閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第102話

エステル「龍が現れたって!?」

 

知らせを受けたエステル達はブリッジに入ると既にモルガン将軍とユリア大尉がいた。

 

モルガン「聞いての通りだ。つい先程マルガ鉱山上空に龍が現れたとの報告がはいった。今ディスプレイに映す」

 

モルガン将軍はそう言うと収納されていたディスプレイが展開され龍とそれを追跡する哨戒艦の現在地が映し出された。

 

シェラザード「マルガ鉱山……ロレントに現れたか……しかし良く見つけたわね」

 

ユリア「閣下、迎撃地点はどこにしますか?」

 

艦長席に座っているユリア大尉がモルガン将軍に尋ねた。

 

モルガン「そうだな……ヴァレリア湖で迎撃するとはいえ王都に近づけさせる訳にはいかんしな……迎撃地点はレナート川の河口付近に設定!近くにいる哨戒艇は河沿いに龍を誘導し、レイストン要塞は攻撃艇を緊急発進させろ!」

 

ユリア「アイ・サー!――作戦行動中の全艦艇に告げる。こちらは旗艦《アルセイユ》。迎撃地点はレナート川の河口付近に設定。全哨戒艇はフォーメーションBで川沿いに龍を迎撃地点に誘導。攻撃艇は直ちに発進、迎撃地点に急行せよ!操舵手、我々も急ぎ迎撃地点に向かう。レナート川河口南西に向かえ!」

 

「アイ・サー!」

 

「「……」」

 

クローゼ「……リィン?」

 

ユリア大尉の指示でアルセイユもせわしなく動く中リィンとフローラは無言でディスプレイを見つめていた。そしてそれに気づいたクローゼは首を傾げていた。

 

―― 12:20 ――

 

レナート川河口

 

待ち伏せを担当する攻撃艇と合流したアルセイユは河口付近で待機していた。

 

リィン「……」

 

フローラ「リィン様、もうすぐ哨戒艇に追い立てられたレグナードが来る頃です」

 

ブリッジを出たリィン達は後部デッキで静かにその時を待っていた。

 

リィン「……どう思うフローラ?」

 

フローラ「……はい、モルガン将軍の作戦は問題無い筈です……が何故か嫌な予感がします」

 

リィン「俺もだ……何か予想外の事が起きる気がする」

 

そう言ってリィンは何気なく太陽の方に目を向けた……すると太陽を背にして黒いナニかが飛んでいるのが見えた。

 

リィン「何だ……アレは?……鳥?」

 

フローラ「ですが鳥にしてはサイズがおかしい様な……いや、まさか……」

 

するとその黒いナニかは急降下を開始してアルセイユに近づいてきた。そして姿も見えてきた。

 

フローラ「アレは………鳥じゃないッ!?《古代種》です!大型翼竜種です!!」

 

 

 

 

古の天空の覇者《ギアスバーン》

 

 

リィン「まずい!奴はアルセイユに突っ込む気だ!」

 

古代種……ギアスバーンは急降下を続けアルセイユに進路を固定していた。

 

アルセイユも頭上の脅威に漸く気づき慌てて回避運動に入った。

 

リィン「うおっ!?」

 

フローラ「リィン様!?」

 

アルセイユの急激な回避運動でリィンは体勢を崩し……そしてそのままデッキの手すりを超えてアルセイユから落下した。

 

フローラ「リィン様ァァァァぁぁぁぁ!?」

 

リィンの身体はヴァレリア湖の湖上に吸い込まれていった……

 

 

 

 

 

 

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