貴方の強さは私が知っている。   作:魔女っ子アルト姫

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657話 特別編パート3 その2

「ほいお茶……つまり所、お前らはあのド変態と桃真さんの子供って事でいいのか」

「本当にランページおばさん、いやランページさんだ……はい、その通りっす」

「はぁぁぁぁぁぁぁっ……三女神も何考えて、ないのかダー様だし」

 

取り敢えずそのまま放置する事も出来ないのでプレアデスの部室へと連れてきたランページ、三人のウマ娘は紛れもないフローラと桃真の子供である事が確定した。

 

「改めて、私はアグネストランザムです。一応アマテラスとツクヨミとは同期ですって言っていいのかなこれ……」

「安心しろ、既に腹ン中に二人いるから」

「ああっそれなら良かった……いや良くねぇよ何そのお腹世界中の妊婦に喧嘩でも撃ってるんですか!!?マタニティファッション業界にも真っ向から殴り付けてるじゃないですか!!?」

「おおっなんかすげぇ新鮮な感覚」

 

一番上で自分が今身籠っている双子の同期であるアグネストランザム、3倍で動きそうというのが素直な感想だったが言われ飽きてるので勘弁してくれとの事。が、纏っている勝負服も見事に真紅なものになっている。

 

「あっこれはスカーレットさんリスペクトの紅さだから」

「なあ今更なんだけどスカーレットさんの勝負服に赤要素なくね?青と白やん」

「名前的なあれだから……」

 

多分、このスカーレットというのはダイワスカーレットの事だと思われる。時代を考えたら今から10年後ぐらいになるので、憧れ的な立ち位置になるのか。

 

「んじゃ俺っすね。俺はアグネスポジトロン、クラシック路線走ってるっす。タキオンさんの理論を体現する為に走ってる自称理系ウマ娘って感じっす。それといきなりおばさん呼びしてすいませんでした、別におばさんでいいぞって言われてたもんで……」

「未来の俺が良いって言ってるなら別にいいけどな……だけど一応まだ若いつもりでいるだけでもう俺もおばさんかぁ……」

「い、いやいやいやその見た目でおばさん自称は嫌味っすよ!?」

 

次女のアグネスポジトロン、此方は此方でなんか狙撃手的な服装……というか背中になんかスナイパーライフルを背負っている。あれか、某甲高い声使徒と打ち合いしたあれ意識なのだろうか……

 

「ンで私ですね……アグネスローラです、ああでももう二代目フローラでもいいですけどねもう……ははっ……」

 

突然顔を背け……というか虚空を見つめながらも自嘲し始めたアグネスローラ、何があった……と思っているとトランザムとポジトロンがそっと近づいてきた。

 

「……ローラは名前が一番母さんに近い事もあって基本に初見の相手に警戒されまくってたんですよ……まあ仮にも凱旋門ウマ娘の娘なんだから当たり前と言えば当たり前なんですけど……」

「勝手に期待掛けられて、フローラ母さんみたいなんじゃね……みたいな疑惑を掛けられ続けた結果としてローラの奴、それらを全部跳ね返す結果は出したんすけど……待ってたのが二代目フローラっていう称号だったんでもうひねくれちゃって……」

「あらまぁ……」

 

アグネスローラ、ある意味で一番フローラに近いウマ娘であったが故にフローラと同一視された上でそれらを実力で跳ねのけて自らの記憶を望んでいたのだが、それすら望めずに二代目のフローラとしてしか認められなかったのでかなり荒んでいるとの事。その荒みもフローラの娘だし……である種見過ごされてしまっているのもそれを加速させているとの事。

 

「問題あり過ぎだろ……フローラの奴、無視してたのか?」

「いやむしろ積極的にローラに関わって、メンタルケアも確りしてたんすよ?だけど周囲の状況が余りにもそれを見なかったというかなんというか……」

「如何足掻いても母っつうフィルター越しにしか見られなかったって事か」

「そこに関してはランページさんの立ち回りは上手かったなぁ……というか、コネの行使に躊躇なかったって言うか、何か言われても全部言い返して論破して、何かされたら法的に潰すって言う事までしてたから……」

「今もやってる事と変わらねぇな」

「「昔からでした……!!?」」

 

まあ敵に対して温和な態度を取ってやる必要もないのだから致し方ないだろう。状況があれなら多少優しくしてやることもあるだろうが……。

 

「ンで、ランページさんは母さんの事もあったからか、俺達にもよくしてくれてたんす。というか、俺達よくランページさんの家に家出とかしてたっすからね」

「ンな事してたんかい」

「だって、お袋の奴親馬鹿な上でランページさん馬鹿だし……俺らのこと思ってくれてるのは分かるんすよ?だからってやり過ぎな所があり過ぎるっつうかぁ……」

「良いお母さんではあるんだけどねぇ……まあ私達もいるのにランページさんの事になると見境なくすのと娘の前でグッズ買い漁るのはマジでやめて欲しいんだけどね……なんであんなのが凱旋門勝ったんだろ……」

「娘からそれ言われるってマジで終わってんなアイツ」

 

なんというか、今のフローラから容易に想像できるのがまた酷さを増させる……。

 

「色んな意味でお前ら無事に育った、ああいやローラに関しては苦労を察するけど……」

「いやホント私達がこうしてるのはランページさんの尽力がデカいって言うか……ホントよく家出してた私達を受け入れてくれたからというか……」

「その後にお袋が泣きながら帰って来てくだざぃぃぃぃぃ!!!って来るのが定番化してたよな……改めてよくグレなかったって思うぜ」

「ははっ私はグレてるっていうか歪んでるだけだからね……アハハハハ」

「ヤバいなんか凄い闇深いぞ」

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