貴方の強さは私が知っている。   作:魔女っ子アルト姫

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今話で募集は締め切らせていただきますのでご了承ください。

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462話

『マチカネタンホイザ、念願の初G1はジャパンカップ!!』

『大器晩成、カノープスに満面の笑み!!』

 

「ンで肝心の満開満月は笑顔で肉まんを食いまくってるか」

 

新聞を見ているランページを他所に美味しそうに肉まんを頬張っている件のウマ娘マチカネタンホイザ。初G1がジャパンカップというフローラと同じ勝利を挙げたウマ娘、そんな彼女はサンデーサイレンスに勝ったら肉まんを奢ってやるという約束通りに大量の肉まんを一緒に買ったのか仲良く食べている。

 

「うめぇじゃねえかこの野郎!?何だこの肉まん、滅茶苦茶うめぇのに全然飽きねぇじゃねえかこの野郎!!」

「でしょでしょ!?ここの肉まんは本当に絶品なんですぅ~何時も人気で一つ買うのも大変なのにサンデーさんが予約入れてくれたお陰でいっぱい食べられて幸せですぅ~♪」

「ンでその肉まんは独り占めとかしなくて良かったんか」

 

この肉まん。ランページも贔屓にしている商店街の精肉店が作っている肉まんで日によって使っている肉が変わって味わいも変わる変わり種で大人気商品。普段は個数限定販売なのだが、今回はサンデーが肉屋の店主に直接交渉して大量に作って貰ったらしい。20個という約束だった筈なのに、カノープス全員でバカ食いしても全くなくならないレベルに大量にある。肉好きのサンデーも一心不乱に喰いつくレベル。

 

「だってだって、皆で分けっこして食べたら更に美味しいじゃないですか!!20個だって皆で分けて食べるつもりでしたし」

「ターボもこの肉まん大好き~!!」

「いやぁやっぱりこの肉まん最高だよねぇ~ジューシー加減と味付けが絶妙なのに肉汁がたっぷりなのに量食べても全然くどくならないからねぇ。やっぱりあのおっちゃん、昔中華料理店の副料理長って噂はマジかもね」

「ムゥッ……これはカロリーオーバーですがこの後のメニューを変更する必要がありますね」

「本当にこの肉まん美味しいよう~!!」

「ホント、美味しい……!!」

「チヨさんとバクシンオーさんもお呼びしたいぐらいです」

 

カノープスメンバーが舌鼓を打ち続ける中でランページは新聞を読み続けている。矢張りタンホイザの勝利を大きく取り上げるものばかりだが、本格的に年末へのG1への期待感を煽ろうとしている記事も見受けられるものが妙に多い気がする……。

 

「こりゃURAが情報操作仕掛けてやがんな」

「じょ~ほふ~ほうは?なんふぇ?」

「口の中のモンちゃんと飲み込んでから「―――飲んだ!!」ちゃんと噛めよ……ほれ見て見ろよ、有の期待を煽る記事ばっか」

「でもさ先輩、それって毎年恒例じゃない?」

 

チケットの言葉にほぼ全員が同意した。年末に近づけば自然に日本最大のG1レースに注目が集まるしその果ての夢のレースであるドリームトロフィーリーグへの期待を煽ろうとする者は増えていく。風物詩である筈のそれが情報操作とは言い難い。

 

「考えて見ろ、まだジャパンカップが終わったばっかだ。その前にジュべナイルやフューチュリティステークス、チャンピオンズカップだって残ってんのに如何してそっちよりも有とかを優先する必要があるんだよ。チャンピオンズカップにはレディとダイナっつう日本のダート界を引っ張ってる大怪物とリンクスの対決ってメインイベントもあるのに」

「言われてみれば……」

「理由は簡単明白ですよ。URAがメインイベントに据えたいであろうその二つのレースに出てほしかったウマ娘が揃ってレジェンドレースに参加してしまってるせいです」

 

納得の理由だ。日本の皇帝シンボリルドルフ、メジロの至宝メジロラモーヌ、ターフの演出家ミスターシービー。ドリームトロフィーリーグで覇を競い続けていた三冠ウマ娘達はレジェンドレースへの出走を表明している、レジェンドレースからのスケジュールを考えれば其方は出ないのが普通。

 

「私は体調次第ではありますが出ますが?」

「そりゃお前だけだ」

 

鉄の貴婦人はレジェンドレース後のコンディション次第ではドリームトロフィーリーグにも出る気満々な辺り流石としか言いようがない。

 

「BCを制したテイオーさんとターボさんも一緒にレジェンドレースに出走してしまいますからね、ハッキリ言ってドリームトロフィーリーグの盛り上がりは例年に比べてかなり劣るのは目に見えてますから何とかして無敗の三冠たるブライアンさんと凱旋門2着のローレルさんの対決を煽って集客を図ろうとしているんでしょう」

「だからって今からこんな載せるか普通、つうかこんな事しなくたってどうせ有なんて人集まるに決まってるようなレースじゃねえか」

「それでも、URAが計算していたよりは少なくなるでしょうから何とかしようとしてるんじゃないですかねぇ……捕らぬ狸の皮算用という奴です」

 

ブライアン対ローレル、それに加えてハヤヒデとの姉妹対決、テイオーとターボのBC制覇コンビが一堂に会するという一大イベントを逃したという認識が余りにも強いのだろう。

「まあ2年目の開催の癖に今年は前年超えるレベルに頭可笑しいメンツが揃うからなぁ……」

「会長さんにラモーヌ副会長にシービーさん、それにテイオーにターボ、フローラにイクノ、海外からはシルバーストーン、とどめにラン……分かってるだけでとんでもないってのが分かるね」

「俺も忘れんなよ?」

「あっそっか、サンデーさんもか」

「アンタの参加を本格に認めたせいで海外からも大量に来たんだけどな」

 

どっかで聞いた事があるような名前から冗談抜きにやばい面子まで多種多様。自分が作りたかったレジェンドレースってこんなんだったっけ……?と自問自答しなかった日はない。

 

「というか、今回はTTGの皆さんが来ねぇ代わりにルドルフ会長関連で参加表明したのもいるからマジで大変なんだよ。あの会長シャレも寒いし面倒な事起こしすぎだろ」

「ランにそれ言われたらおしまいってターボ思うよ」

「兎も角、2回目のパーティ開くのが怖くなってきたわ……チャンピオンズカップ前に何でこんな憂鬱な気分にならなきゃいけんのだ……」

 

と大きな大きな溜息を吐いているとカノープスの部室の扉が開けられて客がやって来た。それはチャンピオンズカップでの最強の海外ウマ娘と評されているリンクスとファインであった。

 

「ラン~練習付き合って~!!」

「しんゆ~走ってる所見せて~!!」

「あ~はいはい……俺も俺の練習するかぁ……」

 

そんな風に引っ張られていくランページを見送りながらも南坂はリンクスに手を振った。ジャパンカップに引き続いて行われるチャンピオンズカップ、一体どんな戦いになるのか……楽しみでしょうがない。

特別編に関するアンケート

  • ランページが未来に行く
  • 未来からランページ産駒来襲
  • そんな事よりドゥラ出す為に本編書け
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