ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今更だけどフレア団の面子はポケスペの彼女たちの性格にしてます。XY編地獄にも程があるけど結構好き。

今回はラウラ達VS潜鋼のヌシVSブルーフレア団三つ巴。楽しんでいただけると幸いです。


VSミミズズⅡ

 倒れたコライドンを慌ててボールに戻すアイアール。すなあらしが薄れてきて、敵の全貌が見えてきた。ミミズズと俺とアイアールが対峙している盆地の様なそこを取り囲むように見下ろしている、青色に染めた髪に青いスーツにサングラスを身に着けた男女が複数並び、一人だけ毛色の違う奴が空から俺達を見下ろしていた。これだけの数、さっき見渡した時に見つけられなかったのは不自然だ。透明にでもなれるのかこいつら。

 

 

「アハハ!人海戦術で封印の杭を探していたらツバサノオウに出会うなんてね!」

 

 

 オレンジ色のショートカットの髪で同色の口紅とゴーグルを付けた、銀色の格子状のゴーグルをつけている、青いプリーツミニワンピースにショートブーツで、オレンジ色のロングソックスを身に付けている女。どことなくバラに似ている、幹部か?右手を口元にやって笑いながら女は笑う。ツバサノオウ……以前エスプリが言っていた。コライドンのことか?

 

 

「囲まれてる……どうしよう、ラウラ」

 

「…ミミズズもいるってのに最悪だな」

 

「アハハ!もしかしてあなた、ラウラ?新入りの標的じゃない!」

 

 

 キョロキョロと周りを見渡しているミミズズを警戒しながら様子を窺っていると、幹部と思われる女がそう言ってきた。なんだ俺有名人か?

 

 

「アハハ!じゃあアタシが()ったらあの私達を眼中に入れていないお嬢様も悔しがるのかしら!元々邪魔者だしやっちゃってもいいわよね!」

 

「元々邪魔者?なんのことだ」

 

「え?…あっ、そうだった!記憶失っちゃってたんだった!あの状態で生き延びるとか本当に運がいいわね!信じられなーい!アハハハ!」

 

「お前、俺の事を何か知って…!」

 

「でも、アハハ!年貢の納め時よ!そこのデカブツと一緒にやっちゃえしたっぱども!タギングル!アシッドボム!」

 

「ゲッコウガ、たたみがえし!」

 

 

 幹部の傍に控えていたタギングルが毒液の塊を飛ばしてくるが、咄嗟にアイアールの指示でゲッコウガが間に割り込んで地面を捲り上げて防ぐ。同時に、ブルーフレア団のしたっぱたちも各々のポケモンを繰り出して一斉に攻撃を仕掛けてきた。それに反応して動き出すミミズズ。アイアールと視線を交わし、頷く。

 

 

「ドーちゃん、じしん!ゲッコウガ、みずしゅりけん!」

 

「レイン、エアカッター!レクス、こうそくいどう!」

 

 

 追加で一体手持ちを繰り出し、同時に指示。大雑把な指示でいいなら六匹でいいが、二匹までなら集中して指示できる。何とか切り抜けよう。ドーちゃんのじしんで大地を揺らして一斉にダメージを与える中にゲッコウガのみずしゅりけんとレインのエアカッターがしたっぱのポケモンたちに炸裂、さらにレクスがこうそくいどうで蹴散らしていく。したっぱはなんとかなる、問題は…!

 

 

「ミミズズズゥー!!」

 

 

 すると六本腕を伸ばして尻尾を振り回し、大暴れしてしたっぱたちを蹂躙するミミズズ。あいつも効果抜群のじしん喰らったはずだろどうなってる!?

 

 

「あれえ!?ドーちゃんのじしん受けたのになんでか元気になってる!?」

 

「…図鑑を見ろアイアール!あいつのとくせいはどしょく、じめんわざを受けると逆に回復する!文字通り喰らったわけだ!」

 

「なにそれずるい!?」

 

「アハハ!よそ見している暇があるのかしら!きりさく!」

 

「つじぎり!」

 

 

 飛び降りてきたタギングルの鋭い爪による斬撃を、水刀で受け止めるゲッコウガ。アイアールが幹部の相手は引き受けてくれている、その間にこっちはミミズズを…!しっかしまあかわいそうなぐらい吹き飛んでいくなしたっぱのポケモンたち。あ、したっぱも何人かミミズズの大暴れに巻き込まれた。

 

 

「交代だレイン!ぼむん!でんじほう!」

 

 

 そのままレインに巻き付こうとしたミミズズの攻撃を、ぼむんに交代することで受け止め、ゼロ距離からでんじほうを叩き込む。そのままぼむんは六本腕で持ち上げられて地面に叩きつけられ、そのままずつきを何度も叩き込まれて地面に埋まってしまうも、まひして動きが止まるミミズズ。

 

 

「戻れぼむん。レクス、にどげり!」

 

「ゲッコウガ、たたみがえしで打ち上げて!」

 

「アハハ、タギングル!ミミズズにおだてる!」

 

 

 レクスがミミズズににどげりを叩き込み、ゲッコウガがたたみがえしでタギングルを空中に打ち上げてとどめを刺さんとしていたが、幹部の女の指示でタギングルはパチパチパチと拍手してキャッキャッと鳴き声を上げてミミズズをおだてて、ブーツの裏から炎を出して空を舞った幹部にキャッチされる。あれはバラと同じ装備か。

 

 

「アハハ!よく仕事したわタギングル。おつかれー!」

 

「なんのつもりだ!」

 

「アハハ!おだてる、知らない?マイナーなわざだもんねえ…わかるわかる!相手のとくこうを上げる代わりに混乱させる、そう言う技よ!どうなるかしらねえ、ヌシポケモンが混乱なんか、し・た・ら?」

 

「「!」」

 

 

 瞬間、俺達は渦を描いて回転したミミズズに弾き飛ばされてしまう。不味い、こんらんして大暴れしている。ここにもトレーナーや鉱山で働く人がいるのを途中で見てきた、こんなのが暴れたら巻き込まれるぞ…!

 

 

「ついでに貴方達のポケモンも混乱しちゃえ!ほらほら、おだてる!おだてる!おだてる!アハハッ!」

 

「ああ!?ドーちゃん、ゲッコウガ!?」

 

「レクス!?」

 

 

 さらにあの女、抱っこしたタギングルにおだてるを使わせてゲッコウガとドーちゃんとレクスを混乱させてきた。ボールに戻させて隙を作るつもりか!?

 

 

「アハハ!アシッドボム。死んじゃえば?」

 

 

 笑っていたかと思えば冷酷な声色で宣告し、毒液の塊を俺とアイアールに飛ばしてくる幹部。ゲッコウガたちは混乱している。手持ちを出して回避、いや取り出すには間に合わない…!?ならせめてアイアールだけでも…!背中で庇うように立つ。

 

 

「くそっ…!」

 

「ラウラ、駄目…!」

 

 

 すると何時まで経っても痛みは来ない。恐る恐る振り返ってみれば、二体のポケモンが俺達を庇うように立ちはだかっていた。勝手にボールから出てくることが多々あるポケモンたち。コライドンとウカがその身を挺してアシッドボムを受け止めていた。

 

 

「ツバサノオウにチヲハウハネ…!アハハ!標的がそっちから出てきてくれるなんて好、都合…!?」

 

 

 するとウカは岩壁を駆け登った勢いで放った飛び蹴りで幹部を強襲。咄嗟にタギングルを盾にした幹部は蹴り飛ばされた勢いのままクルクルと回って地面に落ちて行き、ウカはそれを追いかけて行き崖上に着地。見えなくなってしまった。

 

 

「アイアールはミミズズを止めてくれ!俺はあいつを!」

 

「わかった!だけど、今度は無茶しないでよラウラ!」

 

 

 俺達は混乱している手持ちをボールに戻すとアイアールはコライドンに乗ってミミズズを追いかけて行き、俺は再度繰り出したぼむんに飛び乗ってでんじふゆうで崖上に移動する。ウカは強いから大丈夫だと思うが…追いかけて行った先で俺が見たのは、信じられない光景。

 

 

「アハハ!よくもアタシを足蹴にしてくれたなあ!もういい、事故で死んじゃったことにするわ!縊り殺せ、ハバタクカミ!」

 

 

 ムウマらしきポケモンの髪の毛で雁字搦めにされ手も足も出ていないウカの姿がそこにあった。




ウカ「カレー食わせてくれる人になにしてくれてんじゃボケ」

平然とトレーナーに攻撃するのも手持ちポケモンを簡単に盾にするのも悪役の特権。したっぱのほとんどは既に伸された模様。

こんらん、ゲームでは確率で自傷ダメージだけですが現実にすると厄介極まりないよなって。ボールに戻せば回復するけどそれがない野生だとこうなるよねって。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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