閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第十五話

朝食の後片付けを終えた後俺はフローラと一緒にエステル達の試験を見学するためにロレントに入った。最初フローラの銃の整備を依頼していた《エルガー武器商会》に赴いた。

 

フローラ「おはようございます。エルガーさん」

 

リィン「こんにちはエルガーさん、頼んでいたフローラの銃を取りに来ました。」

 

エルガー「おお、リィンにフローラ嬢ちゃんじゃないか!銃だったな?今出すから少し待っててくれ」

 

そういうとエルガーさんは後ろの棚からケースを出して拳銃とライフルを取り出した。

 

エルガー「帝国製の銃は扱うのは初めてじゃないが部品は取り寄せになっちまたぜ。拳銃は要望通り3点バースト、21発ロングマガジン対応に改修、ライフルの方もカービン化にしといたぜ。でもフローラ嬢ちゃんの細腕で扱えるのかい?依頼を受けといてなんだけど…」

 

受け取った銃を手に構えながら動作確認をしているフローラにエルガーさんは心配そうに訊ねるがフローラは微笑みながら答えた

 

フローラ「心配ご無用です。これでも力は有りますので、それでお幾らでしょうか?」

 

エルガー「まぁ、嬢ちゃんが良いって言うならこれ以上言わないけどよ?全部で1500ミラだよ」

 

リィン「分かりました…確認をお願いします」

 

エルガー「確かに、そういえばエステル達は遊撃士(ブレイザー)試験今日なんだよな?」

 

リィン「えぇ、今頃始める筈です」

 

エルガー「試験終わったら顔見せに来いとエステル達に伝えてくれ」

 

リィン「分かりました。必ず伝えます」

 

クルーセ「あー!リィンにフローラさんだー!」

 

《エルガー武器商店》を出て直ぐ声を掛けてきたのは市内に住むクルーセちゃん、将来リベール通信社に入りたいと記者の真似事をしているのだが…

 

リィン「おはようクルーセちゃん、何か面白い事はあった?」

 

クルーセ「ううん、今はエステル達の遊撃士(ブレイザー)試験が終わったらインタビューしよーと待ってたけど二人にも取材しようと思ってたとこ」

 

リィン「へぇ、それはまたどうして?」

 

クルーセ「だって、カシウスさんに弟子入りしたイケメンにその彼に仕える謎の美人メイド!読者の想像を掻き立てるに充分なタイトルじゃない!」

 

リィン・フローラ『『………(汗)』』

 

フローラ「えっと、クルーセちゃん?確かに私はリィン様にお仕えしてるけど疚しい様な関係じゃないのよ?」

 

クルーセ「分かって無いですよー!フローラさん、そう書いた方が読者の受けが良いんです!」

 

リィン「えっと…良いのかなぁ?」

 

この子の将来が心配だ…

 

彼女とはその場で別れ《エルガー武器商店》の裏手に回った今頃なら丁度地下水路に入る前の筈…

 

 

 

シェラザード「あら?リィンにフローラじゃない?試験を見に来たのね」

 

リィン「えぇ、だけど試験の方を優先してください。」

 

シェラザード「そうさせてもらうわ…エステル、ヨシュアこれが最後の試験よ。今から地下水路に降りて其処にある箱のなかの物を回収して私に渡す事、これを持って試験は終わりよ

 

エステル「えっと、それだけ?」

 

ヨシュア「エステル、油断しないの最後の最後まで気を引き締めないと」

 

シェラザード「ヨシュアの言う通りよ、判ったのなら即行動しなさい」

 

エステル「は〜い」

 

そう言ってエステル達は地下水路に入って行った…

 

シェラザード「さて、どう思うあんた達無事合格出来ると思う?」

 

リィン「大丈夫ですよあの二人は優秀ですから」

 

フローラ「私もリィン様に同感よ、第一貴女がそんな甘い指導する訳無いじゃない」

 

シェラザード「フローラ、あんた私を何だと思ってんのよ…まぁ私が持てる物を全て叩き込んだのは否定しないけど、それとあんた達ロレント出るって本当?」

 

リィン「えぇ、今晩カシウス師兄に話します。元々ユン老師と一緒に師事を手ほどきを受けましたが中伝を授かりましたし《自分だけの八葉》を見つけるためにもまた旅に出ます」

 

シェラザード「そう、寂しくなるわね…折角の飲み仲間が居なくなるなんてね〜」

 

フローラ「寧ろ貴女は酒を少し控えなさい。毎度よくあれだけ飲めるわね、肝臓を壊すわよ」

 

シェラザード「い・や・よ!第一アンタやアイナだって同じ位呑んでるじゃない!幾ら呑んでも酔ったりしないクセにずるいわよ」

 

フローラ「いや、ずるいと言われても困るわよ」

 

本当、仲良いな?まぁフローラは飲み食いしても直ぐにエネルギーに変えるから酔う事ないからなぁ…おっと、この気配は 

 

リィン「二人共雑談は其処までに、エステル達が帰って来るみたい」

 

エステル「よっと…シェラ姉戻ったよー!」

 

ヨシュア「只今戻りました」

 

シェラザード「ご苦労さま、目的の物はちゃんと回収してきた?」

 

ヨシュア「はい、これです」

 

ヨシュアは懐から二つの小箱をシェラザードさんに渡した…

 

シェラザード「…うん、封を切られた跡もなし初依頼達成ね」

 

あ、エステルが冷や汗かいてる…開けようとしたな?

 

シェラザード「では只今を持って全ての試験を終了したわ。後はギルドに戻るわよ。合否はそこで発表するわ、リィン達は…着いてくるみたいね?じゃ行きましょう」

 

アイナ「お帰りシェラザード、エステル達も…あら?リィン君やフローラもどうしたの、依頼かしら?」

 

リィン「こんにちはアイナさん、俺達はエステル達の試験を見届けに来たんです」

 

シェラザード「ま、そういう訳でリィン達は此処でちょっと待ってて頂戴、エステル達は私と一緒に二階に上がるわよ」

 

そう言ってエステル達を連れて二階に上がっていった…

 

アイナ「リィン君は遊撃士になる気はないの?結構いい線いくと思うんだけどなぁ?」

 

リィン「俺に遊撃士は向いてませんよ。それに俺にもやるべき事が有りますから…」

 

アイナ「そう…フローラはどう?」

 

フローラ「私?…私も興味無いわ。友人が困ってる時に手を貸すのは吝かじゃないけど、私は正義の味方って柄じゃないわよ…リィン様のメイドである事に不満もないし」

 

アイナ「街の子供達にお姉ちゃんと慕われてる貴女が柄じゃないなんて思わないけど…と、終わったみたいね」

 

降りてきたエステルの顔を見れば…まぁ分かるけど一応聞こうかな?

 

リィン「どうだった?」

 

エステル「フフフ…合格、合格よー!これで晴れて遊撃士だー!」

 

ヨシュア「準遊撃士だけどね」

 

エステル「そこ!水ささない!」

 

リィン「まぁ何もともあれ、おめでとう二人とも」

 

フローラ「おめでとう御座います。今晩はお祝いですね」

 

エステル「えへへ、ありがとう二人共」

 

シエラザード「感激してるとこ悪いけどまだスタートラインに立っただけだからね。こき使うから覚悟しなさいよ〜」

 

エステル「お、お手柔らかにお願い致します(汗)」

 

シェラザード「それは無理な話ね、まぁ今日は帰って良いわよ。私はこれから仕事があるから失礼するわ」

 

エステル「あ、そっかわざわざ時間割いてくれてたもんね。ありがとうシェラ姉」

 

ヨシュア「お付き合い頂きありがとうございます。」

 

シェラザード「別に良いわよ。当たり前のことしただけだし、じゃ私は行くわ」

 

エステル「じゃあ家に帰ろっから?」

 

ヨシュア「その前にリベール通信買わないと、父さんにたのまれたでしょ?」

 

エステル「あ、そうだった、じゃあ《リノン総合商店》に寄らないと」

 

俺達も同行して《リノン総合商店》でリベール通信を購入し市内を出ようとした時アイナさんが慌てて駆け寄ってきた。

 

アイナ「エステル!ヨシュア!丁度良かった。カシウスさんは家に居る!?」

 

エステル「え…?父さんなら書斎て書類を片付けるって」

 

ヨシュア「何かあったんですか?」

 

アイナ「ルックとパットが…翡翠の塔に向かったって連絡が入ったのよ!」

 

!!…そうだすっかり忘れていた。ゲームでは子供がたった二人で塔に入るイベントがあったんだった!

 

エステル「な!あそこは魔獣の住処になってる筈よね?」

 

アイナ「えぇ!でも今シェラザードも他の遊撃士が居ないからカシウスさんに頼もうと思って」

 

エステル「いえ!アイナさん!私達に行かせて下さい!今から行けば塔に入る前に追いつけるかもしれない!」

 

アイナ「貴方達が…?でも…」

 

ヨシュア「アイナさん、ここはエステルの言い分が正しいです。今は兎に角追いつくのが先決です」

 

アイナ「…解ったわ、責任は私がとります。エステル!ヨシュア!ギルドより緊急依頼です!子供達を早急に保護してください!」

 

「「了解!!」」

 

リィン「カシウス師兄には俺達が伝えます!アイナさんはギルドに!」

 

アイナ「感謝します!宜しくお願いします!』

 

エステル「リィン頼むわよ!」

 

ヨシュア「一刻も早く!」

 

リィン「任せろ!!フローラ!」

 

 

フローラ「承知しました!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達はそれぞれ出来る事を全うするために動き出した…

 

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