閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第106話

渓谷の向こう側に渡ったエステル達は言われた通りに岩山の中の空洞を進み、魔獣を排除しながら慎重に歩きそして遂に龍の住処に辿り着いた。

 

アガット「居たぞ……!」

 

エステル達の目の前には龍……レグナードがとぐろを巻いて眠っていた。

 

エステル「眠ってるのかな……?」

 

シェラザード「みたいね、あのレーヴェとかいう男は見当たらないけど……」

 

アガット「フン、奴が居ないのは不満だが……今は果たすべき役目が優先だしな、まずは今回の作戦を再確認するぜ。あの龍の額には《ゴスペル》が埋め込まれている」

 

エステル「うん、アレが龍を操っている可能性が高いんだよね?」

 

シェラザード「えぇ、今まで《ゴスペル》が引き起こした事象を考えたら操る事が出来ても不思議では無いわね」

 

フローラ「そしてそのゴスペルのフレームを破壊出来る手段がアガット殿が持っているラッセル博士の発明品と……」

 

全員がアガットが背負っている大剣を見た。一見普通の大剣に見えるが……

 

アガット「あぁ、ラッセルの爺さんが開発した対ゴスペル用の武器だ。何でもブレードに振動を伝える事でフレームを破断するとかなんとか……ま、使えるのが二、三回が限度らしいがな」

 

フローラ「高周波ブレードですか……よくもまぁラッセル博士はこの短期間で最適解を思いつきますね」

 

フローラは呆れと称賛の溜息を漏らした。

 

アガット「ま、使えるなら原理なんてどうでもいい。まずは俺が寝ている奴に近づいて奴の額に埋まっている《ゴスペル》を破壊する。上手くいけばそのままで終わるだろう」

 

シェラザード「でももしゴスペルを破壊しても暴れたらどうする積り……?」

 

アガット「そん時は腹を括るしかねぇだろ?ま、そうならない様に女神に祈っててくれや……じゃあ行ってくるぜ」

 

アガットはそう言って龍に向かって走り出し、そして近づいたら一旦近くの岩陰に隠れた。

 

アガット「……よし、まだ奴は気がついてねぇな……そろそろスイッチを入ておくか」

 

アガットはブレードのスイッチを入れると刃が高速に振動してきた。

 

アガット「効いてくれよ……!」

 

そして岩陰からアガットは飛び出した。

 

アガット「らあぁァぁぁぁぁ!!」

 

アガットが叫びながら駆け寄り龍に近づき、そして思いっきり額のゴスペルにブレードを叩きつけた……

 

アガット「……やったか?」

 

アガットは手応えを感じたが……突如龍に埋め込まれているゴスペルの黒い光が放たれ龍が起き上がった。

 

「―――!!」

 

アガット「チッ!浅かったか……!ならもう一度……!?」

 

すると龍は口から炎を吐き出した。

 

アガット「うおっ!?」

 

アガットは間一髪で炎を避けた。龍は更に追撃を仕掛けようと動いた。

 

フローラ「させません……!」

 

フローラが飛び出し、龍の頬に棍の一撃を加えた。

 

「―――!?」

 

エステル「アガット!!」

 

シェラザード「大丈夫なの!?」

 

そこにエステルとシェラザードも駆け寄ってきた。

 

アガット「奴の額のゴスペルはヒビを入れたが破壊までは出来てねぇ!こうなりゃもう一度チャンスを作って叩き込む!力を貸してくれ!」

 

 

『『『おお!!』』』

 

そう言って古代竜レグナートとの戦闘に入った……

 

 

 

 

 

 

 

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