貴方の強さは私が知っている。   作:魔女っ子アルト姫

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活動報告に新しいお知らせを掲載いたしました。

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374話

「おはこんハロチャオ~!!」

 

URAファイナルズ、レジェンドレースの出走者が集められて行われる前夜祭。その挨拶をするランページ、尚確りと配信はしている。

 

「きゃぁっ~ランページさ~ん!!」

『きゃぁっ~ランページさ~ん!!』

 

一人の声に引っ張られて大勢の子が同じエールを上げてしまった、元々大人気配信者と言う顔もあるので出走ウマ娘達にもファンは大勢というかほぼファンなのだから一人がやれば会場全体にそれが波及するのは致し方ないのだが……それをやった張本人、陶酔し淫らな表情でエールを送るウマ娘、フローラに対してランページは余計な事を……と招待しなければよかった……という思いが生まれたのは致し方ない事だろう。自分が招いた種だ。

 

「貴方の記憶にワールドレコード、独裁暴君、生涯無敗!!自分で自分の夢を捨てる囚人、そんな自分を変えようぜTransformation!!なランページだぜい!!皆の者善行積んでたか~?本日は此処、メジロ家所有のホテルにてURAファイナルズとレジェンドレースの出走前夜祭の様子を生配信しちゃいたいと思いま~す」

 

・きゃ~暴君~!!

・よっ待ってました~!!

・クソゲーで徳を積んだぜ~!!

・ツボおじで積んだぜ~!!

・栗本で徳を積んだぜ~!!

・サモンライドやったぜ~!!

・ちょくちょくやべぇ徳の積み方してる奴がおるな

・栗本ニキマジか

 

「よ~しよしいい子だ、さあ徳を積んだ国民たちよ、年末年始という特番の嵐でTVの放送欄が埋まり尽くす日々の中で何故生配信でこれをやっているか気にならないか!!理由は簡単、俺と地方トレセンが頑張って今年中の開催を目指した結果として今年開催になった訳でTV局の対応が間に合わなかっただけなのである!!仮にこれを地上波で流したらどうなってるんだろうね~視聴率エグい事になってたんじゃね?はっは~興味ないからどうでもいいか」

 

・そういえばそうだな。

・暴君のギャラが用意出来なかった

・実際ありそうだわ。

・ああなる程

・地方トレセンの皆さんマジ有難う!!

・ご苦労様でした!!

・という事はURA自身は関与してない訳?

・中央トレセンはなんかしてるの?

 

「寧ろ、秋川理事長辺りは凄い協力してくれたさ。URAの支援えっなんかあったっけ、と流石にこれは冗談冗談。タイラントジョーク、実際問題真面目にレース場の使用許可とかその他諸々やってはくれた。だけどまあそれ以外の大部分俺がやっちゃった。だって企画提示されてぐちぐち言われたくないし先手先手を俺が打ち過ぎた」

 

・流石秋川理事長。

・さすりじ。

・おいURA

・マジで仕事しろよ。

・実際なんかやってるのかもしれんが暴君の耳にはいる類ではないと。

・それは確かに仕事する暇ねぇわwww

・仕事奪ってんじゃねえか!!

・流石暴君ですわwwww

 

乱れ飛ぶコメントがランページの背後のモニターに流れる、その中には当然URAへの批判もあったがそれはランページによって簡単に覆されて同情へと変わる。それだけの力を既にこのウマ娘は有している。

 

「さてこの前夜祭配信では此処に集ったウマ娘たちにインタビューをしたりライブをしてみようと思う、此処で故郷への思いを語るもよし、明日への抱負を述べるもよしな配信にする予定だ。さてそれじゃあ一番手は誰にするかなぁ~」

 

と視線を巡らせる中で、手を上げる者もいた。それは自分を追い込む為でもあるし自信をつける為でもあるだろう―――純粋にランページの隣に上がりたいという者もいる。当然、それが一番大きく手を上げている、声も上げている。

 

「はいはいはいはいはいのはいのはぁぁああい私、私私私!!トゥインクルシリーズから出走してる私が一番手ぇ!!!」

 

・フローラwwww

・おぃぃっ!!

・リギルのイメージに合わねぇ!!イメ損してんじゃねえか!!

・あれ、フローラってあんな感じだったっけ……

・ランページへの挑戦者的な感じだった筈……

・おしとやかな清楚キャラは猫かぶりだった?

 

コメントで本当にフローラが普段どれだけうまく擬態できているのかがよく分かる、実際問題自分の前だとあれなだけでリギルでは頼れる先輩として人気で取材もインタビューもそつなくこなして何だったら数日ぐらいだったら東条の代わりとしてトレーナー代理が出来るぐらいには優れているのがフローラ。寧ろ自分のせいで彼女とリギルのイメージに傷をつけているのでは……と思ったが、端に居た東条が気にしないでと言わんばかりの顔をしていたので気にしないことにした。

 

「はいという訳ではいそこ、そこの目立ちたがり屋の変態」

「誰が変態ですか!!」

「俺に固執して出走スケジュールの全てが対俺のそれになるって変態のそれなのでは?」

「変態ではない有りません、強いて言えば勝利への渇望と言うなの愛です」

 

・変態wwww

・暴君おまっwww

・ライバルにそんな事言うかwww

・うんまあうん、変態だわ

・ごめん暴君俺が悪かった。

・変態だ。

・お前は何処の熊だ

 

兎も角壇上へと上がってきたフローラは咳ばらいをしながらもマイクを手にした。

 

「チームリギル所属アグネスフローラ!!これでもジャパンカップ2勝のG1ウマ娘です、来年からはガチで海外戦線に殴り込む予定でランページさんに続いて日本ウマ娘としては史上二人目の凱旋門制覇ウマ娘になるつもりです!!」

「ああそう」

「反応うっすっ!!?何でですか、其処はライバルを応援してくれてもいいじゃないですか!!?」

「お前応援するぐらいだったら同じく海外挑戦するターボ応援するわ、カノープスだし俺の弟子だし」

「関係性で勝てない、だと……!?」

 

最早コントのようなやり取りにコメントだけではなく会場からも笑い声が出始めた。ああ言っているがランページはきっと彼女の勝利を願っている事だろう、あれは応援などしなくても彼女ならば勝利を掴み取れるという信頼もきっとあるのだろうというものが向けられるのだが、その実、こいつの応援はなんか癪に障るという個人的な物だったのは知る由もない。

 

「ンでもういい?他のインタビュー移りたいんだけど」

「いやだから私に対して塩対応過ぎませんか!?私一応貴方最大のライバル!!秋華賞じゃ貴方を抜かして唯一と言ってもいいポイントあるんですけど!!?」

「それ以降出来ずに惨敗続きで勝ててねぇじゃん」

「レスバ強すぎる……!!」

 

・あ~まあ確かに、暴君抜いたのはフローラだけか

・その一点だと確かに誇れるな。

・勝ててねぇじゃんが強すぎるwww

・これが生涯無敗かwww

 

「―――だけど、次は私が勝つ。レジェンドレース、今度こそ貴方に勝つ。伝説のレースにしてみせますよ、貴方の無敗を終わらせる伝説をね」

「現役の頃にして貰いたかったがね、良いぜやってみろ。俺を下してみろ」

 

先程の空気が四散し、其処には臨戦態勢のランページとフローラがあった。その様子を見た面々はその空気に当てられて身体が疼き始めてしまっていた。本番は明日からだというのに……いや前夜祭という意味では正しいのかもしれないそれに感謝した。

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