ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ゲッコウガといい前回のイケメンござるといい忍者書くの楽しい。

今回はアイアールVSミミズズ。楽しんでいただけると幸いです。


VSミミズズⅢ

「ラウラが心配だけど……ミミズズは止めないと!」

 

 

 ブルーフレア団幹部のポケモンの放った技で混乱してしまい、地中から半分体を出しながら高速で移動し見境なく暴れ回る潜鋼のヌシ…ミミズズを、コライドンに乗って追いかける。ラウラはブルーフレア団の幹部の相手を引き受けてこっちを任せてきた。任されたからにはやるけど……ああ、心配だなあ!

 

 

「逃げて、逃げてください!危険です!」

 

 

 ミミズズの行く手で戸惑って慌てているトレーナーや鉱夫に必死に呼びかけ避難させる。このままじゃ誰か巻き込まれてしまう。ここは……。

 

 

「ゲッコウガ!お願い!」

 

 

 まだいいニックネームを思いついてない最初の相棒、ゲッコウガ。合流後ずっと頼ってるけどそれ以外に思いつかないのだからしょうがない。

 

 

「かげぶんしんしてたたみがえし!あっちに誘導して!」

 

 

 人差し指で人気(ひとけ)の少なそうな方を指差し指示。一跳躍でミミズズの前方に先回りしたゲッコウガがカーブを描く様にかげぶんしん、地面に手を付けて捲り上げた地面でカーブを描いて無理やりミミズズの進路を変える。地中に潜られたら抜けられてた、混乱しているおかげだ。このまま…!

 

 

「ドーちゃん!…は効かないから……」

 

 

 えーと、えーと。はがねに強いのはじめんの他にはかくとうと……ほのお!

 

 

「お願い、シング!フレアソング!」

 

「LAAAAAA!」

 

 

 コライドンのハンドルを傾けて高台を走って滑空してミミズズに追いつき、並走しながらシングをミミズズの前に繰り出し、炎の歌の衝撃波を放って牽制。ミミズズは暴れながらすなあらしを放ち、それは竜巻状になってシングに叩きつけられる。

 

 

「シング、まただね!すあならしを使ってくる強敵!」

 

 

 コライドンにしがみついてすなあらしに耐えながら、負けじと歌っているシングにそう語りかける。忘れもしない、ブルーフレア団と初めて遭遇したあの時。コライドンを奪われ、すなあらしと一体化して無敵とも言える力で私達を追い詰めたシロデスナ。あの戦いでシングはアチゲータに進化して勝利した。だから私達は、同じような敵とまた出くわしたときでも負けない様に、強くなってきたんだ。テラスタルオーブを取り出し、構える。

 

 

「すなあらしなんか吹き飛ばしちゃえ!テラスタル!…フレアソング!」

 

「LAAAAAAAAAAAAAAAA!!」

 

 

 そしてテラスタルしたシングの、渾身の咆哮にも聞こえる歌声が轟き、すなあらしを文字通り吹き飛ばして炎の衝撃波がミミズズに炸裂。地中から半身が飛び出て叩きつけられ、正気に戻ったのかブルブルと頭を震わせてこちらを睨んできた。私はコライドンに乗ったままシングとゲッコウガを両隣に侍らせて睨み返す。

 

 

「今までの大暴れは私達から仕掛けたし、混乱していたから大目に見てあげる。でもこれ以上暴れるって言うなら容赦はしない」

 

 

 そう睨みつけるとミミズズは地中に潜って行き、大地を鳴動しながらどこかへ移動する。そうだ、追いかけないと!ひでんスパイスも目的のひとつだ!あれはペパーのマフィティフと、ラウラの記憶を元に戻すために絶対必要なんだ!

 

 

「コライドン、ダッシュ!」

 

「アギャア!」

 

 

 シングとゲッコウガを一度ボールに戻し、コライドンに全速力で走らせて追いかける。そしてやってきたのは開けた空間。その岩壁を六本腕で殴りつけ、開いた洞窟から何かを取り出し咀嚼しているミミズズがいた。

 

 

「アイアール!騒ぎを聞きつけてきたら、なんか(なげ)え-のがいるなあ!?ラウラはいないみたいだがヌシを追い詰めたのか!?」

 

「ペパー!話は後!ラウラを助けに行かないといけないし、早く倒すよ!」

 

 

 するとそこにペパーがやってきて合流。ペパーは私の焦っている顔から現状に気付いたのか頷いてドククラゲ…じゃない、リククラゲを繰り出した。私もテラスタルしっぱなしのシングを繰り出す。

 

 

「スパイスの栄養で元気ハッスルちゃんみたいだな!眠らせてやるぜ!」

 

「ペパー、間違ってもじめん技撃たないでね!回復するから!」

 

「おうよ!アイアール、力を合わせるぞ!」

 

「うん、シング!フレアソング…!?」

 

 

 すると振り返って咆哮を上げたミミズズが高速で蛇行して頭部をシングに叩きつけてきて、怯んでしまう。ずつき、テラスタルしてゴーストタイプが無くなったから通じる様に…!?

 

 

「でっかくても関係ねえ!リククラゲ風味でバッチリ料理してやる!くさむすび!」

 

 

 すると横からリククラゲが地面から草を生やしてきてミミズズを拘束。すなあらしを放ち、身を捩って抜け出そうともがくミミズズ。シングは…駄目だ、まだ怯み…というか脳震盪から回復できてない。

 

 

「キノコのほうし!」

 

 

 すかさずキノコのほうしを振りかけてミミズズを眠らせるペパー。ペパーやっぱり結構強いよね!?

 

 

「今だぜアイアール!ぶちかましてやれ!」

 

「え、あ、うん!かえんほうしゃ!」

 

 

 そして大口に炎を溢れさせ、一気に解き放つシング。ミミズズは焼き尽くされ、黒焦げとなって目を回して倒れ伏す。

 

 

「やったな!アイアール!お疲れちゃんだぜ!それにしてもヌシポケモンの顔、意外とつぶらで笑っちゃったぜ…でかすぎてそれ以上に恐怖も大きかったがな!」

 

「ペパー、ひでんスパイスをお願い!私はラウラを…!」

 

「あ、おい!」

 

 

 私はシングを戻してコライドンに跨り、来た道を引き返す。無事でいて、ラウラ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私がラウラの向かったであろう場所に辿り着くと、ちょうどぼむんがムウマ……ムウマ?を倒している瞬間だった。ラウラの傍にはレジ袋を持ったラフな格好のイケメンがいて……誰!?

 

 

「ラウラ!」

 

「お、アイアール!そっちはどうだ?」

 

「なんとか沈めてスパイスも見つけたよ!その人は…?」

 

「ああ、こいつは名前も知らないけど助けてくれた…どうした?」

 

 

 するとイケメンは何かに驚いたような顔で手を口元にやってブツブツと何かを呟いていた。変な人だなあ。

 

 

なんと、ユーがあのラウラだったのか。なんという巡り合わせか…いやそれよりも。ユー、ブルーフレア団に聞きたいことがあるでござる。…そこに転がっている団員、どこで仕入れた?」

 

「…アハハ、なにそれ。そんなこと教えるわけないじゃない」

 

 

 するとイケメンに尋ねられたブルーフレア団の幹部は意気消沈していたのが嘘の様に元気になる。するとイケメンは右手を向けて傍のベトベトンに視線でなにやら指示を送ると、ベトベトンは腕を伸ばして幹部の首を締め上げる。ちょ、それはやりすぎ……。

 

 

「ぐっ、があっ…!?」

 

「おいなんのつもりだ!?」

 

「これは我らの問題。ラウラ殿たちは首を突っ込みめされるな。…見た所まだ若い者が多く見られる。大半がスター団から引き抜いたでござるな?」

 

「スター団…!?」

 

 

 ラウラも止めようとするも出てきたワードに止めようとする手が止まる。すると幹部は苦しげな声を上げながらも確かに、にやりと笑って見せた。

 

 

「アハハッ!……そうか、あなた、そうなのね!仲間の大半に離反されていたとも気付いていない不良ごっこのお子様たち!傑作だわ……」

 

「知ってることを全て話すでござる!」

 

「やなこった。生憎とこっちには隠し玉があるのよ……エスプリ!」

 

 

 そう、幹部のバイザー越しの視線の先。私達の背後から強烈な熱風が放たれて私とラウラとぼむん、イケメンの人とベトベトンは吹き飛ばされてしまう。拘束から逃れて倒れ込んだ幹部に肩を貸すのは、以前イダイナキバとの対決後に襲ってきた、全身ヘルメットと黒スーツで身を包んだ人物だった。

 

 

「アハハ!ハバタクカミがやられた時に既に救難信号は出しておいたのよ。残念だったわね!」

 

「目標確保。離脱する」

 

 

 どこからともなく飛んで来たファイアローの群れがブルーフレア団のしたっぱたちを持ち上げて飛び去って行き、自身もファイアローの脚に掴まったエスプリと共にブーツ下から炎を出して離脱する幹部。その間もねっぷうを放って時間稼ぎしていたウルガモスもボールに戻され、ブルーフレア団は完全に撤退してしまった。

 

 

「待つでござる!ユー、…まさか」

 

「…アンタ、スター団なのか?」

 

 

 何故かショックを受けた様子で固まっていたイケメンさんにそう問いかけるラウラ。イケメンさんは神妙な顔で振り返り、頷いた。

 

 

「我はスター団どく組チームシーのボス…シュウメイという」

 

「シュウメイ…お前がそうだったのか」

 

「まさかスター団の怨敵であるラウラ殿と共に戦うことになるとは思わなかったが……次会う時は全力で挑ませてもらうでござる。ごめん!」

 

 

 そう言ってベトベトンをボールに戻し、代わりに繰り出した車みたいなポケモンに乗って西の方に去っていくシュウメイ。それを見送ったラウラは笑っていた。

 

 

「…いいね。戦ってみたいと思った相手は今の記憶では初めてだシュウメイ。正々堂々挑んでやるよ」

 

「……いつもは正々堂々じゃないの?」

 

 

 話についていけてなかった私はそうツッコむことしかできなかった。




シロデスナ相手の大苦戦がトラウマになっているアイアール。同じ砂嵐を使う相手に勝利し克服。

ラウラを助けてくれたのがシュウメイだとも判明。こんな始まりの関係もいいじゃない、と。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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