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「今年はやらねぇのかパーティ」
「あれは初年度だからやったんだよ、別に毎年恒例行事にする気はねぇしやるならURAがその気にならないとやらねぇよ。前夜祭位はやると思うけどな」
チャンピオンズカップも終了し、秋のG1戦線は冬へと突入していく。一年の終盤戦、残るG1はそのどれもが名立たる者で注目のものばかり。そしてファイナルズとレジェンドレースも控えている事を考えればまだまだ興奮は冷め遣らずと言った所だろう。
「元々初年度の奴だって開くつもりはなかったんだ、だけどスーちゃんとお婆様にマスゴミ共にねちねち言われたくないだろって言われたからその対策の為だけに開いたんだ」
「はぁ~ん……」
「というか、アンタはゴアの事はいいのかよ」
「知らん、俺の管轄外だ」
実際問題知らない、という訳でもなくイージーゴアがまだ日本に留まってこれまでの自分の戦歴を振り返ったり日本のレース資料を読み漁っている事位は知っている。そして本国からは実家からの帰還命令が出ているらしいがそれに頑として対立の姿勢を取っている位だ。
「滅茶苦茶知ってるじゃねえか」
「御大と俺のトレーナーからの情報だ、俺は別に探りは入れてねぇし向こうが勝手にこれこれこうなってそういう事だから俺にも接触あるかもしれないから気を付けろよ、みたいな感じだ」
自分達のお嬢様があんなことを言い出した上にこれまで逆らいもしなかったのにこんな行動を取っている、故に全力で連れ戻そうとしているらしいがそれに対する備えもトレーナーがバッチリとこなしている。
『現在イージーゴアは自らが決めた道を歩む為にURAの下でファイナルズとレジェンドレースの設立における手順やこれまでの話を聞いている所です。日本という一つの国を巻き込んで此処までの事を成し遂げたメジロランページに心からの尊敬の意を示しながらも、私達アメリカが出来ない訳がないと挑戦的で意欲的に取り組んでおります。遠くない未来にURAファイナルズが行われる日が来ると私は確信しております』
トレーナーとしては期待されずその卓越したマネージメント能力が遺憾なき発揮された結果としてアメリカの本家は下手に連れ戻せば世界中から非難を浴びかねない状況を作り出している。加えてこれに大統領とセクレタリアトも賛成と支援を表明しているので益々手が出せなくなりつつある。
「いつか、お前にも絡んで来るかもな」
「何お前が世界最強にならなければ!!みたいなこと?何そのネガキャン、単純にテメェらが負けたから俺が勝っただけなのに」
「同感だ。マジであいつらの頭が理解出来ない」
文句があれば勝てと言わんばかりの二人の態度だがそれは勝負の世界では当たり前すぎる物。それに敗れたのだからこそ世界最速最強の称号はランページが得る事になったのだ。悔しければ自分よりも強い証を立てればいい、別にそれを否定するつもりはなければ邪魔する気もない。
「その為にファイナルズとレジェンドレースを設立しなきゃならねぇとは、さてどうなるかねぇ」
「アンタの母国の話なんですけどね」
「知らねぇよ、何でもう住んでもねぇ所の心配なんざしねぇといけねぇんだよ」
「ドライだねぇ……」
ドライとは言うがこれは逆にサンデーがどんな人生を送ってきたかを理解するに十分すぎる情報でもある。友と言えるものもいなければ家族も既に縁を切っている、唯一の繋がりがトレーナーとセクレタリアトのみ。その二人は自分が心配するほど軟でもないのだから、よって自分は気にしなくていい。
「ンでテメェのエースの調整は万全なのか」
「ぼちぼちって所だな、やる気も十分で坂原さんもお墨付き」
「ボチボチじゃなくて万全って言うんじゃねぇのかそれ」
「いやボチボチだ、あいつにはまだ明確なライバルがいない」
「……成程ねぇ」
此処までのマヤは順風満帆という言葉がピッタリな程、此処まで無敗且つ苦戦らしい苦戦もしていない。だが合宿でタマモクロスという格上から徹底的に叩きのめされてはいる、だがそれでは足りないのだ。
「同じ世代での明確なライバルって奴か」
「上に叩き潰されるなんて何時でも出来るんだよ、何なら俺が潰せる。だけど同じ世代でのライバルは中々巡り合えないからな」
「正しく運命の巡り合わせって奴だな」
「そゆこと。おハナさんに話通して誰かとぶつけさせてもらうか……」
マヤの同期、それこそフジかジェニュイン辺りが妥当だろうか……彼方も彼方で近々G1に出走するだろうし仮想敵として定めているのは間違いないだろう。かと言ってもおハナさんは恐らく走らせてはくれない、リギルとしては当然の判断だ。
「……いや未来のライバルでも問題はないな」
「んっどういう事だ?」
「最速でも戦うのはクラシックの終盤だったとしても問題はないって事さ」
「つまり……お前、あの二人をぶつける気か?」
考えるまでもなかった、マヤノトップガンのライバルと言えばあの二人が一番適任じゃないか。未来を見据えた選択過ぎるがハッキリ言ってあの怪物とぶつかるならば今の内からその身に叩き込んでおくのが良いだろう。
「あっもしもしおハナさんですか?実は模擬レースのお願いをしたいんですけど」
『随分と急ね?まあいいわ、それで誰と走りたいのかしら。察するにマヤノトップガンにぶつけたいでしょうからフジかジェン辺りかしら』
「流石慧眼、ですけどお願いしたのは彼女じゃないですよ」
『貴方の事だからまたとんでもない事でも思いついたのね、いいわ恩もあるしまたこっちの模擬レースに貴方も出てくれるならセッティングするわ』
「勿論。こっちが要望するのは―――ブライアンを」
「……んっ?」
「如何したブライアン」
「いや、何か呼ばれた気がして」
「南ちゃん模擬レース頼むわ」
「承知しました、何方を?」
「ローレルを」
「分かりました、察するにブライアンさんと一緒ですね?私の方でおハナさんと詰めておきますから任せてください」
「話が早くて助かるね~」
「あの、早過ぎて肝心の私が全然飲み込めてないんですけど先輩……?」
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