貴方の強さは私が知っている。   作:魔女っ子アルト姫

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間もなく活動報告の方は締め切らせていただきます。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=310122&uid=11127


459話

イクノとフローラという二人に変わって南坂が用意したランページの特訓メニューのパートナーを引き受けてくれたリンクスとライス。戦友と妹、この二人の協力があれば千人力と言わんばかりに既にボルテージは上がりっぱなし。

 

「やっぱり早いね~ランページ!!私も負けないから!」

「ライスも、負けないよお姉様!!」

「だったら俺も気合入れないとなぁ!!」

 

ステイヤー気質なライスだが、ランページが出走するのは2400の中距離部門なのでライスとして得意な長距離に近い感覚で挑めるのもあってランページに肉薄する事が出来ている。スタミナに優れているのでランページの大逃げにも対応可能なのも大きい。そんなライスを越えるレベルでランページと並んでいるリンクス、レディとダイナに勝つと公言していたのも頷けるほどの脚で迫れるのでチャンピオンズカップではあの二人も苦戦するのでは、とランページは思うしかない。

 

「ハッあの二人に勝つならついでに俺に勝とうってか、だったらこの暴君を破ってみろってんだ!!」

「その為に日本に来てるんだよ、貴方の意識を真っ白に染めてあげるよ!!」

「なら、ライスは黒く染めてあげる!!」

「いいねぇ、来やがれってんだ!!」

 

白いイレギュラーと漆黒のステイヤー、正反対の二人が自分の為に力を貸してくれているという事実はより自らを研ぎ澄ませていく感覚を強めていく。予想通りにこの二人に頼んで正解だったと南坂は薄っすらと笑みを浮かべる。

 

「世界を相手に戦い続けるリンクスさん、世界の長距離レースの一角ともされるメルボルンカップを制したライスさんを相手に此処まで走れてしまうのですから、今年のレジェンドレースも矢張り荒れますねぇ……だからこそ面白いんですけどね」

 

 

 

「ぁぁぁぁっ~いい湯だぜ~」

 

思わずそんな声が漏れてしまっているのはランページの自宅の風呂場、メニューも一通りこなした上に仕事もキッチリと終わらせて定時帰宅して湯船に身体を浮かべている。ランページの家は基本的には何処にでもあるような一軒家が、部分部分に彼女の要望が取り入れられている。手足が存分に伸ばせてリラックス出来る程に大きな浴槽もその一つである。そんなランページを見てクスクスと笑いながらも体を洗っているウマ娘がいる。

 

「お姉様お疲れ様、やっぱり凄いよお姉様」

「ライスだってそうだろ?メルボルンカップを制してるんだ、流石俺の妹だよな~」

「えへへ……少しはライスも自信付いたみたい」

 

そう、ライスである。自分のトレーニングに付き合ってくれたお礼と称してリンクスとライスを自宅に招待した。夕食の前にまずは汗を流そうと思って一緒に風呂に入っている、リンクスはファインと色々と話していたりしているので後で入るらしい。

 

「しっかしパーマーも鼻高々だろうな、自分がサポートしたウマ娘が勝ったんだ。あいつの評価も高くなっただろうな」

「パーマーさんと山田トレーナーさんね、オーストラリアだと凄い人気だったんだよ?メルボルンカップが開催されてたレース場だと二人が抱き合って喜んでた時の写真が残されてて、観光地化してて二人とも吃驚してたの」

「たっはははは!!あいつ顔真っ赤にして驚いてたんじゃねえか?」

「うんしてた、トレーナーさんはあちゃぁ……って感じで」

 

オーストラリアの事を聞きながらも体を洗い続けているライスの事をそれとなく見て見る。こうしてみるとライスは身長が伸びているように見える、自己肯定感も付いた事で少し大人っぽくなったように見える。胸も少し大きくなってきたように見える……いかん、男の心が……と目を閉じているとライスが浴槽に入ってきた。

 

「ハフゥッ……良いお湯……」

 

簡単オグリならぬ簡単ライスというべきなのだろうか、心地よさからかそんな風になっているライスに思わず癒されてしまう。ライスのこういう所はきっと何れガンの特効薬にもなるんだろうなぁ……と考えているとライスが自分に凭れ掛かってきた。

 

「ねえお姉様」

「んっ~?」

「ライス、お姉様のこと本当に大好きだよ。オーストラリアに行ってお姉様に会えなくてやっぱりお姉様の事が大好きなんだぁって思ったの」

 

自分の胸に身を委ねたままライスはそのまま静かに語り始めた。

 

「お姉様がライスの事を妹だって言ってくれるの本当に嬉しいの、だからねライスもお姉様みたいに甘えるだけじゃなくてお姉様に相応しいウマ娘になりたいって思ったの。メルボルンカップを勝って少しはそうなれたって思ったの……だから―――ライスはお姉様の事大好きだよ」

「……やめてくれライス、嬉し過ぎて泣きそうになるから」

「えへへっお姉様ったらライスが大好きっていうと泣き虫になっちゃうね」

「大好きな妹にそう言われて泣かない姉ちゃんはいねぇって」

 

本当に嬉しいのだ。ターボが大きくなったのとは別の意味で嬉しくなってしまった、自分がライスを好きな気持ちは一方通行だと思っていたがそれがライスからも自分の事を好きだと言って貰えるとホント嬉しい……そっとライスを抱きしめる。

 

「有難うなライス……俺も大好きだぞ。愛してるよライス、これからも宜しく」

「うんお姉様……大好き」

 

ライスはそんなランページに完全に身を委ねていた。ずっとこのままでも良いとさえ思う程に心地よさがあった。そんな時にリンクスとファインがドアを開けて入ってきた。

 

「や~!!お待たせ~」

「しんゆ~ってあ~ライスさんと一緒にお風呂入ってる~!!私も入る~!!」

「あらら、二人っきりの時間も終わりだなライス」

「そうみたいだね、でも賑やかでいいよね」

「だな。ほれ、さっさと身体洗って入れ。夕飯が遅れるぞ」

「「ハ~イ!!」」

 

二人が入った事で狭くなったが何だかんだで楽し気な時間となって過ぎていった。

 

「やっぱりしんゆ~っておっぱい大きいよね!!」

「う~んこれは少し羨ましいなぁ~でもライスさんの肌もすべすべ~」

「そ、そんな事ないよ?リンクスさんだってすべすべ……ぴゃぁ!?お、お姉様急に触っちゃやだよぉっ……」

「いや肌の艶って意味だと俺以上だと思うんだよなぁライス、だからつい……ってリンクスお前は俺の胸揉んでんじゃねえ!!」

「だってそう言いつつもランページの肌のツヤも良いから……」

「お前、これがフローラだったら殴ってたぞ」

 

 

 

「―――」

「姉さん、今度は一体何だい……虚空見つめて」

「なんで私の時はエロス皆無だったのにそこだと普通にそんな事になってんだぁぁぁぁぁ!!!!」

「……ランページさんの家に家出でもするかな……」




前のシャワーシーンが全くエロくないと言われたので……。
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