貴方の強さは私が知っている。   作:魔女っ子アルト姫

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566話 特別編パート2 その3

「~♪昔のル~ちゃんを思い出すわ~♪」

「そんなに似ています、かね?」

「似てるわよ~ね~ルーちゃん♪」

「そこで私にお話を振られると困るのですが……」

「スーちゃん、遊ぼう」

「いいわよ、あらっ私にポケモンバトルを挑むとはいい度胸ね!!」

 

「ほわぁ~このお茶私大好きですわ~」

「私も大好きデース!!」

「そう、そうなのね。それならお菓子もあるからおあがりなさい」

 

 

「……カオスだなぁ……」

 

自宅にスーちゃんことスピードシンボリ、自分のお婆様ことメジロアサマがルドルフを伴ってやってきた。曰く用事で近くまで来たから遊びに来たとの事だがこっちに来る事が目的な気がしてならない、ずっと玄関に足止めも出来ないのでリビングへと通すのだが……そこで未来の曾孫と対面する事になった二人、ルドルフも驚愕していたのだが……なんとか状況を説明するとすぐさま適応して曾孫を愛で始めた。というかスーちゃん、一応アンタの曾孫ではない。

 

「しかし未来からとは……三女神からそのような事があるとは驚きだな」

「俺だって驚きだわ……まさかこんな事になるとかどうやって想像出来ねぇよ、俺に至っては普通に茶飲んで寛いでたんだぞ。というか何であんたまで来てんだよ」

「済まない……当主勉強の一環として私は今URAに出向してるんだがそこで色々あってな……」

「ああ、ウ~ちゃんがなんか言ってたな。なんかルドルフが来てるって」

 

ルドルフはシンボリ家の新当主になる為の勉強の一環として現在ウラヌスの補佐的な役職についているらしく、今回はスーちゃんとアサマ、ウラヌスの三者の話し合いの書記を務めていたらしく、その帰りについでにランの家に遊びに行こうとスーちゃんが発案した為にこんな事になっている。

 

「しかし此処までお婆様が首っ丈になるとは……」

「まあ唯でさえ孫ってのは可愛い存在らしいし、その子供ってなりゃな……曾孫なんて見れるかどうか実際怪しい物ってのもあるだろうけどな」

 

ランページの子供達はお婆様たちに非常に可愛がられている、アサマとしても此処まで素直に自分に懐いてくれる可愛い存在は中々無いので素直に嬉しがっておりトレジャーとファンタジーを可愛がっている。トレジャーは今のメジロにはいないタイプ、ファンタジーはブライトを思い出しているのか可愛がってくれている。

 

一方のスーちゃんはタイクーンと仲良くしている、ウマソウル的なあれを考えるともしかしてシンボリの血が入っているのだろうか……まさかストレートにルドルフとの子だったりして……考えるはやめておこう、そしてマイペースなキャップはポケモンバトルを申し込んでスーちゃんもそれに乗っかってリビングのTVを使ってポケモンバトルを開始し始めた。

 

「お母さんごめんなさいキャップを抑えきれなかった」

「いやスーちゃんも迷惑はしてねぇだろ、あれはあれで全力で楽しんでるわ」

「そうだといいんですが……会長も申し訳ありません」

「いい大丈夫だ、それに私は会長ではないさ。今はテイオーが……っと君の時は違うのだったか」

「ええ、私の時は―――おっと下手に話すのは口下手、の証ですかね」

「っ!!」

 

妙に口角と持ち上げながらもドヤ顔しながらの言葉にルドルフは反応した、ランページはいまいちわからないがルドルフの反応を見て分かった。今のは洒落のつもりなんだと。

 

「いやそうでもないさ、上手に座れば君も口上手さ」

「っ!!」

 

瞬間、二人はがっしりと握手を結んでいた。目を煌めかせながらも同士を見つけたと言わんばかりの表情にランページは軽く引いている。というかタイクーンもそっちなのか……と言葉に詰まっている。

 

「君とは不思議と仲良くなれる気がしてならないな」

「同感です」

「「はっ同じ家、同館で同感を感じるっ……!!」」

「なにアホ言ってんのこいつら」

 

もう勝手にやってろと言いたくなってきたランページ、妙なシンパシーで通じ合ってしまった二人ため息が漏れる。なんで自分の家でこんな事になっているんだろうなぁ……絶対バイアリータークに告げ口してやると心で誓う。

 

「そう言えば未来だとどんな感じなのランちゃんって」

 

スーちゃんが気になっていた事を聞いてみた。未来のランページはどんな感じなのか、そこは目の前にいる曾孫の活躍じゃなくていいのかとも思うのだが……そんな質問にタイクーンが最初に応えた。

 

「お母さんですか、お母さんはトレーナーをしながら色々やってますよ。偶にレースの解説したり車に乗って峠に行ったりイクノさん達と飲みに行ったりターボさんの会社のCM出たり」

「ちょっと待てターボの奴会社作ってんの!!?」

「ええ、なんでも進路に悩んでいたらいっそのこと起業しちゃおう!!という事でターボさんは会社を設立したんですよ、TVCMも色々打っててかなり大きな会社です」

「うっそだろ……」

 

あのターボが社長をやってる?そしてその会社は中々にでかい……?マジで自分の未来はどうなっているんだと思う。

 

「因みに、イクノさんが秘書をやってマース」

「……何だろう、超似合ってるな」

 

一見落ち着くが無く勢いで行動しがちなターボを堅物硬派に見えるが実際はノリが良くてターボの発案を上手く軌道修正する秘書のイクノ……あれ、思った以上に上手くいく感じがしてきた。実際ターボも思った以上に会社が軌道に乗ってビックリしつつも、ランページをCM起用したりして上手く立ち回っているらしい。

 

「母さんの配信にも偶にカノープスの皆が集まって色々話すのは話題になってたりするな。友達が良く騒いでる」

「お母様の周りはとても賑やかな方が多いですものね~」

「未来は安泰でよかったわねランちゃん」

「これは安心と言っていいのか未来が怖いというべきかどっちなんだろう」

「さあ、でもあなたの未来は面白いわね」

「勘弁してくださいお婆様」

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