貴方の強さは私が知っている。   作:魔女っ子アルト姫

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活動報告に新しいお知らせを掲載いたしました。

ご興味があるから下記のURLからどうぞ。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=305557&uid=11127


354話

『さあ此処、中京レース場で行われるメインレースがいよいよ開幕しようとしておりますがそれを前にして途轍もない賑わいが起こっております!!なんと入場規制が敷かれる程の大観客、収容限界人数を超過を超える人々がこの一戦を目に焼き付ける為に押し寄せております!!急遽増設されたモニターでの視聴されている方も多い事でしょう、先週のジャパンカップに負けない程の大盛況となっております!!』

 

伝説となったメジロランページ対アンブライドルドのチャンピオンズカップを越える程の大盛況、観客が増加傾向だったので設置した追加モニターでも追いつかないほど大盛況で更に増設する事になったモニターでなんとか対応出来るようになった。それもその筈、今回の海外ウマ娘は全員がランページと覇を競い合った者ばかりなのだから。

 

『そして今回解説としてお呼びしておりますのは日本におけるダート大熱狂の口火を切ったこの方!!』

『おはこんハロチャオ~!!貴方の記憶にワールドレコード、独裁暴君、生涯無敗!!逃げる以外のチョイスなんてない、生意気なんて誉め言葉なランページだぜい!!皆の者善行積んでたか~?でおなじみのメジロランページでお送りいたします、宜しくお願いしま~す!!』

 

解説に登場したランページの存在に更に会場の空気はヒートアップ、願わくば参加者としてのランページが見たかったという意見も根強い。

 

『さあランページさん、二回目の解説者としての登場ですが今回の見どころというか注目所は何処でしょうか』

『やはり海外勢の日本のダート環境への適応力でしょう。日本のダートと海外のダートというのは大きく違います、アメリカなどのダートはスピードが出しやすいですが日本ではダートのクッション性が高いのでスピードではなくパワーが必要とされます。分かりやすく噛み砕いていうと、日本のダートは砂や砂浜に例えられますが、アメリカなどは土なんです。ですからアメリカなどで快速を誇っていても日本で同じようには走れません、逆に欧州などの芝適性を持つウマ娘は日本のダートの方が走りやすいという話もありますね』

 

真面目に解説として仕事をするランページのコメントには多くの者が耳を立てていた。世界最速最強のネームバリューもあるが、それ以上に実際に芝とダートを走って世界の頂点に立った者の言葉故の説得力があった。

 

『そうなりますと、今回アメリカから挑戦しているアイリーンやエーピーインディは今回苦戦するという事でしょうか』

『必ずともそうとは言えません、ですが環境の違いからくる違和感などを身体に適応させるのは時間が要りますし当人のセンスが大きく関わってきます。その点を解決するためにシュタールアルメコアは早めに日本に来て慣らしています、そこを見ればやはり有利と言わざるを得ませんがそんな事関係ないと言わんばかりの適応力と万能性を見せるアームドリンクス辺りも来るでしょうね』

 

ランページの中で海外勢の中で評価が高いのは矢張りこの二人と言わざるを得ない。砂浜で走り込みをしていたアルメコアの努力も知っている、だがその一方でリンクスの異常とも言える才覚とセンスも見せつけられている身としては的確な論評は難しい。

 

『となると、日本勢に勝てる見込みはあるのでしょうか』

『ホームでの戦いですから意地を見せたいでしょうね、ですが仮にも相手は世界で戦ってきた相手ですからアウェーによる不調は全く期待出来ないでしょう。結局の所、物を言うのは実力です』

 

結局の所そこに帰結する。本番にどれだけ本当の実力を出せるのか、ベストパフォーマンスを出せるまでの自分を作れるのか、カノープスが基礎体力を重要視するのもそれが関係している。

 

『さあ本バ場入場です!!一番に出てくるのは、おっといきなり彼女の登場だ!!昨年度の二着の実力者、誇り高き砂塵の鷹、ナリタイーグル!!』

『彼女とも競い合いました、今回はどんな走りを見せてくれるのか……おっと続いてきたのは銀色の弾丸シルバーバレット!!弾丸の名の通りの走りを見せられるか!?』

『さあまだまだ来るぞぉっセンジュヨロイ、ハッピーレコード、ダートを盛り上げて続けるウマ娘達が続々登場だぁ!!』

 

ダートのレベルも格段に上がっている、矢張り人気が上がればそれだけお客さんも来る、それによってモチベーションも上がって走るウマ娘も洗練されていく。それは日本中に伝播して行った事だろう。

 

「やっほ~ニッポンポ~ン!!」

 

『こ、此処で来た!!ドバイワールドカップ、BCクラシックでメジロランページと競い、剣王妃、砂の超特急にも迫った白いイレギュラー!!アームドリンクスゥゥッ!!!』

『相変わらず元気そうですね、彼女の特質すべきところはその肉体のレベルの高さです。生半可な相手では太刀打ちできないほどの強さがあります』

 

「漸くここで走れるぜ……さあ俺を見ろ、親愛なる人族諸君……いよいよゲームの始まりを、待たせたなっ!!!」

「本当に待たせるのが好きだね君は」

 

『続いて登場だドイツのシュタールアルメコア!!アームドリンクスと同じく、ドバイワールドカップとBCクラシックにも出場する程の猛者であります!!二人の共通点は芝ダートの二刀流という事であります!!お次は同じくドバイワールドカップ出場経験のある砂塵の蜃気楼アイリーン!!』

『彼女達は本当に強いですからね、気を付けてほしい所です。まあ、勝ちましたけど』

 

「ンだとランページテメェ!!」

「はいはい早く行って頂戴な」

「ホント元気だね~」

 

『今度はフランスの女傑が登場だ、リスフルーヴ!!ここ最近の負けはドバイワールドカップとBCクラシックのみ、それ以外が全て勝利で飾っている怖い怖い優勝候補の一角であります。続いてきますはエーピーインディ!!打倒アメイジングダイナを掲げて来日しましたがその宣言通りに砂の超特急を追い抜けるのか!!』

『この二人も怖い相手です、後方から一気に抜き去りますから気を抜いたらやられますしエーピーインディは精神的にも相当に強いですからね』

 

海外勢が出揃ったとなれば次は―――日本の最強戦力の登場だと言わんばかりに二人が並び立ちながらコース入りする。その堂々な姿に歓声が沸き上がった。

 

『さあさあさあやってきました!!海外G1を制したのは暴君だけにあらず、この二人もその称号を得ております!!砂塵の騎士、剣王妃、レディセイバー!!砂の超特急、アメイジングダイナ!!日本ダート界を引っ張るの矢張りこの二人!!そしてこの二人は来年は再び海外挑戦を掲げてくれております。さながらこのレースは海外挑戦の前哨戦!!再び世界へと羽ばたく為に、勝利をつかめるのかぁ!!!』

 

そんな言葉を聞きながら、思わずランページはもしかしたら来年のターボの付き添いはこの二人のも含まれるかもな、少しだけ笑うのであった。




メジロポーン 牝馬

メジロランページの15年目の産駒。父はキングヘイロー。
名前の由来は父を越えてほしいという願いから。

父であるキングヘイローは気性難であった事が知られていたので、ランページの賢さで上手く中和出来るのでは、狙いがあったとか。結果、頭が良い気性難が生まれた。が、頭が良い為か、ちゃんと言い聞かせれば納得してくれるのか確りと調教にも取り組んでくれるのでキングヘイローより扱いやすいという評価を受ける。菊花賞は長い判定の末に同着で制覇、フェブラリーステークス、高松宮記念を制するなど両親の素質をバランスよく受け継いでいることが分かる。そして、3年連続で凱旋門挑戦という記録を持っており、制覇までは行かなかったが3着までには入るという実力を秘めていた。これは輸送に強いという母の素質が遺憾なく発揮された結果だと思われる。

鞍上は服長 優逸(ふくなが ゆういち)騎手。気性難というよりも、自分が納得出来ない事は意地でもしないだけで根気よく教えてあげれば理解してくれる賢い馬と述べている。
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