カルバート共和国首都イーディス〘黒芒街〙
あの後駅の時刻を確認した後、折角なのでこのカルバートの《闇》を覗いて見ることにした。なんでもこの《黒芒街》は首都イーディス地下に存在する十三区の内。開発から忘れ去られた区画で、裏社会の人間若しくは表に出られない犯罪者などが居住している。当然のことながら、地上の一般市民には知られていないらしい。
軍や警察、果ては遊撃士協会や七耀教会もその存在を認知しているが、犯罪者紛いの集団や猟兵も集っていることが結果として地上に及ぶ危険を減らしている側面があることから半ば放置されている。それどころか、遊撃士にとっては表で集めにくい情報を仕入れてくれる情報屋や腕の良い武器職人、違法ドラッグや共和国の病院でまだ認められていない医薬品を扱う業者も自然と集まる=有益な情報が多く舞い込んでくるために公然と利用している。
ここにも一定のルールがあり、表の人間には手を出さないのが暗黙のルールとなっている。破ろうものなら先住民達からの制裁が待っており、下手をすれば追い出されてしまう。なお、廃棄区画と呼ばれる最奥は黒芒街の主要街区に住む人間でさえ滅多に立ち入らず、せいぜい一部の半グレやゴロつきぐらいしかいないとのこと…
フローラ「まぁでも、この手合いはどこにでもいるんだけど…」
私の周りには下卑た顔でチンピラ共が武器を片手に近付いてきた…五人か
チンピラ1「よう姉ちゃん、一人でこんなトコに居るとあぶねえぜ〜?俺達が守ってやるよ」
チンピラ2「その代わり俺達の《世話》をしてほしいぜ〜勿論その身体でな〜」
聞くに堪えないわね…
フローラ「結構よ。貴方達に付き合う義理はないわ」
適当にあしらいさっさと行こうとしたらその内の一人が私の肩を掴んできた…
チンピラ「つれないこと言うなよ〜遊ぼう、ぜ!?」
しまった、つい気持ち悪くて裏拳が出てしまったわ…まぁいいか、排除しよう
フローラ「汚い手で触らないで頂戴?私に触れて良いのはただ一人なの…」
全く…リィン様以外に触られたくないのに…
チンピラ「このアマ!下手に出てやればつけあがりやがって!やっちま…グハ!?」
フローラ「敵の前で悠長に喋ってるとあぶないわよ?」
ナイフ持ち男の頭を蹴り抜き、そのままパイプを構えてる男の懐に一気に入り…
「え?な、早?グァ!!」
奴の顎をアッパーで沈め…
「このアマ!」
「これでも喰らえや!」
ハンドガン持ち二人が発砲してきたが私はその弾道を正確に読んで…
「な!?こいつ!壁を走りやがっー」
一人を蹴り倒しその手に持ってた銃を奪い…
「な、なんなんだー!?お前はー!グギャ!」
その最後の一人に両足を撃ち抜いた…
フローラ「これに懲りたら二度この様なことをしないことね」
私はその場を去った…
その後この〘黒芒街〙の武道大会とやらに飛び入りで参加し50人抜きをやらかしたお陰で賞金50万ミラを入手出来た。
そうして雑貨屋を見ていると面白い物を見つけた。
フローラ「ねぇ、これはなんなのかしら?オーブメントの様に見えるけど?」
「お客さん、それはとある骨董品コレクターから流れて来た一品でさぁ何に使うのかはさっぱり解らないんだよ」
フローラ「へぇ~…お幾らかしら?」
「へぇ、使い道が解らないから2500ミラでどうですかい?」
フローラ「買ったわ」
「へへへ…毎度ありがとうございます」
あ、そういえば
フローラ「ねぇ、これの名称分かる?それだけは聞きたいわ」
「へぇ、これを売り付けた奴はこう言ってました…」
〘 ゲ ネ シ ス 〙…と