七耀暦1200年リベール王国ロレント市 ブライト邸
本格的にユン老師とカシウス師兄に修行してもらうことになってから3年がたった
シェラザード「いや〜先生だけじゃなく先生の恩師であるユン老師の修業についてこれる子がいるとはね〜」
俺は一日の修業を終えてブライト邸で老師とブライト一家と食事をしながら途中で入って来たシェラザードさんに目を向けた…
エステル「う〜ん、父さんやユン老師の修業は見て無いけどリィン君はよくボロボロになって帰ってきてたけど最近はそうでもないよね?」
ヨシュア「うん、この前は中伝を授かったし正直驚いたよ」
エステル、ヨシュアの二人の言葉に俺は頭を振りながら答えた
リィン「まだまだだよ、これからももっと精進しないと…」
シェラザード「な〜にかっこつけてるのよ〜人の好意はちゃんと受け取りなさい〜」
そう答えたらいつの間にか酔ったシェラザードさんが酒を片手に絡んできた…
エステル「ちょ!シェラ姉何時の間にお酒をのんでるの!?」
ヨシュア「しかももう二本目開けてるし…」
シェラザード「ほ〜ら、リィン飲みなさい〜」
うわ!絡み酒だよ…
リィン「シェラザードさん何時も言ってるけど俺未成年ですから」
シェラザード「だ〜いじょうぶよ〜私があんた位の歳には酒を飲んでたわよ〜」
リィン「それは絶対にあかんでしょうが…それにシェラザードさん後ろ見たほうが…」
シェラザード「な〜によぅ、そうやって逃げようたってそうは…痛ぁ!?」
フローラ「シェラザード、貴女又リィン様にお酒を飲ませようとしたわね…」
シェラザードさんの後にフローラが立っていて手にはお盆を持っていた、あれで頭を叩いたのだろう…
シェラザード「フローラ痛いじゃない〜大体このお酒はあんたがくれたんじゃない、誰とどう飲もうが勝手じゃないかしら〜」
フローラ「未成年に絡むなって言ってるのよ、それに一緒に飲むんだったらアイナに頼めばいいじゃない」
シェラザード「アイナは《ざる》じゃない〜私は気持ちよく酔いたいの〜」
フローラ「私からすればどっちもどっちよ…」
エステル「フローラさん大変ね〜でもフローラさんも結構飲むよね?」
ヨシュア「うん、前に居酒屋アーベントを覗いた時にシェラさん達と一緒に飲んでいたのを見かけたよ…フォークナーさんはフローラさんがお酒持ち込んでくれたお陰で店の酒の被害は最小限だったって」
リィン「あはは…(汗)」
俺が本格的にユン老師達に師事を受けた二日後にフローラと合流したのだがその時にグランセルでシェラザードさんと知り合ったらしい。なんでも当時依頼者のアイナさんの一族の遺産絡みでお家騒動に巻き込まれたシェラザードさん達を助けたのがきっかけだそうだ
合流後に老師達と面会したとき老師達はなにか気付いていたらしいけと有り難い事に追及はされなかった…いつか話す事を約束して…
エステル「そういえば今日は父さんは長期依頼で出掛けたけど、ユン老師は何処に行って来るって言ったけ?」
ヨシュア「確かカルバートに行って来るって言ったかな?リィンは何か詳しい話は聞いてる?」
リィン「うん?あぁ確か向こうにいる俺の姉弟子に当たる人を呼びにいったらしいよ」
エステル「へぇ〜姉弟子!でも父さんからそんな話聞いた事無いなぁ〜?ねぇその人の名前は聞いたの?〙
リィン「あぁ、確か名前は ……… シズナ、シズナ・レム・ミスルギと言ったかな? 」
食事が終わりそれぞれ寝静まったが俺は寝付けなく仕方なく夜風に当たりに外に出て近くの草むらに寝転がり空を見上げると満月が見えた…
リィン「ふぅ…満月が綺麗だな」
余りにも綺麗だからか現実味が感じられず不安が浮かんでくる
リィン(勝てるのか《黒》に…?歴史の影に蠢く怪物に父さんでも滅しれなかった相手だ、ましてや原作を変えるなんて俺にできるのか?)
フローラ「眠れませんか?」
いつの間にかフローラは後ろに立っていたが何時もの事なので気にせずに尋ねた…
リィン「ちょっとね…シェラザードさんは寝た?」
フローラ「えぇ、私が渡したウィスキーの瓶を抱えてご機嫌で寝ています。全く何時も思いますが彼女の肝臓どうなってるのか調べてみたいですよ」
リィン「ハハハ…」
フローラ「リィン様頭をどうぞ」
彼女はそう言って俺の頭を自身の膝に当てて膝枕をしてくれた
フローラ「大丈夫ですリィン様にはユン老師やカシウスさん、エステルさん、ヨシュアさんがいます。私も微力ながらお力添え致しますので…ですからどうぞ御自分の思う様になさって下さい」
リィン「…ありがとう、気が楽になったよ」
フローラ「フフ、どう致しまして此の儘で良いですからゆっくり御休みください」
そう言って俺に毛布を掛けてくれた…
リィン「そう…させて貰おうかな?じゃあ…おやすみ、フローラ」
フローラ「はい御休みなさいませ……」
フローラ「リィン様?私は何時までもあなたのお側におります…私が壊れるその時まで御守りいたします…」