龍を取り逃がしてしまった後アルセイユは今後の対策を練る為にボースに戻り、話し合われたが中々良い案が浮かばずに頭を悩ませていたらラヴェンヌ村で療養していたアガットとティータが現れ心当たりと切り札があると言われ、モルガン将軍も遊撃士に任せる事になったのだが……
リィン「あの〜クローゼ?」
クローゼ「何、リィン?」
リィン「何で俺はベッドに寝かされてるのかな?」
龍捕獲作戦の後、リィンはクローゼの手でボースのホテルに連れて行かれ、ベッドに寝かされて傍にはクローゼが花瓶に花を活けていた。
クローゼ「何言ってるの、リィンはかなりの高度でヴァレリア湖に落ちたでしょう?身体、ヒビどころか骨折しても可笑しくなかったのよ。だから念の為に静養しないと……」
クローゼはそう言ってリィンのベッドを整えた。
リィン「いや、大丈夫だって……何処にも異常は無いし、痛みだって……」
リィンは起き上がろうとしたが……クローゼに止められた。
クローゼ「自己診断はいけないわ。それが取り返えしつかなくなる事もあるわ」
クローゼは互いの唇が触れそうな位までリィンに顔を近づけた。
リィン「いや、だから……」
クローゼ「リ・ィ・ン?」(ニコ)
リィン「……なんでもありません」
リィンはクローゼの笑顔の圧力に負けて素直に横になった。
クローゼ「分かれば宜しい」
クローゼは満足して備え付けの椅子に座った。
クローゼ「リンゴ、剥いてあげるわ。好きでしょう?」
クローゼはリンゴを手に取り果物ナイフで切り始めた。
リィン「あ、あぁ……でもリベールの王太女にリンゴの皮むきをさせるのも……」
クローゼ「まだ私は正式に王太女として立太子していないわ。それに……夫の介護もまた妻の役目よ。誰にも譲る気は無いわ」
クローゼは涙を流していた。
リィン「クローゼ……」
クローゼ「本当に……ヒック、貴方が落下したと聞いた時心配したんだから、貴方を喪うなんていう恐怖なんてもう二度と想像もしたくない……だから、無茶しないで、お願い……」
リィン「……悪かった、だから泣かないで欲しい……君が泣くと俺も悲しいから……」
リィンはそう言ってクローゼの頬を撫でた。
クローゼ「グスッ……約束よ?」
リィン「あぁ、女神に誓うよ。でも君やエステル達が危機に陥ったらその限りじゃないけど……」
クローゼ「……そこは不満が残るけど、言わんとする事が判るだけに強く言えないわね……分かった。今はそれで納得してあげる」
リィン「ありがとうクローゼ……そういえば龍の探索チームはアガットさんとエステル、シェラザードさんに……フローラだってな?」
クローゼ「えぇ、フローラさんが自ら志願したわ。よほど貴方を危機に晒したと思っているらしいわ」
リィン「それで失態を挽回したいか……気にしなくても良いと言っても無理か、確か霧降峡谷だったよな?」
クローゼ「えぇ、今頃到着してる筈よ」