ポケットモンスター蟲スカーレット   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。久々に書きすぎてグレイのキャラがぶれぶれだけど気にしないでください。一皮むけてこうなったってことで。

今回はグレイVSアオキ。楽しんでいただけると幸いです。


VSパフュートン

 ――――のガラルから持って来た軍資金が尽きた私とグレイのコンビは、賞金を得るべくトレーナーに片っ端から勝負を挑んでいた。ラウラさん捜索のためにジュリさんの発案でガラル辺境(ワイルドエリアとカンムリ雪原の間)にある刑務所から条件付きで脱獄……もとい出所させたグレイは一度壊滅したプラズマ団をたった一人で再興しただけあってかなり優秀だ。しかし数を稼ぎたいあまりメガヘラクロスやメガメタグロスを使ってたのは悪手だった。しかもグレイはキュレム(の姿に化けたゾロアーク)まで使うし。そりゃあ通報もされますよね。

 

 

「まさかジムリーダーのアオキさんが来るとは思いませんでしたが……」

 

「ごほん。チャンプルタウンのジムリーダーが俺達に何か用だろうか?」

 

 

 念のためネットで調べて置いた情報によれば、ジムリーダーの中では平均的な強さの非凡サラリーマンだっただろうか。グレイが咳払いして平静を保ちつつ誤魔化そうとしている。正直私達の存在が知られるわけにはいかないのだからなんとか誤魔化してほしい。なにせ戸籍ないから捕まるだけでアウトだ。

 

 

「見たこともないポケモンで脅されてカツアゲされたと通報がありましてね。一番近かった私が派遣されました」

 

「いやいや。我等はちゃんとルールに則りカツア……げふん。金を稼いでいたのだが、何か法に触れただろうか?」

 

「かつてイッシュを氷漬けにしたというドラゴンポケモンを連れていたという話もありますが」

 

「俺達はキュレムなんて連れてないぞ」

 

「はて。名前を言ったでしょうか。ダウトです。残業確定ですねこれは」

 

 

 そう言われてハッと失言に気付き、悪いと言いたげな顔をこちらに見せるグレイ。貴方はその馬鹿正直治した方がいいですよ、ったく。持っていたカバンからモンスターボールを取り出すアオキさん。ノーマルタイプの使い手だとは知っていたのでヘラクロスを繰り出そうとするも、グレイに手で制された。

 

 

「お前を失うのはあの二人を失うと同義だ。ここは悪役に任せておけ」

 

「まあ心配してませんけど。お願いだから傷害事件は起こさないでくださいよ」

 

「反省はしているさ!」

 

 

 そう言ってグレイが手にしたマスターボールから繰り出したのはキュレム。それを見て意図を理解してヘラクロスを繰り出し、持ち上げてもらってその場を離脱する。

 

 

「逃がしませんよ。パヒュートン、タネマシンガン!」

 

「それはこっちの台詞だ。ゾ…キュレム、こごせるせかい!」

 

 

 去り際に見たのは、こちらを妨害しようとしていたパフュートンの周りを凍結させて怯ませるキュレムとグレイの姿だった。癪ですが任せましたよ、共犯者!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダフネは行ったか。名前を出さなかったのは調べられるのを避けるためだろうな。さて、ああ啖呵は切ったはいいが手持ち三匹でどこまでいけるか。

 

 

「そのキュレム。本物ではありませんね。冷気を一切感じない」

 

「ばれたか。もう少し騙されてくれるとよかったんだがな」

 

 

 アオキの言葉に振り向くキュレム。俺が頷くとキュレムの姿がぶれてゾロアークへと戻る。

 

 

「ナイトバースト」

 

「アイアンヘッドです」

 

 

 ゾロアークから放たれた暗黒の波動を、頭突きで吹き飛ばすパヒュートンとかいう豚のポケモン。大概の相手ならこれで勝てるんだがな?本当にジムリーダーか?

 

 

「のしかかり!」

 

「ふいうち!」

 

 

 その鈍重そうな見た目からは想像もつかない身軽さで飛びかかってくるパフュートンの押し潰しを、頬を蹴り飛ばすことで迎撃。そのまま技ではない爪と髪の斬撃の嵐を叩き込んでいくゾロアーク。

 

 

「イカサマ!」

 

 

 足払いで浮かばせたところに鋭い爪の一撃を叩き込み、パフュートンを突き飛ばし戦闘不能にした。アオキは特に驚きも無く冷静にボールにパフュートンに戻し、ウォーグルを繰り出してきた。どこぞのひこう使いを思い出すな。

 

 

「ウォーグル。ブレイブバード」

 

「ゾロアーク、近づけさせるな!ナイトバースト!」

 

 

 猛禽類型のオーラを纏って突撃してくるウォーグルを暗黒の波動で迎撃するも、あっさり突き破って肉薄してきた。ブレイブバードで攻撃するのが目的じゃない、ということはばかぢからか……。

 

 

「インファイト」

 

「そう来るよな!とんぼがえり!」

 

 

 放たれた翼の一撃を、ゾロアークは宙返りしながら蹴りつけることでボールに戻り、交代したメタグロスが翼と爪の一撃を弾き返す。

 

 

「そのポケモンは…」

 

「メタグロス。パルデアにはいないらしいな。俺の切札の一匹だ」

 

 

 そうして右拳を掲げると、ユウリが取り返してくれた指輪型のメガリングが光り輝き、メタグロスの持つメタグロスナイトと繋がって光の繭に包まれて罅割れ、現れたメガメタグロスが咆哮を上げる。

 

 

「サイコキネシス」

 

「むっ」

 

 

 スーパーコンピューター以上を誇る頭脳を用いた念動力でウォーグルを拘束、引き寄せて振りかぶるメガメタグロス。終わりだ。

 

 

「アームハンマー。バレットパンチ。コメットパンチ」

 

 

 上の腕二本で叩き潰し、下の腕二本でタコ殴りにするメガメタグロス。四つの技の同時行使。どんな奴だろうが叩き潰すメガメタグロスの必勝法だ。崩れ落ちるウォーグルを無言でボールに戻すアオキ。このまま全タテしてやるよ。

 

 

「なかなかやりますね。負けそうですよ。ですが仕事が増えるのは勘弁願いたい。ネッコアラ」

 

「っ…」

 

 

 負けそうですとか言いながら繰り出すポケモンだ、見た目に騙されちゃいけない。相手を侮るのは負けに繋がる、俺はそう学んだ。蟲ポケモンだろうと最強の伝説ポケモンすら倒せるのだ。この転寝(うたたね)しているネッコアラ相手にも油断はできない。

 

 

「アームハンマー!」

 

「ふいうち」

 

 

 下二本腕を振り上げて勢いよく振り下ろしたメガメタグロスの一撃を、ゴロリと転がってメガメタグロスの真下に転がり込み、勢いよく跳躍して手にした根っこを下部に叩きつけて天高く吹き飛ばすネッコアラ。

 

 

「なんだと…!?」

 

「このネッコアラは私の相棒ポケモンでしてね。メガシンカだろうと負けるような鍛え方はしていません」

 

「…お前、ジムリーダーじゃないな?」

 

 

 俺のメタグロスは言っちゃあなんだが負けたくない奴に勝つためだけに鍛えた俺のポケモンの中でもトップクラスに強いポケモンだ。それを一蹴とは、ジムリーダーの訳が無い。……元ジムリーダーでも化け物級の奴はいるがあれは例外だろう。

 

 

「いいえ。今は本当にジムリーダーでしかありませんよ。ありがたいことに四天王を解任されましたので」

 

「元四天王か……ムツキの前任者か」

 

「私の後任の知り合いですか。それはちょっと…面倒ですね?」

 

 

 なんとか踏みとどまって戻ってきたメガメタグロスと共に相手の隙…と言っても寝ていて隙だらけにしか見えないが、窺っていると、何か考えていたアオキが問いかけてきた。

 

 

「一つ聞きたいのですが、よろしいでしょうか?」

 

「なんだろうか。逃がしてくれるのか?」

 

「いえ。そう言う訳には。単刀直入に聞きましょう。貴方方は、ブルーフレア団ですか?」

 

 

 ……うーん、どう答えた物か。身内であるグロリアお嬢様がいるからな。いやだが、これが隙か。

 

 

「俺達は………ブルーフレア団の協力者で……、ブルーフレア団の敵だ」

 

「むっ!?」

 

 

 人差し指を突きつける。それだけで思惑に気付いたメガメタグロスがサイコキネシスでアオキの足元の地面を破裂させる。主人を襲った攻撃にネッコアラが意識を逸らした隙に、メガメタグロスに飛び乗り空を飛んで離脱する。

 

 

「ウッドハンマー」

 

「!?」

 

 

 一旦オージャの湖方面に飛び立とうとしたところで、飛んで来た根っこが顔スレスレを飛んでいく。投げつけてきたのか、この距離を?どんだけ強いんだあのサラリーマン…非凡ってのは言い得て妙だな。ダフネと合流するとするか。




相変わらず結構強いグレイ。伝説に頼ってばかりでしたがトウヤやジュリが認めるぐらいには普通に強いです。

そんなグレイでも逃げるしかなかった強敵アオキ。手持ちはクリア後の面子です。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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