閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第51話

ディートリヒ「それではリィン様、私達はアンファングでお二人の帰りをお待ちしております」

 

アリーゼ「我々がしっかりと守護しますのでご心配いりません」

 

アリーゼ達はリィンの太刀を完成させた後『琥珀の塔』の前で転移して別れた。そしてリィン達もボースに戻って来た。

 

フローラ「これからどうしますか?」

 

リィン「流石に疲れたからホテルに戻りたいな、しかし……こんな形で太刀を得る事になるとはな」

 

リィンは腰に佩いた太刀……リヒトを優しく撫でた。心なしかリヒトが震えた様な気がした

 

リィン「しかも不思議とリヒトが感じてる事が漠然と解かるし……妖刀化したのか?」

 

それを聞いたリヒトは激しく鍔を鳴らした、抗議しているらしい

 

フローラ「妖刀というより至宝に近い人格を得ているのかもしれません。あの二人が錬成してリィン様が形にした代物ですから可笑しくは無いかと、最も産まれたてですからそれ相応の歳かとは思いますが」

 

リヒトはそれを肯定するかの様にカチャリと鳴った。

 

リィン「まぁ確かにな、だが頼れる相棒には変わりはない。宜しくな」

 

リィンがもう一度撫でるとリヒトは震えた、喜んでいるらしい

 

「あん?アイスフェルトにメイドの嬢ちゃんじゃねぇか」

 

その声にリィンが振り向くと遊撃士のアガットさんがいた

 

リィン「お久しぶりです。アガットさん!………っとアガットさんの後ろに隠れてるのはアネラスさんですよね……?どうしたんですか?」

 

そう、アガットさんの後ろには同じく遊撃士であり同じ八葉一刀流の姉弟子のアネラスさんが隠れていた。

 

アガット「いや、俺も解らねぇ……お前を見つけたと思ったらコイツ俺の後ろに隠れやがった。お前コイツに何かしたか?」

 

リィン「…………いや、心当たりはありませんね」

 

リィンは記憶を掘り起こしたがその様な事は無いと断言した

 

アガット「成る程……まぁ良いオラ、アネラス!さっさと俺の背中から離れろ!歩きにくいったらありゃしねぇ!!」

 

アガットはアネラスの首根っこを掴んだ

 

アネラス「で、でも先輩〜、リィン君と顔を合わせるのが恥ずかしいんですよ〜」

 

アガット「女学生か!!いいからさっさと挨拶しやがれ!」

 

アネラス「わわ!ちょ、先輩!」

 

アガットはそう言ってアネラスをリィンの方に押し出した

 

アネラス「あ………」

 

アネラスはリィンの前に立つと顔を紅くして俯いた

 

リィン「えっと、お久しぶりですアネラスさん。クーデター事件以来ですね」

 

アネラス「あ……うん、久しぶりリィン君、それにフローラちゃんも」

 

アネラスはリィンに視線を合わせずに挨拶した

 

フローラ「えぇ、お久しぶりですね。お二人も珍しい組み合わせ……いや元々ここボースの所属でしたね」

 

アガット「ま、そうだな………おい、アイスフェルト今時間があるか?ちと話ときたい事があるんだが」

 

そう言われリィン達は近くのカフェに寄ってそこで話を聞いた。

 

アガット「改めて久しぶりだな、クーデター未遂事件以来か……お前達は帝国に帰っていたと聞いていたが」

 

リィン「えぇ……帝国中を周りました。色々ありましたよ」

 

アガット「そうか…………カシウスのおっさんから聞いたがヨシュアが行方を晦ましたそうだな?」

 

リィン「……えぇ」

 

アガット「実はエステルの奴も戻って来たんだが、アイツも調子は戻ったみたいだがやっぱりヨシュアが居ないのが寂しいみたいでな……」

 

アネラス「今はシェラ先輩が付いているけどここはヨシュア君と同じくらいエステルちゃんと付き合いが長いリィン君にもエステルちゃんについてあげて欲しいの」

 

調子が戻ったアネラスがそう言ってきた

 

リィン「そうですか……エステルは今何処に?」

 

アネラス「ルーアンだね。エステルちゃんも正遊撃士として正式に活動するから」

 

リィン「ルーアンか……」

 

アガット「それにしてもアイスフェルト、新しい太刀を新調したのか?随分立派だが」

 

アガットはリィンの腰に佩いたリヒトを見た

 

リィン「えぇ、俺の新たな相棒ですよ」

 

アガット「そうか……大切にしろよ。俺は太刀に詳しくは無いがソレがそんじょそこらの業物とは比較にならない物なのは感じるぜ」

 

アネラス「うんうん、お祖父ちゃんも言ってたけど剣士にとっては生涯を共に歩める剣が出会うのが中々難しいって言ってたしね。多分リィン君とその子は偶然では無くて必然かも知れないよ?」

 

リィン「必然、ですか…………そうかも知れませんね」

 

リィンはリヒトを撫でる。

 

アガット「さてと、もう少し話をしたかったが俺達も仕事があるからな……ここいらで失礼させてもらうぜ」

 

アガットはそう言って立ち上がった

 

アネラス「うん、そう言う訳だからまたね。リィン君、フローラちゃん……」

 

アネラスも少し寂しそうに笑いながら席を立ちアガットの後を追った

 

リィン「…………」

 

リィンは二人の背中を見送ると席を立ちホテルに向かった。

 

フローラ「明日、ルーアンに向かいますか?」

 

リィン「……あぁ、エステルも心配だし……何より」

 

クローゼに会いたいしな……と言いかけた言葉を既のところで飲みこんだ。

 

リィン「明日、関所越えてマノリア村に入ろうと思う、だから今晩は早めに寝よう」

 

フローラ「承知致しました」

 

そうしてホテルに戻り、山道を越える為早めに睡眠を取った。そして…リィン達は翌日早めに起きてボースを経ちクローネ山道を越え、関所も越えるとマノリア村に入った。

 

 

 

 

リィン「マノリア村も久しぶりだな」

 

リィンは村に入って懐かしげに呟いた……

 

フローラ「えぇ……色々ありましたね。ここも、古代種絡みがあったり」

 

リィン「そんな事もあったな、さて……少し早いが昼食に……ん?」

 

すると目の前に緑色の髪でスニーカーを履いた巡回神父が現れた。

 

リィン「ケビン神父……でしたか?」

 

ケビン「はは、お久しぶりやなぁ……悪いけどちょいと『話』あるんやわ、つきおうてくれんか?」

 

ケビン神父の目は笑ってはいなかった……

 

 

 

 

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