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慢心はない、トレーナーちゃんを守れる位に強くなる。そう決めて毎日練習してる、次はG1ホープフルステークス。そこで自分はG1ウマ娘になってトレーナーちゃんとランページさんを安心させてあげるだと意気込んでいた。
「マヤヤ、今日は模擬レースやんぞ」
「模擬レース!?やるやる!!それで相手は?フジさんとかマベちんとか?」
「おおっ流石勘がいいな」
「フフンッ!!」
そんな風に褒められて調子に乗っていたのは認める、だけど……流石にこれは予想外。
「おハナさん急に話組んですいませんね」
「構わないわよ、それにこっちからしても未来の好敵手のデータを取らせて貰えると思うと得が多いのよ」
「おおっこわやこわや」
「お待ちしておりましたよランページさん、坂原さん」
「南坂トレーナー今日は宜しくお願いします」
あれよあれよとプレアデスとリギル、そしてカノープスの合同模擬レースとなっていった。そしてそしてその相手というのが―――
「ナリタブライアンだ、先輩から話は聞いている。プレアデスの中でも相当の天才だとな、楽しませて貰う」
「サクラローレルです、今日は宜しくお願いしますね」
無敗三冠ウマ娘のナリタブライアンと凱旋門賞2着のサクラローレル、自分よりも一つ上の先輩のウマ娘だがそれ以上に二人のその実力の高さやらその走りの凄まじさなどは全て耳に入ってきている。そんな二人と自分が走る、確かに二人はクラシッククラスのウマ娘で自分はジュニア、来年になれば対戦機会もあるだろうけど―――
「マヤはね、マヤノトップガンっていうの!!今日は宜しくお願いします!!」
そんな心配は気付けば吹っ飛んで唯々強いウマ娘と走れる事に興奮している自分が居たのであった。そして―――マヤノトップガンは直感した、この二人は自分のライバルだと。
「急な話だったのに有難う御座いますおハナさん」
「貴方からの誘いを断るの野暮ってもんでしょ、それにしても……あの子の走り、貴方のとよく似てるわ」
ブライアン、ローレル、マヤがターフを駆ける。距離2000の模擬レース、だがこうして三人を走らせてみるとその走法はよく似ている事が分かる。
「それは当然です。ランページさんの全身走法を二人とも実践されている訳ですからね、しかしマヤノさんの完成度には驚きです」
「それには俺が一番驚いてるよ、マジの天才型って奴は育て方に困っちまうな」
三人に共通しているのは全身走法を使えるという事。ブライアンとローレルはランページと走り続けるうちに間近で見たその走りを会得したものでマヤは直接師事されたという違いこそあるが走法を使える事に変わりはない。
「悪くない走りだな、マヤノ!!」
「フフフッ流石はランページさんのチームの一番槍ですかね」
二人は素直にマヤの走りを称賛していた。まだジュニアクラスで未熟なウマ娘との模擬レースと聞いて調整にはいいかもしれないと思っていたところにそのウマ娘はプレアデスだという話を聞いて二人の気持ちは引き締まった。そしてその予感は的中し素晴らしいウマ娘だと確信した。
「まだまだ、前へ前へ!!」
逃げの体勢を作って先頭を走るマヤ、自分たち二人を相手に何とも強気な選択をするウマ娘だ。自分達の末脚でも届けない程に逃げ切ってやろうという気合が感じ取れる。
「それに、逃げと言えば偉大な先駆者が傍に居る」
「確かにっ!!」
格上を倒す為に格上の走りをする、常に目の前を走るランページのように走るという意味では信頼性は高いし勝ち目もある。中々に考えられている、それに……最初から全身走法を使っているマヤだがランページのそれとは違って2000を走り切れるようにペースを上手く調節している。
「それに関しては僕が発案したんだ。レジェンドレースでランページさんが最初から全身走法を使った事があったでしょ、それを大元にして発展させたんだ」
「あれ改良する余地あったんだ」
流石に全力全開という訳ではないが……長距離適性のあるマヤに合うように改良を加えながら天才肌のマヤが独自にアレンジ、更に坂原がまた調整すると言った二人三脚という本来の担当関係を駆使したというのが新たな全身走法。大逃げで長距離を逃げ切る事も将来的には可能かもしれないと坂原は期待を寄せている。
「ここから、もう全開!!アフターバーナー点火ぁ!!」
最後の直線に入った時、残っている力を全て注ぎ込んで猛スパートを掛ける。ブライアンとローレルはまだ後ろ、だけど最後の末脚で二人には敵わない。だからこそ逃げを取った、此処からさらに引き離して―――
「……っ!!?」
刹那、二つの影が並び立ったのだ。何事かと思えば自分を挟み込むかのようにブライアンとローレルが並びかけて来ていた。直線に入ってまだそれ程立っていないのにもう追いつかれるのか!?という気持ちが湧くよりも先に駆け抜ける、だが
「行くぞっ!!」
「勝負!!」
既に二人の世界には入る余地もなかったのだ。衝撃的な末脚を発揮してぐんぐんと加速していく二人の姿をマヤは見つめる事しか出来ず、自分のそれとは全く完成度の違う全身走法をこれでもかと見せつけられてしまった。そのまま一着にブライアン、二着にローレル、三着にマヤという結果で模擬レースは幕を閉じる事になった。
「お疲れさん、如何だったよマヤの走りは」
ドリンクを持ったランページがブライアンとローレルに声を掛ける、それを受け取りながらも二人は期待を持った顔で応える。
「ジュニアクラスであれならクラシックはさらに伸びるな、その走法もレースではまだ出していないな。実戦のレースで使って磨いて行けばさらに強力になるだろう」
「同感です。ランページ先輩がどんどん併走してあげたらさらに伸びていくと思いますよ、これはうかうかしてられませんね。ブライアンちゃんだけじゃなくてトラップちゃんも伸びてるのにまたライバルの登場かぁ」
「無敗もいずれ返上するときが来るかもしれんな」
そんな風に語るマヤの走り、二人から見ても矢張りいい走りをしていると思われるのかと聞いていた坂原は胸を撫で下ろしたが直ぐに衝撃を感じて下を見た。そこにはマヤが抱き着いてきていた。
「トレーナーちゃん、マヤ、マヤ……あの二人に勝ちたい!!何時か、何時かトゥインクルシリーズで戦って絶対に勝ちたい!!」
「ああ、僕も君が勝つところを見たいな」
マヤの内に炎が灯った。一つ上ではあるが、心の底から勝ちたいと思えるウマ娘に出会った瞬間だった。
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