閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第47話

ジョゼット「うわわわ!?」

 

キール「おいおいおい……!ヨシュアもすげぇがアイツも人間かよ……?髪の毛白くなるわ、目が紅くなるわ……」

 

ジョゼット「そ、それよりヨシュアを助け無くて良いの!?アイツ、物凄く強いよ?」

 

ドレン「いや、これは俺達の出る幕はねぇな………下手しなくてもヨシュアの足手まといになっちまう。それに……そこの姉ちゃんが黙って俺達を通すと思うか?」

 

ドレンはチラリとフローラの方を見ると棍の手入れをしていたフローラがニコリと笑って近くの岩を素手で砕いた

 

フローラ「……リィン様の邪魔をするなら容赦しませんよ?」

 

フローラはカプア一家に棍を突きつけながら言った

 

ジョゼット「ヒィ……ッ!?」

 

キール「おいおい、おっかねえメイドさんじゃねぇか……」

 

ドレン「……判った、判った。手出ししないからその棍をこっちに向けないでくれ、そのまま頭かち割られそうで怖いからよ……」

 

ドレンは両手を挙げて敵対しないと宣言した

 

フローラ「賢明な判断ですね」

 

敵対の意思無しと判断したフローラは棍を引っ込めリィンの方に視線を向けた

 

ヨシュア「リィン、ちょっと……それはズルくないかい!?」

 

ヨシュアはリィンの突きを受け止め弾き返し、堪らず叫んだ

 

リィン「ズルい?『鬼気解放』の事か?模擬試合でもあるまいし、実戦なら当たり前の事だろう、それに………お前は真正面の戦いもこなせるが、お前の戦闘スタイルは隠行や分け身を使った相手の隙を突くやり方だ。それをやられる前に勝負をつける!!」

 

リィンはヨシュア逆袈裟斬りを仕掛け、ヨシュアは腕に仕込んたワイヤーで近くの木の上に登り避けた

 

ヨシュア「よく見てる………ね!」

 

ヨシュアは分け身を繰り出しリィンを撹乱し、背後を取りリィンの背中に剣を突き立て様としたが……

 

リィン「当たり前だ。何年お前とエステルを見てきたと思っている?余り舐めるなよ?」

 

リィンは難なくその剣を弾き返す刀でヨシュアの頸を狙うがヨシュアは素早く離脱した

 

ヨシュア「ハハ、懐かしいね。一緒にユン老師に何度も挑んで返り討ちになって……リィンとエステルと一緒に勉強したり……」

 

ヨシュアは再度突入しリィンと切り結ぶ

 

リィン「そうだな……なぁヨシュア、お前にとってロレントでの生活は本当に《偽り》だったのか?」

 

リィンは切り結びながらヨシュアに問うた

 

ヨシュア「………それは……」

 

リィン「カシウス師兄がいて、シェラザードさんもいて、アイナさんや日曜学校の皆、そして………エステルがヨシュアの隣で笑っていたあの『時間』、本当にお前は………」

 

ヨシュア「だとしても!!僕の手は血濡れているんだ!エステルの………あの太陽みたいな笑顔の娘の手を、取る資格は僕には無い!!だから……」

 

リィン「だからエステルから離れたと?………巫山戯んな!!」

 

リィンはヨシュアの剣戟を大きく弾き飛ばした

 

ヨシュア「グ……ッ!?」

 

リィン「手が汚れている?隣にいるのは相応しく無い?それを決めるのはエステルだ!お前はエステルが信じられないのか!?」

 

ヨシュア「判ってる……!エステルなら受け止め事ぐらい、泣かせてしまう事も……!でもエステルの周りには支えてくれる仲間がいる………!僕が居なくっても!」

 

リィン「この……!大バカ野郎!!今エステルに必要なのは仲間じゃない!『好きな人が隣にいて欲しい!!』それだけだぁ!!」

 

リィンはヨシュアの顔面に拳を叩き込むとヨシュアは吹っ飛んだ。

 

ジョゼット「ヨシュア!?」

 

キール「うっわ…アレは痛えわ……」

 

ドレン「あの兄ちゃん、意外と熱い性格だな」

 

ヨシュアは叩き込まれた頬を呆然と抑えながらリィンを見た

 

ヨシュア「リィン………?」

 

リィンは溜息をついて続けた

 

リィン「帰ろう。ヨシュア………エステルにお前の身の上を聞いてもらって、それでお前の気持ちをエステルに伝えるんだ。その為に協力が必要なら俺達が幾らでも協力してやる。だから帰ろう、リベールに……」

 

リィンは手を差し出した

 

ヨシュア「リィン………僕は………ッ!?」

 

リィンとヨシュアはそれぞれ気付いてその場を離れるとさっきまでいたところに巨大なランスが突き刺さった

 

ヨシュア「ランス!?まさか………!」

 

ヨシュアがそう呟くとヨシュアの目の前に突如甲冑を着た女性が現れた…!

 

ヨシュア「鋼の聖女………!?」

 

ヨシュアはそう呟くと全身甲冑を着た女性はランスを引き抜いてリィンと対峙したまま視線だけをヨシュアの方に向ける

 

『お久しぶりですね。ヨシュア、壮健そうで何よりです』

 

ヨシュア「………どういう積りですか?僕は二度と貴女方《結社》に戻る積りはありません」

 

ヨシュアは怪訝な顔をして聖女と呼ばれた女性に問う

 

『えぇ、私も貴方を《結社》に戻らせるつもりはありません。この場の介入は私個人の判断です。結社は関係ありません』

 

ヨシュア「………」

 

『貴方はまだ捕まる訳にはいかないのでしょう?私を利用してこの場を離脱しなさい』

 

ヨシュア「………お言葉に甘えさせて貰おう。ジョゼット!キールさん!ドレンさん!離脱します!!」

 

ジョゼット「う、うん!」

 

キール「何が何だか判らないが…」

 

ドレン「この場は退散だぜ〜!」

 

ヨシュアはそう言って聖女に対峙しているリィンの脇を通りカプア一家を連れリベール方向に離脱した

 

リィン「………」

 

『さて……先ずは、貴方方の戦いに無粋な介入をした事を詫びましょう。私の名はアリアンロード、結社に於いて第七位を盟主より賜っています』

 

聖女………アリアンロードはそう言って頭を下げた

 

リィン「………リィンだ。結社が何の用だ…?」

 

『私がここに来た目的はリィン・アイスフェルト………貴方と一騎討ちを申し込みに来たのです』

 

リィン『何………?」

 

聖女はそう言うとランスを構え凄まじい闘気を放った

 

『申し訳無いのですが拒否権はありませんのであしからず』

 

リィン「無茶苦茶だな!?」

 

リィンもそう言いながら闘気を高め剣を構え直した

 

 

「『………」』

 

リィンと聖女は互い隙を伺い、そして………

 

『「………………!!』」

 

互いに渾身の一撃を放ち、次の瞬間リィンの剣は切断された…

 

『引き分け………ですね』

 

聖女がそう言うと自身が被ってた兜が真っ二つに割れその美貌が現れた

 

リィン「………これで満足か?」

 

リィンは切断された剣を見ながら言った

 

「えぇ、非常に満足しました。それでは私はこれで……」

 

聖女はそう言って転移術を発動して去ろうとするとこう付け加えた

 

「リベールに向かうなら気をつけて、毒蛇がリベールに潜んでいます」

 

聖女はそう言い残しその場はから消えた……

 

リィン「………毒蛇、ね」

 

フローラ「リィン様」

 

リィン「……戻ろう、リベールに」

 

 

 

 

 

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