貴方の強さは私が知っている。   作:魔女っ子アルト姫

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570話

「ランページさん凄かったよ!!ギュ~ンでシュパ~ンって感じで!!」

「そうかそうか」

 

プレアデスの部室へと戻ると待っていたメンバーのお出迎えが待っていた、一番ではウララの満面の笑みとお褒めの言葉が出てきた。

 

「ランページさんってばあんな風に走れるなんてマヤ知らなかったよ?マヤプンプンなんだから」

「僕もだよ、と言っても去年のレジェンドレースで見た気がするけど」

「ランページさんあの走りを見れて光栄でした!!」

 

マヤはムクれている、如何やらこれまで自分と併走してた時は手加減されていたと思っているらしいので後でちゃんと弁解しておかなければ……エアグルーヴは凄く目が輝いている、こんな子だっけ?と思いたくなるレベルにはキラキラしている。

 

「あれが私が超えるべき走りなんですね……私絶対ランページさんより速くなって見せます」

「あんだけ走れたら幻惑の必要なんてないよね~アハハハッ……なんか不安になってきたわ、大丈夫かしら私……」

「サニーFight!!貴方ならデキま~す!!」

「ううっタイキ~!!」

「俺達のトレーナーなんだ、あのぐらい出来ねぇとな。つう訳で、上水流と坂原もあの位走れ」

「「無茶言うな!!?」」

 

スズカはランページに走りに超えるべき極致を見出し、更に先に行く意欲を見せる先頭民族らしさを見せ付ける一方で同じく逃げのサニーはこれからの自分に不安を抱えるのであった。そんなサニーはある種包容力の塊であるタイキに抱き着くのであった。ステゴはトレーナー二人に無茶ぶりをする。

 

「なまら凄かったべ~TVで見たレースみたいだったべ!!」

「フフフッ今更ねスぺちゃん、このキングのトレーナーなんだからこの位当然じゃない」

「な~ンでキングがエラそうにするデスか。まあそれには同意見デース!!」

「ね~凄いよね~!!」

「改めて凄い人にスカウトされたことが実感したわ……」

 

唯一戦々恐々としているのはアヤベ、凱旋門やらBCクラシックを制覇しているウマ娘だという事は分かっている筈なのだがそれを黄金世代と共に改めて実感するのであった。

 

「まあさて注目、定例会議という名のお茶会という名の駄弁り始めるぞ~」

 

今日も始まるお茶会という名の駄弁り、本日は玉露と京都の老舗店のどら焼きと羊羹。実に美味である。

 

「今年も後僅かになってきた、と言ってもこの面子で出走が残ってるのはマヤだけだ。マヤは後で俺と走るぞ、身体で2500の距離と速さを味わってもらう。つっても此処のコースは東京レース場準拠だから中山とは違うが……まあ何とかしよう」

「ハ~イ!」

「ンでエアエア、改めてジュベナイルフィリーズはご苦労だった。予定通りにお前はティアラ路線に進んでもらうつもりだ、手始めに―――」

 

其処までいった所でランページの口が固まった。何やら言いたくなさそうな雰囲気がある、エアグルーヴは何かマズい事をしたのかと混乱するのだが、ランページは深呼吸をして漸く口を開いた。

 

「……チューリップ賞ランページ記念に出て貰って桜花賞を目指して貰います」

『えっ』

「えっ何もう一回言ってくれよ何賞何記念だって?」

 

言葉に皆が動揺する中、唯一人平然とニタニタと笑いながら聞き返すステゴにどうしようもなく殺意が湧いてきた。

 

「チューリップ賞ランページ記念つってんだろうが!!!そうだよ俺の名前がチューリップ賞に着く事になったんだよ文句あるか!!」

「ダ~ハハハハハハッ!!!聞いたかよおい!!チューリップ賞ランページ記念だと、ギャハハハハハハハハハハッ!!!ヒィヒヒヒヒヒ!!!」

「しばかれてぇかステゴ貴様ぁ!!!」

 

そう、ランページの名前がついてしまったのだ。これまで競争ウマ娘として数々の伝説を達成してきたランページの偉業と功績を称えてチューリップ賞をチューリップ賞ランページ記念へと来年度から正式に変更する事が発表された。

 

「でも凄いじゃないですか!!個人の名前がレースに付くなんて……他にはシンザン記念、セントライト記念、共同通信杯トキノミノル記念、4人目の快挙じゃないですか!!」

「凄いですよお姉様!!また一つ歴史に名が残ったって事でしょう!!?」

 

とエアグルーヴとドーベルが興奮気味に語る中、スペが何やら不思議そうに首を傾げていたのでウララが尋ねた。

 

「スぺちゃん如何したの~?」

「えっああいえそのだってランページ記念、なんですよ?なんでメジロランページ記念じゃないのかなぁ~って」

 

そう言われて皆が思う、何故ランページなのかと、それならばメジロランページ記念にするべきではと思うのも当然の事ではある。ランページ的には後のディープインパクト記念みたいに長ったらしくならなくていいと思っている。

 

「実はな……再来年度、つまりスズカ達がクラシックの年になダート三冠路線の整備が完全に終了する事になったんだ。羽田盃と東京ダービーがJpnⅠになり、ジャパンダートダービーがジャパンダートクラシックに改められて秋の開催へと変更、そしてこれがダート三冠の大トリを務める事になった」

「Oh!!ジャパンでもダートの三冠が出来るんですね!?」

「ああ、ンでジャパンダートクラシックのトライアルレースに……メジロランページ杯ってのが新設される事になりました」

 

ランページには二つの時期がある。それがジュニア期からクラシック期の序盤にかけて走っていたランページ、そしてそこからメジロ家入りをした事でメジロランページとなった時期。前者のラストに走ったのはチューリップ賞、そして後者はダートでも著しい活躍と国内のダート人気の加熱という大きな業績を上げた事でダートのトライアルレースにメジロランページの名が使われる事となったのである。

 

「タイキ、お前はこれらに出てみたいか?」

「是非出てみたいデース!!最低でもランページ杯には!!」

「そっちは確か1600……だったかな?まあ行けるかの不安もあるが何とかメニューは組んでみる」

「YEAH!!」

 

タイキにはやや距離が辛い気がしなくもないが……まあまだ時間はあるのだからゆっくり考えて行こう。それに―――

 

「ウララ、一先ず目標はこのダート三冠制覇にしてみよう」

「ハ~イ!!頑張るぞ~!!」

 

ウララもドローン競争の影響が如実に出ているのか、闘争心を出せるようになってきている。数年もすれば程よく成長してくれるだろう。

 

「まあ兎も角だ、プレアデス頑張っていくぞ!!」

『お~!!』




間もなく第三回URAファイナルズとレジェンドレースが開催となりますのでオリジナルウマ娘の募集の締め切りも近いのでご注意ください!!応募は下記のURLからお願いします!!

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=317456&uid=11127
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