ーロレント空港ー
昨日の晩事件の解決を報告をしたら、アイナさんがカシウスさん宛に手紙が届いていたと手紙を渡し、内容を読んだカシウスさんが急遽外国に翔ぶことになり、翌日ロレントの空港で俺達は見送りに来ていた。
カシウス「いきなりですまんな《銀閃》の、向こうでどうしても俺が行かなければ駄目な件らしくてな。お前も自分の仕事があるのに俺の仕事も振ってしまって」
シェラザード「いえ、先生がお忙しいのは何時もの事ですし、それより先生の代役が私に務まるか…」
カシウス「なに、お前さんなら大丈夫さそれとエステル達の方サポートも頼む。あの二人でも出来る仕事を回したがまだまだ新人だからな」
エステル「ちょっと父さん!?私達だってちゃんとやれるわよ!」
カシウス「ハッハッハ!俺から見ればお前達はまだまだ殻のついた雛だ!」
エステル「むぅ…」
ヨシュア「大丈夫だよ父さん、僕もついてるし」
カシウス「まぁそうだな…だがあんまりエステルを甘やかすなよ?」
エステル「どういう意味よー!」
カシウス「ハハハハ…リィン達も昨日は助かった。お陰で誰も大きな怪我はしないで済んだ」
リィン「いえ、俺が居なくともカシウス師兄なら問題なく解決出来たでしょう」
俺は偽らざる本音を語った。実際師兄の実力なら魔煌兵の一体なんて軽く屠る事など簡単な筈だし…
カシウス「いや、俺一人だったら遅れていた可能性も否定出来なかったさ、だからありがとう」
全く師兄は律儀なんだから…
エステル「でもリィンに聞いた後でもちょっと信じ難いよね〜見た私が言うのもなんだけど…」
シェラザード「まぁ確かにね…オカルトめいた話だったわね」
ー前日 遊撃士ギルドー
「「「「暗黒時代の産物??」」」」
リィン「ええ、俺も実際初めて見ましたが…」
エステル「ええっと…暗黒時代って確か」
ヨシュア「《大崩壊》の後500年に渡り大小様々な国が戦いに明け暮れた時代だね」
カシウス「そしてその時代に使われた技術は導力では無く魔導とよばれる技術で、今では全く使われなくなった…筈だが?」
シェラザード「そんな大昔の遺物がなんで顕れたのかしら?エステル達の話だと何も無い空間から突然出て来たらしいけど」
エステル「うん、なんの前触れもなしに出て来た…でもあれ、そんな古い感じしなかった」
ヨシュア「確かに、つい最近造られたような印象をうけたよ」
シェラザード「誰かが造って送りこんだってこと?…誰が?なんのために?」
カシウス「判らん、確かな事はナニカの悪意が動いてると言う事だ」
ー回想終了ー
カシウス「一応各地のギルド支部には今回の件を周知してもらう様手配したが、次現れるかどうかは正直判らん」
エステル「う〜ん、まぁ、ここで幾ら頭を捻っても判らない物は判らないしとりあえず今は良いんじゃない?」
『『『『(汗)』』』』
シェラザード「全くあんたって子は…」
フローラ「可愛いかと思うわよ」
リィン「まぁエステルらしいですよ」
ヨシュア「確かにね」
カシウス「やれやれ…」
エステル「??」
〘まもなく王都グランセル行が発進します。ご乗船の方はお乗りください〙
カシウス「おっと、時間か…それじゃあ俺は乗るからな」
エステル「父さんー!お土産期待してるわねー!」
カシウス「お前ね…仕事に行くだから」
カシウス「まぁ、時間と財布に余裕があったら考えておこう」
エステル「やった!」
ヨシュア「いってらっしゃい!父さん」
師兄を乗せた飛行船はゆっくりと飛び去って行った…
シェラザード「さてリィン、あんた達もこれからロレントをでるのよね?」
リィン「えぇ、ミルヒ街道を通ってボースに向かいます」
エステル「じゃあここでお別れか〜淋しくなるわね」
ヨシュア「かもね、でも僕達もいずれ正遊撃士の推薦を受ける為に各都市に回るから案外早く再会するかもしれないよ?」
エステル「そっか、そうだよね」
シェラザード「ま、あんた達は今受ける依頼をこなすのが先ね」
リィン「ハハ…まぁでもまた会いたいものだよ。エステル、ヨシュア、シェラザードさんお元気で」
俺は三人にそれぞれ握手を交わしなが別れの挨拶を口にした。
シェラザード「ま、あんた達も元気でね。フローラ今度会った時にはエレボニア産のワインでも持ってきなさいよ♥」
フローラ「貴女ねぇ…まぁエレボニアのウィスキー位なら考えるわ」
エステル「また会おうね〜!」
ヨシュア「お元気で」
リィン「さて、行こうか?」
フローラ「はい」
そうして俺達はエステル達と別れミルヒ街道側の通路に向かおうとした時…
「お~い!待ってくれー!リィン、フローラさん」
リィン「ん?貴方は…ホテル・ロレントの…」
声を掛けてきたのは顔なじみのホテルの従業員だった
「ハァ、ハァ…良かった…出る前に見付かった」
フローラ「どうしましたか?そんなに急いで…?」
「いや、実は頼みたい事があって…」
リィン「頼みたいって…俺達はこれからロレントを発つんですよ?直ぐに戻って来る訳じゃあないですよ?」
「あぁ解ってる…ボースに行くんだろう?だから呼び止めたんだ」
フローラ「?どういう事ですか?」
「実は…二人にある人のボース迄の護衛を頼みたいんだ」
リィン「…?それは遊撃士ギルドの領分でしょう?そっちに依頼すればいいんじゃ…?」
「いや、実は頼んだんだけど…空いてる人が居なくて明日になるって言われたんだ…その人は今日ボースに行きたいって」
成る程…でも
リィン「なら飛行船は?ボース行もまだ出てる筈だけど?」
「それが…どうしても歩いて行きたいと言って聞かないんだ…」
俺達は顔を見合わせた
フローラ「えっと…それならその方を説得して明日行かせれば…」
「いや、確かにそうなんだけど、どうしてもほっとけなくて…頼むよ!ちゃんと報酬渡すから!」
困ったな…こうして頭を下げられたら断りづらいな…仕方無いか…
リィン「判りました…その話受けますよ」
「本当か!?助かるよ〜今本人を連れてくるから待っててくれ!」
そう言って又来た道を戻って行った
フローラ「宜しいのですか?」
リィン「仕方無いさ、此処にはお世話になったからな…この程度は受けるさ」
フローラ「…確かに、なら私も反対致しません」
「おーい!」
おや?さっきの従業員が戻って来たか…さて、依頼人はどんな人か…な!?
「二人共この人がさっき話しをした人だ宜しくたのんだぞ!」
従業員が去った後にその人は自己紹介をし始めた…年若い女性で髪は黒くスタイルが良い…
???「突然この様なお願いを聞き入れてくださり有難う御座います。私の名前は…」
その顔には両目に包帯を巻いた…
「リーシャ・マオといいます短い道中ですが宜しくお願いします」
東方最強の凶手が目の前に立っていた…