閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第九十五話

リシャール「それではこの者等の身柄は預からせて貰うよ」

 

拘束したテロリスト達は情報部の兵士達によってトラックに詰め込まれた

 

リィン「それは構いませんが…カルバート共和国には引き渡さないので?」

 

リシャール「それは今後の外交交渉の結果次第だ。どのみちリベールで監禁罪、傷害罪、テロ等準備罪、これだけの罪を犯していればリベールで裁かれる必要がある」

 

フローラ「確かに……自国での犯罪を裁いてから共和国政府に引き渡さないと不味いですしね」

 

リシャール「そういう事だね、まぁそれは外交官の仕事だ我々が考える事じゃ無い。それより…」

 

リシャール大佐は手を差し出した

 

リシャール「君達には感謝している。あのまま気付かなかったら今頃テロリストによってグランセルは火の海になっていた」

 

リィン「……感謝される程では無いです。俺は、俺達の都合で動いただけです」

 

リィンも握り返した

 

リシャール「だとしても…だ、君達はリベールの民では無いのに一度ならず色々助けて貰った。君達はリベールの恩人だ、この恩は必ず返す」

 

リィン「……大佐貴方はリベールを何処に向かわせ様としているのですか?」

 

リシャール「……ふむ?…私はリベールを大国に負けない強き国にしたいだけだよ、それ以上でもそれ以下でもない」

 

リィン「それが諸刃の剣だとしてもですか…?」

 

リシャール「ほう?それはどういう意味かな?」

 

リィン「力だけでは何も守れません。人々の強い意思、守りたい気持ちがあってこそ敵を退けられる…《百日戦役》は正にそうだったんじゃないですか?」

 

リシャール「それは……」

 

「大佐、準備が整いました。何時でも移送出来ます!」

 

リシャール大佐の部下が移送の用意が出来たと報告に来た

 

リシャール「判った、直ぐに行く!…それでは失礼するよ。女王生誕祭楽しんでくれ給え」

 

リシャールはリィンに背を向けトラックに乗り込みその場を去って行った

 

リィン「…さて、エステル達に合流するか…まだ居るかな?」

 

フローラ「大丈夫かと…それとジン殿にも今回の件を?」

 

リィン「まぁ、言わない訳にはいかないだろうね唯でさえ一回同じ組織がやらかしたし」

 

リィン達はそう言いながらアリーナの入口に向かったら偶然エステル達が居た

 

ジン「お、来たな」

 

エステル「あ、お~い!リィン達どこ行ってたの?探しても居ないし…」

 

リィン「あぁ、悪い悪いちょっと野暮用をね…それより優勝おめでとう。これで晩餐会に出れるね」

 

ヨシュア「うん、一応目的は達成出来たけど…」

 

ヨシュアは浮かない顔をしていた

 

リィン「どうしたんだ?」

 

フローラ「怪我でもしましたか?」

 

ヨシュア「いや…大丈夫何でもないから」

 

リィン「?そうか、ところでオリビエさんは?」

 

ジン「オリビエならミュラーとかいう帝国の武官に引き摺られながら大使館に連行されたぞ、無断で武術大会に参加したのがバレてな」

 

「「あぁ、ミュラーさんが」」

 

リィンとフローラは納得した

 

エステル「およ?二人共ミュラーさん知ってるの?」

 

リィン「まぁね、それとジンさん少し耳を貸してください」

 

ジン「お?構わんが何だ?何かあったのか?」

 

リィン達はエステル達から少し離れた場所でジンさんに話した

 

リィン「例のテロリストがグランセルにも潜伏してアリーナに爆弾を仕掛けていました」

 

ジン「………何だと?どういう事だ?」

 

ジンさんの表情が静かに怒りを露わにして続きを促した

 

リィン「安心してください。既に爆弾は排除してテロリスト共はリベール側に捕縛されました。俺達が居なかったのはその為です」

 

ジン「そう…か、はぁ~〜自分が情けない。下手しなくともリベールとの外交問題だなこりゃ…」

 

ジンさんは頭を抱えた

 

リィン「それは仕方ないと思いますが、今は何事も無かった事を喜びましょう?」

 

ジン「そう…だな、反省会は後にしよう」

 

エステル「???何の話してるの?」

 

リィン「いや、なんでもないよ?それより晩餐会の時間が迫ってるんじゃないか?」

 

エステル「あ!いっけない!ヨシュア、早く行こ!」

 

ヨシュア「落ち着きなよ、エステル…ごめんリィン、王城に行くね?」

 

リィン「あぁ楽しんできなよ。リベールの宮廷料理なんて滅多にお目にかかれないんだからね」

 

ジン「フ、確かにな、どんな酒が出るのか楽しみだ」

 

 

そう言ってエステル達はグランセル城に向かって行った

 

リィン「…少し羨ましいかな?」

 

フローラ「なら今度古代ゼムリア文明の伝統的な料理を振るいましょうか?」

 

リィン「ハハ、二千年前の失われた食文化か…確かに貴重だな」

 

「あの……」

 

そこに現れたのは以前助けたシスターの…

 

リィン「シスター・エレンでしたか…いや、違うなリベール王室親衛隊のユリア・シュバルツ中尉ですね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

???「……ッ!?…フフフ、これでも変装に自信があったのだが…少しグランセル大聖堂まで来て貰えないだろうか?」

 

 

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