ーとある吹雪の中の雪山ー
???(あれ?俺アパートで寝てた筈なのに・・・それに、雪?まだ夏だったよな・・・?しかも背負われてる?ワケがわからない・・・)
俺は背負ってる男性の背中を見た。年は30代位?この吹雪の中俺を背負いながら歩き続け、お世辞にも道の状態が良いとは言えない中でも足を前に出し続けていた。
???(誰だ・・・?見覚えがない、筈なのにとても安心する・・・)
?????「リィン、もう少し、もう少しで着くからなそれまで我慢していてくれ」
???(着く・・・ってどこに?それにリィン?俺の名前か?ってその名前どこかで聞いた覚えが・・・)
思考が纏まらない状態で必死に思い出そうとして男性の方から答えが出た。
?????「ユミルにいるテオにお前を託す。テオならお前を血の繋がった家族同然に扱ってくれる、だから安心してもいい。」
リィン(ユミル!?テオ!?それって閃の軌跡に出て来るキャラクターと地名じゃないか!ということはこの男性は、ギリアス・オズボーン!?)
俺は内心驚いているとオズボーンは喋り続けた。
オズボーン「ユミルは良い所だぞ。温泉もあって足湯もある、足湯というのはな?文字通り足までしかお湯に浸からないんだがこれが以外に気持ちよく、血行が良くなるんだ。今の時期寒いからな余計に気持ち良いとおもうぞ?それからスポーツはスノーボードというのがある。これは両足をボード状の板で固定して下に滑るスポーツでな?父さんはやったことはないが楽しいスポーツだと聞いてるぞ、若いお前ならすぐ上達するだろう・・・」
そこまで明るく一気に喋っていが不意に途切れると絞り出すような声で続けた。
オズボーン「リィン済まない、私のせいでお前やお前の母カーシャを巻き込んでしまった。お前はこれから先《呪い》に振りまわされるだろう・・・だがお前には健やかに、幸せになって欲しい。難しい事も我儘な事も承知している。だけどそれでも・・・」
怒り、哀しみ、憎悪いろんな感情が混ざっているのが感じられながらも我が子に心配させまいとする〘父親〙の姿がそこにはあった。
リィン(嗚呼そうか、そうだよなこの人だって人間だよな、ゲームの中だけで分かったつもりだったけどそれだけじゃないんだ・・・鉄血宰相のイメージしていた自分は恥ずかしいや)
リィン(本来の人格じゃないのは心苦しいけど、せめてちゃんと感謝の言葉を言わないと・・・元の人格だってそうするだろうから)
リィン「父さん・・・ありが〘パァーン!〙え、なに!?」
いきなりの銃声に戸惑いを隠せずあたりを見回すと少し上の木からライフルらしき物を構えていた男達がいた。
オズボーン「くそ!こんなところまで追いかけてきたのか!!リィン!降ろすから隠れてろ!!」
オスボ・・父さんはそう言いなが俺を降ろし、懐から拳銃を取り出し応戦した。俺は言われた通りすぐ近くの岩に隠れる。
リィン(何!?どういうことだ??)
俺は混乱するあまりに上手く思考が纏まらず同じ言葉が繰り返し出るだけだった。ふと岩陰から相手の方を覗いてみると父さんに撃ち倒されたのか三人血を流しながら倒れていた。だが相手はそんな仲間の姿を見ても怯みもせずゆっくりと撃ちながら近付いてくる。
オズボーン「リィン!逃げろ!!」
リィン「!!やばい、にげ・・・うわ!??」
父さんが声を出して俺に逃げるように促すのに併せて俺は反射的に横に飛び跳ねた直後に銃弾がさっきまで俺の居た空間を通り過ぎていった。顔を上げるとアサルトライフルを構えていた男達が俺の方に走りながら近付いてきた。俺は慌てて起き上がり逃げようと走り出した、だがこの吹雪の中視界が悪かったのが災いして俺は斜面に気付かず転がり落ちていった。
リィン「うわァァァァァ!???」
オズボーン「リィィィぃン!!!!」
間に合わないと知りながらも俺を助けようと走ってくる父さんの姿が映った。