貴方の強さは私が知っている。   作:魔女っ子アルト姫

674 / 674
674話

「「「「「海だぁぁぁぁぁ!!!」」」」」

 

そんな大声を張り上げながらも海を目の前にしたプレアデスメンバーは声を上げる。遂に始まる合宿ではあるが、プレアデスは他のチームが合宿に入る数日前から現地入りするのが恒例となっている。というのも合宿を開始する前に存分に遊ぶ為なのだが……他のトレーナーやチームからすると早く合宿を始めればいいのにと思われたりもしているが、ランページは環境適応の為と精神衛生上の為にこの時間を設けている。

 

「さあお前ら、さっさと合宿上に荷物置きに行くぞ~」

『は~い』

 

さっさと海で遊びたいなら早く行動するぞ、という精神の下で今回の合宿場という名のメジロ家保有の別荘へと移動する。勿論この辺りもメジロ家のプライベートビーチなので余計な邪魔は入らない。無断で入ろうとすると問答無用で警備が飛んでくる上にそのまま警察へと流れ作業で引き渡されるという事になっている。

 

「さてと、改めて発表します。今年はいつもよりも早く合宿場入りしたから数日時間があります、なので―――その間存分に遊びます。磯遊びもビーチバレーもバナナボートも好きな事していいです、が、ちゃんと俺か上ちゃんか坂原さんに申請してからバナナボートとかあれこれはする事。俺達はトレーナーである以前にお前らの保護者として来てます、さてと堅苦しい挨拶はもうおしまい……という訳で、総員対海上戦闘準備に掛かれ!!」

『サーイエッサー!!!』

「それ言うならイエスマムじゃ!!まあいい、掛かれ~!!」

『わ~!!!』

 

女三人そろえば姦しいと言われるのだから、女だらけになれば非常に騒がしい、それも遊び盛りの子供たちが揃えばこうなるのも当然という物だ。一斉にそれぞれの部屋へと入っていって荷物を置きつつも着替え始める一同を見ながらも此方も準備に入る。

 

「にしても毎年分かってた事だけど、クッソ豪華な別荘だなぁ……」

「まあメジロ家ですので、使える権力は使わないと腐り出しますから」

「本当に君は使える物はフル活用するよね……」

「だって、使えるテクノロジーだって使い手にメリットがないとローテクなんだぜ?使ってこその物があるじゃん」

「まあそりゃそうだけど……遂に来ちゃったかぁ……」

 

坂原が溜息を吐く理由、それは勿論マヤである。最近急成長の兆しが見え隠れしてきているマヤ、この合宿に入るまでの期間で既に身長が1センチ伸びてきている。胸の成長はその前段階、というよりもそっちもこれから伸びる事を考えると……これからが怖くなってきた坂原であった。

 

「ぶっちゃけさ、これまでのマヤだとすげぇ犯罪臭あったけどそれが薄れるからいいんじゃね?」

「いや、学生に手を出す事自体が既に犯罪みたいなもん……って言いたいけど相手がウマ娘だからそういう事を言い辛い世の中なんだよなぁ……」

「「ポイズン」」

「ホント仲いいな君達……」

 

そりゃ婚約者ですしお寿司、という顔をしているランページに坂原はマヤのご両親になんて言おうか……と考えている。マヤのお父さんは普通に反対の立場、お母さんは大賛成の立場……いや普通にお母さんのそれも坂原にとっては大問題なのだが……。

 

「そう言えばランページ、君も泳ぐんだよ、ね?」

「当たり前じゃん」

「……妊婦って泳いでいい物なの?」

 

流石にマズい、医師に了解と体調管理の万全があれば海岸の散歩や足元が浸かる程度のものならば許容されるというのが世間一般的な認識なのだが……この暴君はマジで妊娠してるん?みたいな身体をしている上に平然と併走までこなす化物なのでそんな常識が通じるとは思えない。

 

「一応泳ぐ気はねぇよ、水着に着替えるたって海に入って泳ぐって決まるって訳じゃねぇからな」

「そっか、一応そういう事には配慮するのね本当に良かった……」

「上ちゃん、アンタ人の事を何だと思ってんの?フローラの馬鹿だって後追いだけど此処に来るんだから変な事する訳ねぇだろ、寧ろあいつの方が心配だろ」

「ああ、最近マジで元気ないもんね」

「ざまぁみろ」

「心配なのか愉悦なのかどっちかにしろよお前」

 

最近のフローラは今までの積み重ねの影響か、フライトからマジでさん付けが定着し始めている影響でマジで調子が悪い、と言ってもそれはあくまで個人なだけでトレーナー業に影響を及ばせないようにしている辺りは流石と言わざるを得ないのだが……いい加減に自重しておけと言っておいたのにそれもせずに通常運転をした結果のそれなので同情の余地はなし。

 

「まあ俺からもフライトに一言はいっておいたんだけど……結局、あの人次第ですって返れちゃったからなぁ……」

「家族の問題でもあるから部外者、とは言い切れないランページでもそこまで強く言えないか……」

「ランページさ~ん!!スイカ割り、スイカ割りしましょ~!!」

「早速食い気かスペお前」

 

早速遊び始めるのは良いのだが、いきなり食う事だがいいのか……まあスペらしいと言えばスペらしいが……それではこちらも戦闘準備を始めよう、と服に手を掛けるとそれを一気に剝ぐようにして一気に脱ぎ捨てる。そして露になったのはとても現役引退をしているとは思えない程に鍛え込まれた肉体、妊婦と言っても信じて貰えないような割れた腹筋、を包み込むように、ネックホルダービキニだが……首から下に掛けてクロシェ網が身体の前面を隠すようになっているセクシーな水着がそこにあった。

 

「どうよこの水着」

「……スリングショットとは別方向にエロくねそれ」

「ラモーヌちゃん様にお勧めされたのよ」

「何勧めてんのあの人!?」

 

尚、ラモーヌはこれをアルダンにも勧めている。

 

「ンでご感想は?」

「……凄く、セクシーでお似合いです」

「フフフッありがと」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

転生孤児ウマ娘の奮闘記(作者:しょうわ56)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

順風満帆とまではいかないが、普通の人生▼死んだ覚えも死に瀕した覚えもないが、何の因果かウマ娘世界に転生し、▼ウマ娘になってしまった▼ 「ウマ娘を育てる自信がない」▼しかし生まれて間もなく、そんな理不尽な理由で捨てられて孤児院育ち▼ご多分の例に漏れず貧乏な暮らし▼幼いながらもウマ娘としてのパワーは健在で、▼慢性人手不足の施設には重宝がられる▼小学校卒業に当たり…


総合評価:20751/評価:8.53/完結:122話/更新日時:2024年06月22日(土) 00:00 小説情報

漆黒の鋼鉄(作者:うづうづ)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

ブラックプロテウス。▼外見的には普通の黒鹿毛ウマ娘だが、彼女には秘密があった。▼それは、『絶対に故障をしない身体』を得て転生してきた、ということだ。▼ウマ娘の例に漏れず走ることが大好きな彼女は何をしても故障をしないその身体を活かし、周囲がドン引きするようなほどのハードトレーニングを重ねて身に着けた身体能力でレースを駆け抜けていく。▼どんな無茶な、無謀な走り方…


総合評価:26854/評価:8.69/連載:68話/更新日時:2026年06月19日(金) 21:01 小説情報

そのウマ娘、星を仰ぎ見る(作者:フラペチーノ)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

転生したら白毛のウマ娘でした。▼そのウマ娘の名は「スターゲイザー」▼これはウマ娘であるのにも関わらずトレーナーを目指した彼女が、担当ウマ娘と一緒に成長していく物語。▼夏コミにて書き下ろしの外伝作品を出しました。気になる方はこちらから。▼実本→https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2…


総合評価:14915/評価:8.77/未完:68話/更新日時:2026年06月11日(木) 07:05 小説情報

【完結】走れないTS転生ウマ娘は養護教諭としてほんのり関わりたい(作者:藤沢大典)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

ゲームしてるとちょくちょくお世話になる保健室。太り気味が治る保健室って何なんだろう……そういえば養護教諭とかいねぇな? って考えたらなんかできた(小並感)▼『メルテッドスノウ』……彼女はウマ娘でありながら足に障害を持ち、生涯車椅子生活である。更に深く息を吸えないというハンデがあり、どうあってもレースに出ることなど叶わない。そんな彼女がトレセン学園に養護教諭と…


総合評価:13481/評価:8.58/完結:36話/更新日時:2026年05月20日(水) 21:00 小説情報

「ウマソウルってうるさいよね」「えっ」「えっ」(作者:バクシサクランオー)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

みんなのウマソウルは喋らないらしい


総合評価:58113/評価:8.99/連載:134話/更新日時:2026年06月01日(月) 15:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>