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「極めて今更過ぎる質問になりかねないと思うのだが、貴方ほどのウマ娘が私なんかと一緒に遊んでていいのかい?」
「ホント今更過ぎる質問だなお前」
レセプションパーティーも終わりをつげて再びそれぞれの日常へと戻っていったが、と言ってもレジェンドレースに向けてのトレーニングやトレーナーとしての仕事もあるのだが……そんな中で訪れた休日、そんな休みをランページは友人と共に過ごしていた。その友人は……タキオン。
「それとも何か、テメェは俺がテメェの間に壁を作って欲しいともいうのか」
「そういう訳でもないさ、ただ最近は私の周りにも煩い奴が増えてきたもんでね。まあそれもこれも姉さんが凱旋門を制したしまったせいなんだがね、どこぞの出版社の記者さえも私の小学校に張る程で最近はそれを問題視されて学年集会でそれが出される位さ」
「あ~……凱旋門賞ウマ娘の妹からのインタビューを引き出したいのか」
正直な事を言えばフローラは基本的に学園に籠っている。トレセン学園は基本的に飛び込みの取材は拒絶している、やって来る記者は事前に確りと申し込みなどを済ませて許可を貰っている者達ばかり。仮に入れたとしてもそこでも常に目を光らされているので何か問題行為をすれば、出入禁止処分を受ける。これに対して抗議の声もなくはないのだが、理事長はウマ娘の安全と悪影響を防ぐ為と貫いており、学園に通っているウマ娘の保護者からは喝采の声が上がっている。
そんな訳なのでトレセン学園に籠っているフローラへの取材は難しいというしかない、チャンスがあればリギルへの取材申し込みが成功した記者か、偶然フローラと出くわしたうえで当人から許可を得られた場合に限られる。
「家を出る時も苦労したよ……父さんが用事があるからそれに乗じさせて貰ったんだ」
「そりゃ大変だったな……んっ」
不意にランページは車のミラーを調整した、その時に見えた数台の車が見えた。ウマ娘の能力は様々な所が優れている、筋力云々以外にも聴力などが優れているし目だっていいので注視してそれが見おぼえるのある出版社の記者だと特定した。なので急に道を変えて高速に乗る。
「おっと、いきなり高速に乗るのかい?のんびり行くと行っていたじゃないか」
「大丈夫直ぐ降りる、涙ぐましい努力だねぇ……だけど生憎俺はこの辺りの道路事情なら詳しいんだよ、さてもう降りるぞ」
「えっ乗ったばかりだよ?」
高速に乗ったと思ったら直ぐに下りた、まだ着いてくるが直後に後方の車は車の波に捕まる。それを何とか越えて追って来ようとすれば工事による交通整理によって引っかかる。それを数回繰り替えて完全に振り切るとランページは得意げに笑う。
「ザマァ見晒せ残念無念また来て頂戴ご愁傷さんってな」
「まだ私は理解できていないんだが……」
「俺のダチという名の幼気な幼女を追い回してたストーカーを渋滞に嵌めてやったのよ」
「ま、まさかまだつけていたのかい?これは本格的に父さんが言ってたように警察に相談する必要があるな……」
「何だったら俺の方から手を回してやるよ、これでも顔が広いしドラレコの映像だって提供できるから何かあれば直ぐに俺に言え」
タキオンは少し落ち込んだように溜息を吐いた。これでもタキオンはランページの友人としての自覚は確りあるし迷惑にならないように外出にも注意を払うようにしている。今日だってそうしたつもりなのに結局迷惑をかけてしまったのだから……自分の脚の改善メニューまでお願いしているのに……そう思っていると頭を撫でられた。
「ダチがこの程度の事を気にするんじゃねぇよ、お前は俺の事を思ってやるべき事はやってたんだ。小賢しい大人のそれは面倒だからな、やり方さえ覚えておけばお前だってあいつらを笑う事は出来る。お前は悪くねぇ、有難うな親友」
「……全く、貴方という人は……私まで惚れてしまうぞ?」
「お前のそれはフローラよりマシだろうからなぁ……お前が卒業するまで俺が独り身だったら貰ってやるよ」
「軽い冗談でもそうやって男らしい笑い方をして言うから姉さんを勘違いさせたんじゃないか?」
「あいつは脳みそとけた変態だからだろ」
「納得」
冗談交じりだが、ランページの事を好ましく思っているのは事実だ。まあ姉程熱を入れるつもりはない。
「正直な話、私も子供を産む気はあってねぇ……実は優れたウマ娘が親となった場合にその子供にどれ程その素質が遺伝するのかという事にも興味があってねぇ」
「いわゆる遺伝学って奴か、まあ……なくは無いだろうな」
競馬においてもそういう事はある。血統派という考えで馬券を買う人もいる、分かりやすい例えを出せばキタサンブラック。G1勝利数7勝というルドルフにも匹敵する活躍をした名馬だが、彼の母父には最強スプリンターとして名を馳せたサクラバクシンオーがいる。故にキタサンブラックの長距離レースには否定的な意見が多かった。それは菊花賞を制しても尚続いたから競馬的には根深く強い意見である事が伺える。
それがウマ娘にも関係するのかというのは自分的にも気になる話だ。もしも自分は子供を産んだとして、その子がウマ娘ならその子供も大成するのだろうか。まあ別に大成してくれなくても自分は良いが……問題は世間、絶対に期待するだろうしそうなったら自分が前面に出て戦おう。
「お前、その為に子供作るってのか?なんか何時かクローンにでも手出しそうで怖いんだが」
「流石にそんな事はしないさ、だが興味深い研究テーマだとは思うだろう?どんなふうに育つのか、仮に違うとしてもそれはそれで全く違う可能性を秘めている事になる。まあ子供の私が言うのも可笑しな話だけどね」
「まあ俺も子供産む気はあるから、気にならない訳じゃないけどな……」
「ほほぅ!!その時は是非データを取らせてほしいねぇ!!」
「マジで気が早いぞ……何、お前将来トレーナーでも目指すの?」
「それもありだねぇ……トレーナーならデータも取り放題だ」
何か色んな意味で自分の子供の事が心配になって来てしまった……特に自分は双子の夢を見ているし将来生まれるであろう我が子の事が心配になって来てしまった……そもそも相手がいるかどうかの心配があるのだが……。
「マジで未来の事を考えすぎだな俺達、未来の事を考えすぎると鬼が笑うぜ」
「鬼程度で鈍る様な暴君ではない筈だが?」
「言ってくれるなぁ」
だが、少しだけ今の話に夢を見てしまったのも事実だ。タキオンは怪我によって早期に引退を余儀なくされ種牡馬となった。そして名馬の父となった。自分の知らない有り得たかもしれない世界のウマ娘が誕生すると思うと……夢の一つだ。
「まあ兎も角、今日は楽しもう。ンでフローラのバカにドヤ顔してやれ」
「それはいいねぇ……それで歯ぎしりする姉さんを想像すると……クフフフフッランページさんも悪よのぉ……」
「いえいえお代官様こそ……」
「「クククッ、ア~ッハハハハハハ!!!!」」
インプレッサに木霊するまるで悪人のような声、完全に悪巧みするそれは何処までも車内に響き続けた。そして―――
「何ですとぉぉおおおおお!!!?」
その日の夜、フローラはタキオンからアプリでメッセージが来た事に歓喜した。あのいつもは白対応なタキオンが遂にデレた!?と大喜びでアプリを開いてみるとそこには―――
『大親友のランページさんと温泉フェア、一緒にお風呂も楽しんだよ。如何だい姉さん羨ましかろう?絶対に貴方にはしてくれないであろう事まで色々と、してくれたよ』
そこには、浴衣を纏った愛する妹、タキオンがお姫様抱っこされながらもランページの頬にキスをしながら笑顔でピースサインをする姿とキスを受けてドヤ顔をするランページの姿があった。これこそ二人が仕掛けた悪巧みであった。それによってフローラは……
「フローラさ~ん、そろそろ大浴場行かないと入れない……ってフローラさんどうしたの!?確りして凄い血が出てる!?ええっと、ええっとどうしたらいいのこういう時!!?」
同室であるライスがお風呂から戻ってきた時に目撃したのはベッドの上で鼻血を噴出し過ぎてベッドの上が赤く染まり、その中心で完全なアへ顔で昇天しているフローラの姿だった。
「ランタキ……ランタキ……尊い……最高、フヒ……ウェヒヒヒ……」
「フローラさん確りして、ふええええっどうしたらいいの助けてお姉様ぁぁぁぁあ!!?」
この後、ライスの悲鳴を聞き付けて寮長などやって来てフローラを保健室へと搬送された。尚、これはフローラが起こした血の洪水事件として、語り継がれることとなった。
「う~む姉さんの変態度を侮っていたか……ただのエサとなってしまったとは……」
「あのさ、ランページさんと共謀してあれを貶めようとするのは大賛成だけど新たな変態性を発現させないようには気を付けてよね」
「気を付けるよフライト姉さん」
「そうかそんな子羊君は自分の未来が気になるのか……そうかそうか、なら見せてあげようじゃないか。君の未来の子供を、近いうちにね」
という訳で、アンケートは終了とさせていただきます。得票数の多かった
『未来からランページ産駒来襲』を特別編としてあげようと思います!!そしてどの産駒を出すかのアンケートは活動報告にて掲載中ですのでお気軽にご意見いただけると嬉しいです。
特別編に関するアンケート
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ランページが未来に行く
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未来からランページ産駒来襲
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そんな事よりドゥラ出す為に本編書け