閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第15話

ー 浮遊都市アンファング  ー

 

オルディスでの一件が片付き折角なので『アンファング』で食事をしようとなり転移してフローラが手早く料理をしテーブルに並べた

 

リーシャ「お疲れ様でした」

 

銀の衣装を解いたリーシャは普段着のタンクトップとズボン姿になりワイン片手に上機嫌に笑っていた

 

リィン「リーシャさんも、フローラもお疲れ様大変だったろう……」

 

リィンもジュースを片手に二人を労っていた

 

フローラ「いえ、リィン様こそお疲れでしょう。どうぞ、お食べ下さい」

 

フローラはシチューの入った鍋をお玉で皿によそいリィンとリーシャに渡した

 

リーシャ「わぁ……ありがとうございます。……そういえばフローラさんって身体がその、機械なんですよね?人間の食べ物食べて平気なんですか?」

 

リーシャはフローラが自分の分のシチューを盛っているのを見て疑問をぶつけた

 

フローラ「?……あぁ、それなら心配無用ですよ。私は飲み食いしても平気ですし、エネルギーに即変換されるので」

 

リーシャ「……改めて聞くと、とんでもないですね。普通に食事摂れるなんて……って、ちょと待ってください!エネルギーに即変換という事はカロリーは……」

 

フローラ「当然無いですね。直ぐに消費しますし」

 

リーシャ「う、羨ましいです……!私達アーティストにとって……いや、全ての女性にとって体型維持は悩みのタネなのに……」

 

リィン「リーシャさんも充分理想的な体型だとおもうけど……?」

 

リーシャ「それは見えない所で努力して維持してるんです!運動したり食事のバランス考えたり……兎に角女性は体型には気を遣うんです!!」

 

リィン「そ、そうですか……」

 

リーシャの気迫に思わずリィンはたじろいた。

 

フローラ「まぁまぁ、折角盛ったシチューが冷めてしまわない内に食べましょう」

 

リーシャ「コホン、そうですね温かい内に食べないと」

 

リィン「そうだな、食べようか」

 

三人は暫く食事を楽しんだ後フローラは食後のお茶を出した後ふと言った

 

フローラ「そう言えばラマール州……というかカイエン公側からラジオで今回の件についてコメントを発表しましたよ」

 

リィン「へぇ……?速いな、それだけ払拭したかったか……どんなコメントを?」

 

フローラ「今丁度発表してますね。ちょとお待ち下さい」

 

フローラはそう言ってすぐ側にあったラジオを操作した

 

『………昨今市井に流れていたカイエン公に対する不逞な噂について全くのデタラメであるとカイエン公城館からの発表がありました。更に続けてデタラメとはいえ不逞な噂を流した輩については捜査の上逮捕、罰を与え今後この様な不逞を働く輩がでない様務めるとコメントしました。尚、《銀》なる暗殺者は実際するのかとの記者の問には沈黙したまま会見は終了しました……次は昨晩領邦軍の臨検を受けたカルバート船籍の貨物船から当局に申請していない『違法薬品』について……』

 

リィン「カイエン公は暗殺は無いと発表したか」

 

フローラ「大貴族が暗殺者に恐れていたなんて印象は残したく無かったのでょう、ただ《銀》については沈黙を貫きましたね」

 

リーシャ「向こうは私の存在を知ってますからね。藪をつついて蛇を出す愚は犯さないでしょう。それよりもあの船の件……『違法薬品』ですか、まぁある意味間違ってないですね」

 

三人は食後のお茶を啜りながらお茶請けを口にした

 

フローラ「毒ガスを『違法薬品』に言い換えただけですが……違法なのは間違ってはいませんし、テロリスト達も『表向き』の罪状で捕まったらしいです。一応これで解決したと見ても良いでしょう」

 

リィン「だが……あの男、メルキオルが気になるな。あれだけの毒ガスを用意する資金力……本人の戦闘力も高そうだが」

 

リーシャ「その名の人物に心当たりあります。カルバートのマフィア《A》の幹部です。噂だと冷酷にして残虐な性格で知られてます……本人の戦闘力もかなりの物だとも言います」

 

リィン「マフィアか……厄介だな」

 

リーシャ「唯飽くまで活動拠点はカルバート中心なので今回の様な他国にちょっかいをかけるのは珍しいので当分帝国には近付かないでしょう」

 

リィン「……」

 

リィンは無言で残りの茶を啜った

 

食事が終わった後このまま『アンファング』で一夜を過ごす事になった

 

『そう、リーシャは知り合いと一緒にいるのね?』

 

リーシャ「済みません。イリアさん、一言言っておくべきでした」

 

リーシャは割り当てられた自分の部屋でアルカンシェルのスターにして先輩のイリアに電話をかけていた

 

イリア『別に構わないわよ、休暇中貴女が出かけるのを止める権利は私には無いし、で?何時帰ってくるの?というか貴女今何処なの?リベール?エレボニア?それともカルバート?』

 

リーシャ「あ、あははは……ちょと説明しづらいというか、特殊というか……」

 

リーシャは言葉を濁した

 

イリア『なにそれ?ま、良いわ。リーシャに似合う服一緒に買いに行こうと思ってたけどまた今度ね』

 

リーシャ「またですか?イリアさんよく私に服を勧めますよね。それも露出が高いのを……」

 

イリア「当然よ、リーシャは素材が良いんだから……もっとお洒落しても良い位よ。ほら前にリーシャメイド服着てたじゃない?アレ破壊力バツグンだったわよ。私が男なら襲っちゃいたい位に』

 

リーシャ「アレは忘れて下さい……知り合いからプレゼントされたのを着ただけなんですから」

 

リーシャはあの時の事を思い出し顔を紅くした

 

イリア『恥ずかしがらなくても良いのに……それにしても知り合いって今リーシャが会っている人と同じなの?服プレゼントした……』

 

リーシャ『正確にはプレゼントしてくれたのは知り合いの従者の方ですが、まぁそうです」

 

イリア『ふぅん?確かリーシャの傷を治してくれたんだっけ?お代も取らずに奇特な人だとか……ねぇ、今度私にも会わせよ。リーシャの玉のような肌を傷ついてたのはゼムリア大陸の損失だもの。是非お礼が言いたいわ』

 

リーシャ「なんか変な事聞こえた様な気がしますが、その時には真っ先にイリアさんに紹介しますね」

 

イリア『………ねぇ、リーシャ、何かその人の事になると声明るくない?』

 

リーシャ「え?いつも通りですが………」

 

イリア『確かに貴女は穏やかに話すけど何と言うか……恋する乙女?になっているのよね〜………ははぁ、リーシャまさかアンタ……恋、してるわね?』

 

リーシャ「………え゙!?」

 

イリア『いや〜、あのリーシャがね〜街の男共のナンパをことごとくあしらったのはそう言う理由ね〜』

 

リーシャ「ち、違いますよ!?確かに好感は抱いてますが彼は私より歳下だし………」

 

イリア『歳下っと言っても確か二〜三歳位しか離れていないんじゃなかった?その位なら許容範囲でしょう?これが九歳差なら問題あるけどそうじゃないなら付き合たって良いじゃない』

 

リーシャ「付き合う……!?って、イリアさん!それは……ッ!!」

 

イリア『今は昔と違うわ、昔は私達の様な立場の人は簡単に恋人と付き合ってはいけない風潮があったけど、今はそれも含めてのスターの在り方よ』

 

リーシャ「………」

 

イリア『リーシャ、アンタはどうしたいのか良く考えなさい。後悔しない為にもね。じゃあ私もう寝るからお休み』

 

リーシャ「あ、ちょッ!イリアさん!?」

 

イリアはそう言って電話を切ってしまい、リーシャはゴスペルを机に置いてベットに横になった

 

リーシャ「………後悔しない為に…か」

 

リーシャは少し考えた後何かを決心したかの様に起き上がり部屋の扉を開けて丁度通り過ぎようとしていた蜘蛛型人形兵器を呼び止めた

 

 

リーシャ「すいません。リィンさんが何処にいるか知りませんか?大事な話があるんです」

 

 

 

 

 

 

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