閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第63話

シェラザード「ここが旧校舎ね……如何にもそれっぽい雰囲気出てるわねぇ」

 

ドロシー「おぉ〜、とってもキュートですねぇ、これは撮りがいありますねぇ〜!」

 

シェラザードの隣にいたドロシーがそう言って旧校舎を色々な角度から撮り始めた。

 

クローゼ「何しろ数百年前に建てられましたので、一部の生徒は封鎖される前は肝試しや授業をさぼってここにいたりしましたし……」

 

シェラザード「成る程ねぇ、ところで……」

 

シェラザードはくるりとリィンに寄り添ってるクローゼに向き直った。

 

シェラザード「やっぱり姫様も一緒に来るの?」

 

クローゼ「はい、その積もりですけど?」

 

シェラザード「でもねぇ……民間人を危険に晒す訳に行かないし、生徒会長さんと一緒に待ってて欲しいんだけど……」

 

クローゼ「でも、民間人というならオリビエさんやドロシーさん、それにリィンもいますよね?ならその理屈はおかしいですよ」

 

シェラザード「それを言われるとねぇ……」

 

クローゼ「それに旧校舎には何度も入ったことがあります。お役に立てると思います」

 

シェラザード「ふむ……腕も問題無いし…いいでしょ、でも余り無茶をしないでね。リィンもちゃんとお姫様のナイトをしなさいよ?未来の王配様」

 

クローゼ「はい、勿論……フフ、宜しくお願いするわね。私の騎士(ナイト)様?」

 

リィン「はいはい仰せのままに、お姫様」

 

オリビエ「むむ、これは僕らも負けていられないね。さぁシェラ君!僕を頼っても……」

 

シェラザード「はいはい、アンタは馬鹿やってないで真面目にしなさい……ってエステル、どうしたの?旧校舎の扉をまじまじと見て……?」

 

エステル「あぁ…うん、何か扉に何かカード見たいなの挟まってない?」

 

シェラザード「何ですって…!?」

 

全員が旧校舎の扉に駆け寄ると確かにカードが挟まれていた。それをエステルが引き抜いた。

 

フローラ「確かにカードですね……」

 

エステル「待って、何か書いてある」

 

『我が仮初めの宿へようこそ、招かれざる訪問者よ。千年の呪い、恐れぬならば我がもとに馳せ参じるがよい。第一の呪いは大広間。『虚ろなる炎』を目指せ』

 

そこまで読み終わるとカードが炎に包まれ灰になった。

 

エステル「きゃっ……!」

 

シェラザード「な、何なの今の…!?」

 

ドロシー「もしかして、ポルターガイスト現象だったりして……幽霊が出る現場は起こりやすいと聞きますし……」

 

オリビエ「フ、随分挑戦的な幽霊みたいだね。まさか謎掛けを挑むとは、これは面白くなってきたね」

 

エステル「フ、フフ……上等じゃない……幽霊だろうが何だろうが、とっ捕まえて二度と人様に迷惑をかけられないようにしてやるわ!!」

 

シェラザード「それだけ啖呵きれるなら上出来よ。それにしても『虚ろなる炎を目指せ』か……」

 

クローゼ「多分、『大広間』はその扉を入ったところにある大きな玄関広間の事だと思います。調べてみる必要がありそうですね」

 

エステル「う、うん……ってフローラさん、どうしました?何か気づいたんですか?」

 

エステルが扉を開けようとしたらフローラが考え込んでいたのに気がついた。

 

フローラ「いえ……そもそもこれは本当に幽霊なんでしょうか?」

 

その言葉に全員の頭に?マークが浮かんだ

 

シェラザード「どういう事?実際目撃証言もあるし、ついさっきもエステルが見たのよ?」

 

フローラ「それだけど、考えてみてよシェラザード、普通『幽霊』がカードに文字なんて書けるかしら?」

 

『『『『……アッ……!!』』』』

 

エステル「た、確かに……ずっと幽霊だと思ってたから気にしてなかったけど……」

 

オリビエ「でもさっきドロシー嬢が言ってたポルターガイスト現象なるものなら可能性はあるんじゃないのかい?」

 

フローラはそれに頷きつつも続けた。

 

フローラ「かも知れない、でも『敵』は明らかに私達が来る事を理解してあんな挑戦的なカードを置いていた。少なくとも自我が無い幽霊では無理な芸当ではないでしょうか?」

 

『『『『……』』』』

 

その言葉に全員が沈黙した

 

リィン「何れにしても中に入って確かめるのは確定だ。気を引き締めていこう」

 

エステル「う、うん」

 

エステルは気を取り直して旧校舎の扉の鍵を開けた。中に入ると玄関広間は酷く損傷が激しかった。

 

エステル「酷い有様ね……これは魔獣の仕業かしら?」

 

クローゼ「多分、でも生徒に被害が無くて良かった……」

 

リィン「……」

 

リィンは必死に目を逸らした

 

シェラザード「それで『虚ろなる炎』とやらはどこかしらね?」

 

オリビエ「ふむ…?二階にある燭台で一つだけ炎が灯ってないね。アレの事じゃないかな?」

 

エステル「ホントだ…調べてみよう」

 

燭台を調べてみるとカードが入ってた

 

『第二の呪いは教室に。『南を向く生徒』を探せ』

 

それだけ読むと再びカードは炎に包まれ灰になった。

 

エステル「また謎掛けね……」

 

シェラザード「相手の土台に乗らざるを得ないわね。慎重にいきましょう」

 

そうして第三、第四の謎掛けを解いて最終的に竜の像が飾ってある教室に行き着いた…

 

エステル「これは……竜、よね?」

 

クローゼ「この像は、確か昔からここにあったと思います。甞てリベールに棲息していた古代竜を象ったものらしいですけど」

 

リィン「……」

 

フローラ「……(確かレグナード……でしたか、今頃どうしてるかしら)」

 

シェラザード「ふむ……匂うわね。とりあえず何か仕掛けがないか調べてみましょうか」

 

シェラザードはそう言って像を調べてみた

 

シェラザード「……ビンゴ…!」

 

シェラザードが仕掛けを作動させると像が横に移動し像があった場所から階段が現れた。

 

クローゼ「隠し階段…!こんなものが旧校舎に…?」

 

オリビエ「ふ、中々ケレン味たっぷりじゃないか」

 

ドロシー「うんうん、観光名所にしたらお客さんがたっぷり集まるかも〜」

 

エステル「でもこれでフローラさんの説は濃厚かも……」

 

クロイス「そうですね、実体が無い幽霊が出来るとは思えませんし」

 

シェラザード「いずれにしても『ナニ』かがこの下にいるのは確実よ。気を引き締めましょ」

 

そう言って全員で階段を降りると早速魔獣と出くわし、これを撃退した。

 

エステル「びっ、びっくりした〜それにしても…ここって地下遺跡?」

 

クローゼ「そうですね。中世の頃のものだと思います。こんな場所があったなんて……」

 

オリビエ「ふむ、魔獣の気配がそこらに感じるね。さしづめカードに記された『試練』とやらがここなのかもねぇ」

 

シェラザード「……流石に非戦闘員を連れていくのは危険ね。ねぇ、ドロシーさん」

 

ドロシー「はい、なんでしょうか?」

 

シェラザード「見ての通りここから先はかなり危険な場所よ。貴女は暫く手前の部屋で待っててくれる?」

 

ドロシー「えぇ~、そんなぁ…せっかく幽霊さんを撮れると思ってたのに〜」

 

エステル「まぁまぁ、何か見つけたら呼びに行くから、それなら良いでしょ?」

 

ドロシー「う〜仕方ないなぁ、それし皆くれぐれも気を付けててね?」

 

リィン「フローラ、念の為ドロシーさんに付き添ってあげてくれ」

 

フローラ「承知しました。さ、いきましょ」

 

ドロシーはフローラに連れられて上の部屋に戻っていった。

 

シェラザード「さて……かなり魔獣も手強そうよ。気を引き締めて遺跡探索をはじめるわよ」

 

 

 

 

 

 

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