

 

 

「なんか巨大なモンスターボールが見えた様な…?」

 

「ダイマックスか?」

 

「なにそれ?」

 

「……俺にもわからん」

 

 

 このスッと出てくる知らない記憶にも慣れてきたな。

 

 

「うーん。気のせいかな」

 

「とりあえず上がってからそのクソデカモンスターボール?も確認するぞ」

 

「わかった」

 

 

 登りきると、何故か宝箱が置いてあったがスルー。俺達はレクスとゲッコウガそれぞれ繰り出して一緒に周りを見渡す。うーん、それっぽいのは見えないな。

 

 

「しっかし広いなここ。岩陰とかに隠れられたら見つけるのに苦労するぞ」

 

「そうだねえ。ゲッコウガ、どうかな?舌になんか感じる?」

 

「レクス、お前もどうだ?複眼に何か映らないか?」

 

 

 ゲッコウガは首を横に振り、レクスは後ろ脚を展開して視点を高くしてキョロキョロと見渡している。ヌシのサイズを考えるとどこを移動してようが目立つと思うんだがなあ。…潜鋼のヌシ、ね。

 

 

「…こんだけ探して見つからないとなると、潜鋼……地中に潜ってる可能性があるな」

 

「じゃあどうするの?」

 

「……ドーちゃんのじしんでしらみつぶしに揺らす?」

 

「それ他のポケモンたちが怒って襲ってきそうだね……」

 

「だよなあ」

 

 

 どうしたものか。…そういやさっきアイアールの言ってたクソデカモンスターボールってなんだったんだ?こんな荒野でモンスターボールと見間違えそうなでかいものっていやあ……。

 

 

「……アイアール、お前とネモ戦の動画、開いてくれ」

 

「なんで?」

 

「ミミズズの容姿を思い出したい」

 

「あー、わかった。今出すね」

 

 

 蟲以外に関する記憶力が無い俺の馬鹿野郎。ポチポチとスマホロトムの画面を操作するアイアールを見ながら考える。あの時アイアールの見ていた方向は…確か南だったか。だがこっちは見たが、でかい河とハッコウシティが見えるだけでなにも……あっ。

 

 

「はいラウラ。これがミミズズだよ」

 

「………悪いアイアール、それもういらない」

 

「なんで?」

 

「…張本人が真下にいた。アイツの頭、モンスターボールみたいなんだな」

 

「下?……ほへ?」

 

 

 真下。物見塔のある岩場の下のちょっとした盆地になっているところに、それはいた。モンスターボールみたいな顔だけ出して、呼吸しているのか口をパクパクさせているでっかいミミズズがそこにいた。

 

 

「灯台下暗しってこのことだね・・・」

 

「まったくだ。まだばれてない、奇襲するぞ。コライドンを出せ」

 

「行くよコライドン!」

 

 

 今コライドンが使えるのはなみのり(オトシドリ)かっくう(イダイナキバ)ダッシュ(ガケガニ)。奇襲するには十分だ。コライドンに乗り込み、ジャンプして物見塔から飛び降り滑空。頭上から急降下して襲いかかる。

 

 

「!」

 

 

 俺達に気付いて地中に潜って逃げようとするミミズズ。だがそれは読んでいる。

 

 

「ゲッコウガ!みずしゅりけん!」

 

「レクス!とびかかる!」

 

 

 一緒に飛び降りて着地していた二体が地上から急襲。とびかかるによりクレーターができた地面からミミズズが飛び出し、みずしゅりけんが叩き込まれて吹き飛んだミミズズは地上に完全に出てきて六本腕を伸ばして構える。

 

 

「あの動き、ネモも使っていたアイアンテールが来るぞ!」

 

「ゲッコウガ、たたみがえし!」

 

 

 ドゴンッ!という轟音と共にゲッコウガが捲り上げた地面にミミズズの巨体が激突、崩れ落ちる。なんて威力だ。

 

 

「アイアール、二手に分かれるぞ!こいつに狙いを集中させたら不味い!」

 

「そういうことなら…ゲッコウガ、かげぶんしん!」

 

 

 ミミズズの繰り出してきたずつきを、分身して避けていくゲッコウガ。いい囮だ。

 

 

「そこだ、にどげり!」

 

 

 ゲッコウガに気を取られるミミズズの側面にレクスのにどげりが炸裂、蹴り飛ばす。するとブルルッとミミズズが体を震わせると、大量の砂が吹き荒れてゲッコウガの分身を掻き消し、レクスも吹き飛ばされてしまう。

 

 

「すなあらし、か・・・!」

 

「わっぷ、何も見えないー!ブルーフレア団に襲われた時を思い出すー!」

 

「アハハ!呼んだかしら?」

 

「「!」」

 

 

 そんな声が聞こえて、すなあらしの中で毒の塊が俺達の乗っているコライドン目掛けて放たれ、コライドンは直撃を受けて転倒。投げ出された俺達は、すなあらしの先に、特徴的な青装束を見た。

 

 

「ブルーフレア団…!」

 

「アハハ!封印探してたら目標見つけちゃったんだもの、優先しないとね!」

 

 

 …潜鋼のヌシにブルーフレア団を同時に相手しろってか。最悪だなクソッたれ!




物見塔を見つけてとりあえず登ったらでっかいモンスターボールを見つけて「!?」ってなった人は少なくないと思うんだ。

地味にアイアールが猛者だと言うのも発覚。彼女の過去もチャンスがあれば語って行きたい。

そして乱入ブルーフレア団。ラウラ達・潜鋼のヌシ・ブルーフレア団の三つ巴の戦いはどうなるのか。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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