ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ロケット団とかの服を着てる悪堕ちはしてないヒロインが結構好きです。

今回はラウラの記憶が判明。楽しんでいただけると幸いです。


VSミミズズⅣ

「よう、戻って来たかアイアール!ラウラも無事みたいだな!よかったぜ!」

 

 

 アイアールと共にコライドンに乗って連れてこられた場所には、ヌシミミズズになにかを食べさせて見送っていた、満面の笑みのペパーが待っていた。ミミズズに食べ物でもあげたんだろうか?なにはともあれ心配かけたみたいだな。

 

 

「遠目にあのヘルメット野郎が見えたけど大丈夫だったのか?」

 

「エスプリか。あいつは仲間を回収しに来ただけみたいだ。……なんか違和感はあったがな」

 

「ほのおタイプ使いっぽかったね」

 

 

 ウルガモスを使っているところや機械的なのは変わらなかったが、なんというか…体型?印象が違った気がする。いや全身隠しているし前に至っては俺の姿に変身していたから印象もくそもないが。それにシュウメイがなんか気付いてたっぽいんだよなあ。戦う時に聞いてみるか?

 

 

「待っている間にちゃっちゃか調査して置いたぜ。この中にスパイスちゃんがあるのを見つけた。特徴からしてひでん:しおスパイスだ。採取するのはお前たちが来てからがいいと思ってな」

 

 

 そう言いながらペパーが案内した洞窟内にあったのは白く光り輝く植物。…お前も早くマフィティフに食べさせたいだろうに。わざわざ俺達を待ってくれたのか、なんか悪いな。

 

 

「この形!色艶!すげえ不味くて体に良さそー!」

 

「しおか…カレーには合わなそうだな。いや、隠し味程度なら…?」

 

「ラウラ絶対記憶失う前からカレー好きだよね」

 

 

 それは思った。この間グロリアカフェで食べたカレー本当に美味かったんだよなあ…。

 

 

「えーと、なになに?本によると…ひでん:しおスパイスは手足の痛み・痺れをやわらげてくれる!筋力の低下にも効果があるらしい!だってよ!早速調理開始だ!」

 

 

 てきぱきと調理器具セットを用意、ホシガリスにジオヅムにスコヴィランにリククラゲと繰り出した手持ちと共に見事な手際で料理していくペパー。「ずりゃ!おりゃー!」という謎の掛け声と共にサンドウィッチにカレーが瞬く間にできあがっていく。俺達は手持ち六匹+ウカとコライドンを出してわくわくと待つ。この大所帯にも慣れたな。

 

 

「お待ちどうさん!食べて健康!ヘルシーサンドおあがりよ!今回はさすがに合うとは思わなかったからお好みでサンドウィッチに付けるカレースープも用意したぜ!友情のヌシバッジを見つめながら食ってくれ!」

 

「美味いな。特にカレーがいい」

 

「これ食べれるのも次で最後になるのか…ちょっと残念」

 

「おいおい、俺らはもうダチなんだぜ!いつでも食わせてやるよ!マフィティフも、ほら」

 

 

 マフィティフにサンドウィッチをちぎって食べさせながらそう言うペパー。ありがたい限りだな。…こうして前もカレーをたくさん食べてた気がする。そんなことを考えながらカレーを付けたサンドウィッチを口に運んでいると頭痛が襲ってきた。

 

 

「ぐうっ…」

 

「ラウラ!?」

 

「もしかしてまた記憶が…?」

 

 

 脳裏に知らない映像がフラッシュバックする。どこかの雪原で、デンチュラを連れてなにかを探していたこと。突如空中に出現した穴に引きずり込まれ、咄嗟に手持ちの収まっているボールホルダーをデンチュラに託して吸い込まれたこと。色とりどりな空間で何度も電撃を浴びながら飛び出した先、どこかの洞窟でバラとアケビ、そしてもう一人の人物が何か話していたところに出くわしたこと。ポケモンを嗾けられ、手持ちもいないので対抗できずに拘束され、そして……。

 

 

――――試作型イクスパンションスーツの負荷に耐えられなくなったのね。十分なデータは取れたわ、どこか人気(ひとけ)のない所に捨て置きなさい

 

 

「思い、出した……。ブルーフレア団に捕まって、俺もエスプリにされて…」

 

「エスプリ!?」

 

「エスプリってあのヘルメットのか!?」

 

 

 断片的にしか思い出せないが、俺にはデンチュラが手持ちにいて、雪原からどこかに飛ばされて、そこでバラやアケビたちブルーフレア団に遭遇して……エスプリの着ていたあのスーツ、あれとよく似たものを着せられて一週間近くひたすら実験されたんだ……。

 

 

「……結局、俺はいったいどこから来たんだよ……」

 

「…ラウラ」

 

「でもよかったな、ラウラの記憶が少しでも思い出させて。こっちは駄目みたいだ。サイコーな食いっぷりだったけど、毎回ちゃんと元気になるとは限らないみたいだ」

 

「マフィティフ、駄目だったか…」

 

「コライドンも力を取り戻してきてるみたいだけどバトルフォルムに戻る気配が一切しねえ。こっちは身体は元気だけど精神的な理由なのか…?戦いで怖い体験したからトラウマになって戦うのが怖くなったのかもな」

 

「ごめんねコライドン、いつも戦いに巻き込んで…」

 

「アギャアス…」

 

 

 それぞれ別の理由で落ち込む俺達。するとペパーが両頬を叩いて立ち上がった。

 

 

「大丈夫だ!安心しろ!俺とラウラとアイアールが一緒に、絶対元気にしてやるからな!マフィティフも、ラウラの記憶も、コライドンもだ!残り一つ、偽龍のヌシ!そいつを倒せば全部解決だ!きっと……うん、きっとそうだ!」

 

「…ああ、落ち込んでいる場合じゃないな。記憶を取り戻せば全部わかるんだ」

 

「うん!スパイス探しの旅も次でラストだもんね!」

 

「気合い入れて探すぞ!エイ、エイ、オー!」

 

「アギャ!」

 

「バフ…」

 

 

 ペパーに元気づけられ、俺とアイアールもコライドンもマフィティフも頷く。……ブルーフレア団に聞きたいこともできたが、もうひとつ。俺も着させられていたあのスーツ……エスプリは何者なんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあな!俺は先に偽龍のヌシの所にいって弱点を探っておくぜ!」

 

「うん、わかった!できるだけ早く合流するね!」

 

 

 ペパーが去っていき、俺とアイアールも一息つく。さて、いつもの調子ならそろそろ……。お馴染みアイアールのスマホロトムの着信音。来たか。

 

 

《ロトロトロトロト……「ハロー、アイアール。ラウラ。こちらオーリム。どうやらコライドンがまた一つ本来の力を取り戻したようだな。今回は「大ジャンプ」。ジャンプの高度が上がった様だ」》

 

「博士。ひとつ質問がある。空に大穴が開く事象を知らないか?」

 

 

 そう尋ねると、スマホロトムの向こうから息を飲む声が聞こえた。何か知っているとしたらアンタしかいないだろうさ。

 

 

《「………どうやら君がパルデアに来た時の事を思い出したようだね。それに関してはすまない。私が奴等の凶行を止められなかったばかりに……稼働実験に巻き込まれてしまった」》

 

「その奴等ってのはブルーフレア団のことか」

 

《「…そうだ。君が捕まり、利用されるのを私は見ていることしかできなかった。…スパイスを食べてそこまで記憶を取り戻したということは次のスパイスを得た時、完全に思い出す可能性が高い。そのあと全てを君に話そう。引き続きコライドンをよろしく頼んだよ」》

 

 

 そう言ってオーリム博士は通話を切った。…話が見えてきたぞ。オーリム博士の研究かなにかがブルーフレア団に無理やり使われて、その影響で俺はここに来た。なすすべなく捕まった俺は実験台にされて、その影響で記憶を失い捨てられた。多分こうだ。

 

 

「…バラにもアケビにも借りがあるからな。ぶっ潰す理由が増えた」

 

「ラウラ…でもあの、フレア団は…ううん、なんでもない」

 

「アイアール?」

 

 

 アイアールの様子が気になったが、とりあえず今は気にしないことにした。何時か話してくれるだろうから。




思い出したのはブルーフレア団との因縁。エスプリにされていたって言う。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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