貴方の強さは私が知っている。   作:魔女っ子アルト姫

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本当にお待たせしてすいませんでした……フローラの除霊は諦めました。あの悪霊とは上手く折り合いつけて安眠に繋げる事にしました。そうなったらあの馬鹿が随分とネタを提供してくれるようになりまして……これからちょくちょくこちらも更新していきますのでよろしくお願いします。


613話

「あっランページさん、ちょっとご相談が」

「何よ、休日に二人でお出かけしましょならNOだぞ」

「ああいや、それもあるっていうかそうじゃなくて……あの、男の人へのプレゼントって何が良いと思います?」

「―――……」

 

青天の霹靂とはこの事かと思った。文字通りに身体が雷に貫かれたかのような衝撃を受けてしまった。手に持ったコーヒーカップを落とさなかったのは我ながらファインプレーだったと思わずにはいられない程の衝撃だった。

 

「あ、あのランページ、さん?」

「……南ちゃあああああんっ!!!!救急車だ、今すぐ救急車だ!!!俺の主治医の居る病院まで運ぶぞおおおおおおおお!!!!いやそれよりも先にタキオンに連絡するべきなのか!!?こういう時は親族の方に連絡を取って今後について相談するのが良いのか!!?」

「うおおおおおおいっなんだその反応はあああああ!!?アンタ私の事を何だと思ってんだぁ!!!?」

「今までの事を考えたら正常な反応だわこのおおぼけバカの大戯けぇぇ!!!!」

「うわあああああああああん酷いけど否定出来ねぇえええええええええ!!!!」

 

 

しばらくお待ちください

 

 

 

「つまり何、日照ってたお前にも遂に春が来たって事なの?そんなの事あり得るの?暑い暑いって喚いた所で夏って冬になったりする事はあり得ないんだよ?」

「ねぇランページさんこれまでの事謝りますから本当に勘弁してくれませんかいい加減泣きますよ尊厳も何もかも投げ捨てて大泣きしますよ数日掛けて部屋のあちこち徘徊しながら泣きますよ?」

「えっお前に尊厳ってあるの?」

「ホントこの暴君分からせてぇ……」

「そういう薄い本は腐る程有明記念にあるけどな」

「あるんですか!?」

「ああ、相手がライアンだったりシリウスパイセンとか色々あって笑った。尚お前相手の本だけ奇妙なほどなかったけどな」

「なんでだあああああああああああああああああああああ!!!??」

 

話を戻すと……フローラはとある人物に贈り物をしたいのだが、生憎そっち方面の知識などはないのでランページの力を借りたいとの事なのだが……その相手が現在秘かに交際をしている男性、との事で……。

 

「ガチレズ疑惑があったお前に男がねぇ……つまりバイセクシャルだったって事か」

「だから私はランページさんの事を愛してるだけでそっちには興味ないって何度言わせるんですか!!?」

「俺は生物学上は女だから普通にバイじゃねえか」

「私は貴方という存在を愛しているんです、そこに性別が介在する事はありません」

「面倒くせぇ……」

 

ランページから見たフローラというのは最近はまともにこそなって来たが、それでも自分に激重感情をぶつけ続けて来るド変態の最強のライバル。それに男が出来たと言われたらそりゃ大絶叫する程に吃驚する。

 

「ンでそのお前を捕まえた男とはどこと出会ったんだ」

「ランページさんファンクラブの独裁暴君臣下の集いの場で」

 

聞かなきゃよかったと心の底から思った、詰まる所こいつと一緒に居るのはこれと同じく自分のファンという事になる。それがこいつ並に狂っていない事を心から願う。

 

「いやぁ不思議と話が合いましてね、当時のレースの事から配信の事から聖蹄祭でのあれこれとか話に花が咲いて何時の間にかお付き合いを」

「聞いてない、聞いてねぇから。それとも俺と上ちゃんのあれこれ一方的に聞かせた事についてのお返しのつもりか。こっちはともかくテメェらは皐月賞は大忙しだろうに」

「いやまあ忙しいですけどそれはメイントレーナーのおハナさんですし、私はその補助でそこまで忙しいなんてことはありませんねぇ」

「おハナさんの苦労が知れるよ」

 

その苦労を軽減してやろうとか思う事はないのかこいつ……いや実際はちゃんと仕事をしているし現役時代にお世話になっている事だからその恩返しは確りとしている。だがそれを口にする事は余り好まないのがフローラなのだ。

 

「……お前に男がねぇ……」

「あっ嫉妬しました?嫉妬してくれました!!?」

「いや、お前を伴侶に選ぶ奇特な奴がいるなんて思わなかったなぁ……今すぐにでも説得して長い人生を棒に振る気かっていうべきかな」

「流石に失礼じゃないですかねぇ!!?」

「自販機の裏からにゅるりと出て来る馬鹿たれにはちょうどいい言葉だわ」

 

そう思いながらも啜り直す珈琲、思い出すのは自分の子供の事。自分と上水流の間に生まれる子供達とフローラとその男性の間に生まれるかもしれないウマ娘は対決するのだろうか?と思わず考えてしまったのだ。これから産むとして……世代的には14世代か15世代になるのだろうか?仮にそうなったとして、同期のウマ娘は誰がいただろうか……

 

「……キタサン辺りの世代だったかな」

「何の時代ですって?」

「いや気にするな、お前に気にされると癪に障る」

「ひっでぇ!?」

 

まあ未来がどうなるかはある程度分かるだけでそれ以上の事なんて分からないんだ。分かったらそれはそれで面白いのだが……分からないからこそ面白いんだ。

 

―――だったら別の世界の可能性位は見るかい?

 

「……」

「どうしました急に頭抑えて」

「……いや女神からの毒電波が……」

「なんですかそれ、というか仮に事実だとして仮にも女神からのあれこれを毒電波て……」

 

実際自分は女神と交信出来てしまっているから割とこういうのは洒落にならないんだよなぁ……お供えがてら、何か飛ばして来たかとダー様辺りに尋ねるか……いやはぐらかされるのかオチだから女神全員召喚して問い詰めよう。

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