閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第百四話

エステルSide 

 

エステル達は余りの迫力に驚きを隠せないでいた

 

エステル「こ……これが……」

 

ヨシュア「古代ゼムリア文明の遺跡………!!」

 

クローゼ「こ、こんな物が城の地下深く眠っていたなんて………!」

 

ラッセル「相当旧い遺跡の様じゃがやはり『生きて』おるの、『四輪の塔』と違って装置は稼働しておるしの」

 

アガット「それだけじゃねぇ……ヤバそうなな化け物がうようよいる気配がするぜ」

 

ティータ「ふ、ふぇぇぇ……み、見た事が無いものばっかり……」

 

シェラザード「この辺りの建材は最近の物ばかりね。リシャール大佐の指示で持ち込まれたみたいね……」

 

オリビエ「まぁ、間違いないだろうね。こんな地下深くで工事とは御苦労様な事だ」

 

クローゼ「でも、思っていた以上に巨大な遺跡のようですね……効率的に探索しないと直ぐに迷ってしまいそうです」

 

ジン「ふむ……ここは、探索班と待機班に別れた方が良いかもしれんな……ん?どうした嬢ちゃん?」

 

フローラ「………………」

 

フローラはジンの声にも気付かずに一言も発さず只目の前の遺跡を凝視していた

 

シェラザード「ちょっとフローラ、どうしたのよ?ねぇ!」

 

フローラ「え?………あ、あぁどうしたのよ。シェラザード?」

 

シェラザードがフローラの肩を掴んで揺らして漸く気付いた

 

シェラザード「どうしたって……アンタこそどうしたのよ!?何度も呼んだのよ!?」

 

ティータ「そ、それに顔色がどこか悪そうですよ。も、もしかして体調が悪いんじゃあ……」

 

ヨシュア「調子悪いんだったら上に戻っても………」

 

フローラ「いえ、大丈夫ですよ。ただ遺跡の規模に圧倒されただけですから、それよりどう動きますか?」

 

ジン「あ、あぁそうだったな……探索班と待機班に分ける話だったな……」

 

ヨシュア「つまり、安全な場所を拠点としてそこを足がかりに探索をしていくんですね?」

 

ジン「まぁそう言う事だ。探索班がルートを発見する間。待機班は拠点を守りながらいざという時の交替に備える。ルートが見つかったら全員で移動して新たな拠点を作る」

 

アガット「成る程………合理的だな」

 

ラッセル「ならば当面はこの場所を拠点にした方が良さそうじゃの。エステル、ヨシュア、早速探索班を決めるがえぇ」

 

エステル「えぇ!アタシ達!?」

 

ヨシュア「ですが……」

 

ラッセル「今回の事件に一番深く関わっとるのはお前さん達じゃ。皆む異存は無いじゃろう」

 

シェラザード「えぇ、アタシは賛成よ」

 

クローゼ「勿論私もです」

 

ティータ「わ、私もお姉ちゃん達が決めるなら……」

 

アガット「ちっ、仕方ねぇな、お前等の指示に従ってやるよ」

 

フローラ「リィン様の友人であるお二人なら問題ありません」

 

オリビエ「ふッ………信じているよ。僕を選んでくれる事をね」

 

ジン「ま、そう言う事だ。ちゃっちゃと選んじまいな」

 

全員満場一致で賛成だった

 

エステル「えっと・・・ヨシュアどうしよう?」

 

ヨシュア「深く考える必要は無いよ。いざとなったら拠点に戻ってメンバーを交替すれば良いだけの話だからね」

 

エステル「そっか………それなら……私とヨシュアは入れるとして……クローゼとフローラさんかな」

 

クローゼ「はい、任せてください」

 

フローラ「えぇ、判りました」

 

探索班が決まった後早速拠点を造り残りのメンバーが待機する事になった

 

ラッセル「それでは探索、よろしく頼んだぞ。念の為、工具一式と簡単なキットは用意してきた。オーブメントの改造などが必要になったら言うがいい」

 

エステル「ん、判ったわ!」

 

ヨシュア「それでは行ってきます」

 

そうしてエステル達は探索を開始して一時間後……

 

 

エステル「はぁッ!!」

 

『δρυ!?』

 

エステルは出くわした人形兵器に棍を叩きつけ相手が蹌踉めいた

 

ヨシュア「トドメだよ!」

 

ヨシュアはその人形兵器の懐に入り双剣で切り刻み敵は爆散した

 

クローゼ「やぁ!」

 

クローゼも負けじとレイピアで人形兵器にダメージを与えていたが敵も搭載していた機銃で応戦してきた。

 

クローゼ「くっ!?」

 

クローゼもその機銃掃射を躱してアーツの攻撃に切り替えるが敵もミサイルに切り替えてきたが………

 

フローラ「余所見とは余裕ですね?」

 

フローラがその人形兵器のミサイルランチャーに銃撃を加え中に残ってたミサイルが誘爆

 

「φχδ!?」

 

フローラ「悪いけど私も護りたい方がいるから……」

 

爆煙から出てきた人形兵器はボロボロになっていたのをフローラは近づき零距離射撃でとどめを刺した

 

クローゼ「ふぅ、助かりました。フローラさん……」

 

フローラ「いえ……クローディア殿下もお怪我は無いですか?」

 

クローゼ「えぇ大丈夫ですが……あの、フローラさん」

 

フローラ「はい?、何でしょうか?」

 

クローゼ「何か……無理なさってませんか?」

 

フローラ「無理……とは?私は別に無理など……」

 

クローゼ「いいえ、この遺跡に入ってから……ううん、お祖母様が《輝く環》について説明していた時から様子が可笑しかった……」

 

フローラ「……」

 

クローゼ「勿論リィンの家族である貴女を疑う気は無いですが。でも、貴女も私の大切な『家族』なのですから出来ることなら相談して欲しいです。リィンだってきっと同じ気持ちです」

 

フローラ「殿下……」

 

エステル「お~い!二人共〜!早く行こ〜」

 

クローゼ「今行きます!……フローラさん行きましょう?」

 

そう言ってクローゼは走って行った。

 

フローラ「……フフ、やっぱりセレストの子孫ね、いろいろと似ているわ」

 

フローラはそう微笑ってエステル達を追いかけた

 

その後第二層も人形兵器の襲撃を度々受けながらも撃退して進んだ

 

エステル「あぁもう!何なのこの機械の魔獣は!?撃退してもまた襲ってくるし!」

 

エステル襲って来た人形兵器を蹴り上げ奈落の底に落とした

 

ヨシュア「多分この遺跡の防衛機構の一つなんだろうね。侵入者を排除する為だけの」

 

ヨシュアも敵を切り刻みながら応えた

 

クローゼ「そんな事が可能なんですか?」

 

クローゼもアーツで補助しながら訊ねた

 

フローラ「可能でしょうね。けど動きが単調な事を考えるとAI……自我が無いのでしょうね、何処かにコンピューターが指示を出していると思います」

 

フローラも機関銃を構え敵を蜂の巣にしていた

 

エステル「コンピューターって……ラッセル博士の《カペル》みたいな?」

 

ヨシュア「いや……アレより多分遥かに高性能だと思う。これだけの機械に指示を下すのはかなりの演算能力が必要だよ」

 

クローゼ「で、ではリシャール大佐もこの機械人形に足止めされているのでしょうか?」

 

エステル「う〜ん、どうだろ?大佐自身腕が立つからコイツらに遅れをとるとは思えないし、ロランス少尉のあの口ぶりからしてかなり前に奥に行ったのは確実かも……」

 

ヨシュア「確かにね……けどいずれにせよ確実に、けど急がないとね」

 

そうして敵を蹴散らしつつ第三層に侵入し広い広間に出た時……

 

「ふん………やはりノコノコとやって来ましたわね……」

 

その聞こえた声は空中庭園で倒された筈のカノーネ太尉だった

 

ヨシュア「カノーネ太尉……!!」

 

エステル「な、何でアンタがこんなところにいるのよ!?空中庭園で気絶してたんじゃ……」

 

カノーネ「ふん……この私があの程度の事で倒れるものですか。どうやらグランセル城は奪われてしまった様ですけど……閣下が《輝く環》を手に入れれば何時でも奪い返せるというものです」

 

フローラ「……そんな都合の良い物ではありませんけどね。貴女、大佐に好意抱いてるからって盲目過ぎますよ?」

 

カノーネ「……………ぇ゙、な、何を言ってるのかしら!?わ、私が大佐にこ、好意を……」

 

フローラ「丸わかりですよ。だからこそ好きな人に誤った道に進むのを諌めなければいけないでしょうに……」

 

カノーネ「ええい、お黙りなさい!よく見たら貴女こそ確かアイスフェルトのメイド!偉そうに人の事が言えますか!?年下の主に好意向けてる癖に!」

 

フローラ「えぇ、好意ありますよ。それが何か?」

 

カノーネ「んな………!?と、兎に角、大佐の邪魔だけはさせませんわよ!いでよ人形(マペット)ども!」

 

カノーネ太尉の号令に二体の人形兵器が降りてきた

 

エステル「わわっ……!」

 

ヨシュア「古代の機械を操ったのか……」

 

カノーネ「フフ、我々の力を見縊って貰っては困ります。ここの調査を開始してから既に膨大なデータを集めたわ。この様に強力な人形兵器を操る事も不可能ではありません」

 

クローゼ「な、なんて危険なことを……」

 

カノーネ「ふん、何とでもお言いなさい。それでは……行きますわよ!」

 

フローラ「ごめんなさい……せめて安らかに……」

 

カノーネとの戦いが切って落とされたがフローラが先陣を切って一体の人形兵器に近づき、周りから気付かれぬ様にボディに手を添えハッキングしダウンさせてから再び利用されないように銃弾を叩き込み二体目も同じ手順で沈黙させた…

 

カノーネ「…………はっ!?、ちょ、ど、どういう事!?なんであっさり……お、起きなさい!敵を排除しなさい!」

 

エステル「なんか良く判らないけど、これでおしまいね」

 

カノーネ「こ、小娘がァァァ!」

 

ヨシュア「遅い!」

 

カノーネ「なっ!?ガハッ……!」

 

カノーネ太尉が銃を構えようとしたがそこにヨシュアが入りカノーネ太尉を無力化した

 

エステル「こ、今度は完全に気絶してると思うんだけど……」

 

ヨシュア「うん……暫くは動けないと思う。それよりも……彼女が此処を守っていたという事はこっちのルートで正しいみたいだね」

 

エステル「あ、確かに……」

 

クローゼ「それではジークに皆を呼んできてもらいましょうか。ジーク、来て!」

 

「ピュイイ」

 

クローゼの腕に停まったジークはクローゼからの伝言を待機班に伝えに戻って行った

 

フローラ「相変わらずお利口なハヤブサですね」

 

クローゼ「ふふ、付き合いは長いですから……」

 

エステル「そういえばさっきの機械、なんであっさり倒れたんだろう?フローラさん何かしたの?」

 

フローラ「いえ?何も……只千年以上前の旧い機械ですから、不具合があっても不思議じゃないかと」

 

エステル「あ、そっか……確かにそうかも」

 

ヨシュア「…………」

 

そう言ってる間に待機班が合流し新たな拠点を築いた

 

ラッセル博士「先程検出された導力反応から遺跡の規模を割り出してみたが………どうやらこの辺りが遺跡の中間地点のようじゃの」

 

エステル「ふぅ、やっと半分かぁ。急がなくちゃいけないのになんだか焦るわね……」

 

ヨシュア「でも、ここで焦ったらかえって迷うかも知れない。無理せず確実に進んでいこう」

 

ラッセル「うむ……ここが踏ん張りどころじゃ、何時大佐と戦っても良いように万全の準備をしていくんじゃぞ」

 

エステル「ん、判った」

 

そうして再び探索に戻り人形兵器の妨害に遭いながらも第四層も突破して遂に……

 

 

 

エステル「ここは……今までの場所とは雰囲気が違う気がする……」

 

ヨシュア「多分ここが終点だ。万全の準備を整えたら突入しよう」

 

フローラ「膨大な導力が流れてる……この先が……」

 

エステル「よぉし!皆行くわよー!!」

 

 

 

エステル達は遂に『封印区画』の中枢に飛び込んだ……これまでの事件の終わりを告げる為に……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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