貴方の強さは私が知っている。   作:魔女っ子アルト姫

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679話

「来たよ~ランページ」

「おっ漸く来たか、待ちかねたぞ戦友」

「待たせたな、戦友」

「「イエ~イッ♪」」

 

グッバイヘイローが筋肉痛でダウンしている間、ランページが呼び寄せたゲストが漸く到着した。まずはアームドリンクス、自由気儘なウマ娘だがその実力はある意味で最も対ランページには向いていた人物でもある。現在でも交友は続いており、偶に配信にも顔を出してたり、AC6の配信では一緒にチーター狩りをした事もあった。

 

「ったく態々呼び出しやがって……なんで俺がテメェの教え子の為に態々日本なんかに来なきゃいけねえんだよ」

「だったら来なきゃいいじゃん、予定あわなかったら来なくていいって散々言ったのにここに来てるのはそっちですよね、だったら文句を言う筋合いありませんよね?」

「こいつ、腹立つ……!!!」

 

続いてランページの心に傷を与え、海外というアウェーで弱る原因を作ってくれたシュタールアルメコア、なんだかんだ言いながらも来る辺り付き合いは悪くはない。ただ口が悪いだけ。

 

「私は喜んできたわよ、貴方からの誘いを断るほど野暮じゃないし……今年のレジェンドレースには出るの?」

「今年はキツいかなァ……決着付けたいなら寧ろ合宿中のあれこれで付けるか?」

「いえ、教導に集中させて貰うわ。仕事で来てるんだしそっちを疎かにするのはプロとして見過ごせないからね。真面目にやらせて貰うわね」

「アルにも見習ってほしい位の真面目さだな」

 

そしてもう一人はシルバーストーン、海外で自身が設立したあれこれに活用する為に日本でのチームの運営と指導メニューについての勉強も兼ねてランページに会いに来てくれた。リンクスに次いでこの合宿のゲスト参加についてOKを出してくれた。

 

「相変わらずとんでもないコネだ……全員が海外G1勝利経験者だ……」

「まあ全員千切ってるんだけどねwww」

「うるせぇ!!!あんなくそ重い蹄鉄付けてる癖にぶっちぎるテメェが可笑しいんだよ!!!現役中はずっとつけてたが、それでも俺は4倍が限界だったんだぞ!?」

「えっ俺今も10倍付けてるけど」

「……お前マジでなんなん?」

「独裁暴君です」

 

そんなこんなでゲストとして呼びつけたメンバーとあれこれと談笑をしているのだが、マヤやステゴ、パールと言った一部のメンバーはこのメンバーの豪華に喉を鳴らしてしまう。例えリギルであったとしてもこんな事は無理だろう。ランページだから出来てしまう無茶でもある。

 

「今日の所は自由に見ていって皆の感触を掴んでくれ、リンクスはタイキとキングを中心に見てくれ。タイキはお前と同じで二刀流志望だし、キングはお前と同じで適性を広くする予定だからな、ンでシルトンはスズカで」

「は~いいいよ」

「俺には無しかよ……まあ好き勝手見させてもらうが」

「スズカちゃんね?了解、というかシルトンって私?初めてのニックネームの方向性だわ……」

 

本当はグッバイヘイローに今日の指導をやって貰おうと昨日の段階では思っていたのだが……筋肉痛でマジで動けないらしいので予定変更だ、突然やって来たから予定を変えたのに今度は当人が動けないから予定変更を強いられるとは……言ってしまったらいけないのかもしれないが敢えて言おう、あの人は何しに来たんだろうか。

 

「しっかしお前のチーム、なんだこのメニュー、基礎トレやり過ぎじゃねぇのか?」

「それがウチの方針だからな、基礎を鍛えてレベル上げて殴る感じ。決まれば一気に削り取れるコンボとかじゃなくて弱パンチの連打だけで相手を倒しきれるようにするって感じだな」

「相手にすると極めて厄介な相手ね……長所を伸ばしつつも短所を埋めていくみたいな……」

「平然と一番厄介な育て方実践するね」

「そこまでいうかテメェら」

 

アルメコアとしては、プレアデスを相手には可能な限りしたくないとすら思った。際立った長所が出ているウマ娘もいるが大半が全体的にステータスを伸ばす方向性にある。

 

「だがいいのか、俺は良くも悪くも一極集中方だぜ?」

「知ってるよ、満遍なく伸ばした所に得意を上乗せするってのが理想だな。それをする為には長所特化型を知っておく必要がある」

「あ~成程それでアルなんだ、基本領域特化だもんね。私には効かないけど」

「いや、リンクスってば相手の策略全部フィジカルで蹴り飛ばすじゃない……」

「俺がどんだけあの戦術編み出すのに苦労したと……」

 

色々と言いたい事もあるだろうが、兎も角それぞれの得意な事を発揮して貰う予定ではあるので指導には苦労はしないだろう。そんな中でシルバーストーンには少し頼みごとをしておく。

 

「スズカだけじゃなくてサニーも見といて欲しいんだ」

「サニーブライアンね?データ見る限り確かに私向きな子ではあるけど」

「逃げ中心ではあるんだが、ちょっとチューニングが必要になりそうでな。俺以外の逃げウマ娘を見て欲しくてな」

「分かったわ、だけどそれ以上に見ておく必要がある子が居そうね」

 

視線の先にはウララに絡んでいるシュタールアルメコアがいる、プレアデスの中ではある意味最もレベルが低いウララに近づいて嫌味を言うのだが、ウララはそれを意に返さずにニコニコ笑顔で返して来るので毒気を抜かれたようにやり難い……と言いたげな顔をしている。

 

「なあ、なんだこいつ、天使か聖人かなんかか?」

「アルメコアさん、これがウララさんよ」

「それで納得しそうになっちまったぞ俺……」

 

「これでグッバイヘイローが呼んだ奴もそろそろ来るんだから大変だなぁ……」

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