貴方の強さは私が知っている。   作:魔女っ子アルト姫

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やっと評価がUEを越えたぁぁぁぁ!!!

フローラの事かいた直後にタキオン育成したら切れ者獲得としてとんとん拍子で強くなっていてなんか、この作品のタキオンの怒りが憑依したみたいになった。

と言ってもサポカが万全ではないので私は今の所UE4が限界ですが……。


435話

世間が漸くフローラの凱旋門勝利から落ち着きを取り戻し始めた頃、次にやって来るものとは何なのかと考えたら冷静を取り繕っている余裕なんて物はない。何故ならば秋のG1戦線がやって来るからである。

 

ティアラ路線ではドラグーンランス、オグリローマン、ヒシアマゾンの三強対決。桜花、オークスに続いて二冠が達成されるのか、それともヒシアマゾンが最後の一冠を死守するのかが注目されている。そして王道路線とも言われるクラシック三冠路線では最大の敵であったローレルが凱旋門へ遠征した事で最早無敗の三冠が確実とまで言われているナリタブライアンがどんな走りをするのか、というのが話題になり続けている。

 

「というのに、ランページさんは随分と余裕というか興味なさげですね」

「別にない訳じゃねぇけど直接相まみえるのが先だからな、それなら自分のチームの事を優先するのが当然の理よ」

 

チームの練習を見ているランページにSP隊長が声を掛けた。仮にもランページ自身もトリプルティアラ且つ元カノープスのメンバー、ティアラ路線で三強と呼ばれている内二人は彼女の後輩にあたるのだ。それなのに想像以上に静かというか全くと言っていい程に反応を示さないのだから気になるという物。

 

「いずれはぶつかる相手、だとしてもですか?」

「その何れって何時か分かってるかい、早くても来年の秋か冬だ。今から来年の心配してたところで今が如何こうする訳でもあるまいし。それだったら俺は未来にも繋がるように今を努力する方に回すな」

「成程……正論ですね」

「だろ」

 

実際言いたい事は理解出来る、だがそこまで不安視はしていない。実際ぶつかり合うのは更に先の事だと思っている。菊花賞の後に戦うと想定すれば選択肢はエリザベス女王杯かジャパンカップ、有記念。になる訳だが前者二つは自分がやった秋華賞後に出走スケジュールに以上に間隔が短いので辛いものがある。なので自動的に有記念という事になるが、ティアラ路線の3人として2500も辛い物に入るので戦うのは更に後になる可能性が高い―――だから警戒するとしたらブライアンになる。

 

「まあブライアンは間違いなく三冠達成するとみて間違いないだろうなぁ……」

「貴方から見ても彼女はそれほどなのですか?」

「唯一の不安材料だったローレルが凱旋門行っちまってたからな、日程的に厳しいし―――あいつにはフローラの奴が付くからな」

 

そう、ブライアンの能力も脅威だがそんな彼女が所属しているチームにも懸念すべきものがある。圧倒的な実力者がいる、自分がローレルにした併走のようにブライアンも力を高める事は十二分に出来る。

 

「その、ランページ様はフローラ様の事をどのようにお思いで?」

「ド変態」

「ああいえ、そういう事ではなくて……」

「しんゆ~!!」

 

聞き直そうとした所にファインが声を上げて来た。

 

「ねえねえ見て見て!!マヤってば新記録出したんだよ!!」

「おおっマジか、やるなマヤヤ。じゃ次のメニュー行ってみるか」

「おっ~!!」

 

質問を続けたかったが、如何やら練習の方に戻らなければいけないようなのでまた今度の機会にしようと思いながらも本当にこの二人の関係は不思議だと思う。

 

「生涯無敗の独裁暴君たるメジロランページに戦いを挑み続けた大華アグネスフローラ。互いにライバルとして認識していながらもそうとは思えないやり取りをする、これも日本のウマ娘独特の物なのでしょうか……?」

 

 

「フローラ先輩、力を借りたい。本当は借りたくもないが四の五のも言っていられる状況ではないのでな」

「あれっ私今流れるようにディスられました?」

 

リギルもリギルで現在はかなりピリついた雰囲気が充満していた。何故ならばリギルにとってはルドルフ以来の無敗の三冠チャレンジを迎えたブライアンがいるのだから。姉であるハヤヒデも妹の調整には積極的に協力しているが、矢張り実力者の助けは多い方が良いとブライアンはフローラに頭を下げた、先程の言葉付きで。

 

「いやうん、もう身体も動かせるし走れるし良いんですけど、借りたくないとか言われた気がするんですけど気のせいですか?」

「本当はアンタなんかよりもランページさんの力を借りたいがプレアデスの事もある、私の我儘ばかりを言う訳にはいかない。だからあんたで妥協する事にした、ホントはルドルフ先輩だけで妥協したいんだがな」

「何かって言いやがりましたよこの後輩ちゃん!!?聞きましたおハナさんにルドルフ会長!?私一応先輩、凱旋門ウマ娘!!」

「出来れば貴方の力を借りたくない気持ちは分かるわ、だけどブライアン理解して」

「臥薪嘗胆。今を越えれば君は確実に私を越えられる」

「あれ私完全にアウェイ!?ここ一応私のホームチームなのに!?」

 

同じく三冠ウマ娘であるルドルフ会長もブライアンに協力する事が決まっているのだが……ブライアン的にはフローラの力なんて借りたくない模様。東条に言われて渋々受け入れてる感じがしてフローラとしては自分の方が不服だと物申したい模様。

 

「そりゃランページさんの方が良いのは当然でしょうがよ!!というか私だってそうだよ、あの人の方が良いのは当たり前じゃないですか!!?というか私要るの!?」

「要るわよ、貴方一応長距離走れるでしょ。その一点においてはランページ以上じゃない」

 

ランページは基本的に2500が限界、それ以上の場合は抑えないと走り切れないという欠点があるがフローラの場合は3200の天皇賞(春)を走り切れるだけの脚がある。菊花賞の練習相手という意味では寧ろフローラの方が適役まである。

 

「凱旋門ウマ娘としての君の力を借りたいと言っているんだ、協力してやってくれないか?」

「いや私だってしたいですけどなんか渋々嫌々で言われたら引っかかって当然でしょうがよ!?」

「凱旋門の勝利インタビューであんな世迷言を世界中に生中継で垂れ流せば誰だってこうなる」

「ブライアンさんに同感です」

「同じく」

「「グラスちゃんにフジちゃん!?」」

 

実際問題、フローラの成し遂げた事は間違いなく偉業であるのだがランページへの激重感情と凱旋門をステップレース扱いしたせいでフローラは変人の烙印を押されている。まあ烙印ではなく紛れもない真実ではあるのだが……東条としても色んな意味で頭が痛い限りである。

 

「あ~もういいんですよ分かりましたよ、もう全部実力で黙らせてやればいいんですよねコンチクショ~!!ブライアンちゃん、如何に貴方が無敗の三冠が取れそうだと言っても私に勝てると思わない事ですね!!凱旋門を制した私に敵はない!!」

「ハンッランページさんに勝てずにストーカー紛いの変質者が凱旋門とは世も末だな」

「ああもうキレた!!マジで怒髪天だよ、早くターフに立ちなさいハリーハリーハリー!!」

 

流石のフローラもキレたのか顔を真っ赤にしながらもブライアンにさっさとコースに移動しろと叫ぶ。そんな様子を見ながらもルドルフは笑っていた。

 

「なんだかんだ言いつつも後輩の為に力を尽くしてくれる君は有難いさ―――私も漸く肩の荷を下ろす事が出来る」

「ルドルフ……本当に、良いのね?」

「ええ、後悔はありません。私はレジェンドレースを走ります、彼女と本気の勝負がしたい……!」

 

そう、ルドルフはドリームトロフィーリーグを蹴った。そしてレジェンドレースに登録して既に予選を勝ち抜いている、他にラモーヌやシービーも参加を表明している。恐らくこのレースを逃せば本気のランページと悔いが残らない走りは出来なくなる。

 

「さあフローラ、凱旋門を制した走りを私にも見せて貰おうじゃないか。そうだな、仮に君が私に勝てたならランページとの食事のセッティングを検討しようじゃないか」

「本当ですか!!?うおっしゃああああああっ!!!やる気がムンムン湧いてきたぜぇぇぇ!!いやっほぉう最高だぜええええええ!!!」

「……不潔」

「い、良いんですかあんなこと言って」

 

フローラのテンションが上がっていく中で、絶対零度の侮蔑を孕んだ視線を投げるグラスにそんな約束に不安を抱くフジ。だがルドルフは珍しく悪い顔をした。

 

「私はセッティングを検討すると言ったまでだ、確約するとは一言も言っていない。努力はするが恐らくランページは拒否するだろうからね」

「あら、随分と悪い事を考えたわね?」

「フフフッこの位のお灸は必要でしょう?」

 

確かにこういうお灸は必要だろう。フローラのせいで東条も苦労をしたのだからOKサインを出した。

 

「さてと、私も張り切らせて貰おうかな?」

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