リーシャの手術は成功しその後三日間は静養しいよいよ包帯を取る時がやって来た…
フローラ「では包帯を取ります」
フローラはリーシャの後ろに回りリーシャの目を巻いていた包帯を取った
リーシャ「……」
フローラ「目をゆっくりと開けてみてください…」
リーシャ「……ッ!」
フローラ「私の指が何本立っているかわかりますか?」
リーシャ「……3本です」
フローラ「ではリィン様が持っている板が何色に見えますか?」
俺はリーシャの正面に立って赤と青の板を持っていた。
リーシャ「……赤と、青色です…」
フローラ「…眼球運動も異常無し、拒絶反応も確認されず…お疲れ様でした。完全に治りました」
リーシャ「…治った…?」
フローラ「はい、左手の腱も治りました…そっちはもう少しリハビリすればリーシャさんの得物の剣を握れる位に回復しますよ」
リーシャ「…空が碧い…雲が白い…当たり前の筈なのに…今までが当たり前じゃなかったんだ…(ボロボロ)」
リーシャ「ほんとうに(ヒック)…本当にありがとう御座います!(ヒック)まさか本当に再び見える日が来るなんて…(ヒック)思いもしなかった!!私はもう二度と陽の光を視れないと…(ヒック)思ってた!なのに…なのに…こんなにも嬉しい事はありません」
彼女は緊張の糸が切れたのか大粒の涙を流した…
リィン「良かったですねリーシャさん、フローラ彼女を外に連れ出しても問題は?」
フローラ「えぇ、特に問題は無いかと…」
リーシャ「え?…でも…」
リィン「いいから、いいから。折角見える様になったんだから外に出ないのは勿体無いですよ。幸い今日は晴れで見晴らしもいいですし…」
リーシャ「判っ、判りましたから引っ張らないでください」
彼女を外に連れ出した俺達は《アンファング》の公園に来た…
リーシャ「景色が綺麗ですね…リィンさん一つ聞いて良いですか?」
リィン「良いですよ、なにを聴きたいので?」
リーシャ「貴方がたは何者何ですか?こんな空中都市を有してるなんて…裏の世界でも聞いた事がありません。貴方達は一体…?」
リィン「…その問いに答える前に一つ約束して欲しい事があります」
リーシャ「約束…?」
リィン「はい、ここの事は他言無用…リーシャさんの中だけで収めて頂きたい」
リーシャ「…もし約束出来ないと言ったら?」
リィン「ここの事や俺達に出会った事も全て《忘れて》頂きます。ですが治した目はそのままにしますので、その点は安心してください」
リーシャ「…ふぅ…判りました、どの道貴方がたには恩が有りますしね。ここの事は口外しません。ですので、貴方がたの正体を教えてください…」
リィン「…荒唐無稽な話しになりますが、良いですか?」
リーシャ「構いません。今更驚く事はありませんし…」
リィン「ではお答えします。この都市の名は空中都市《アンファング》…古代ゼムリア文明が築いた都市です」
リーシャ「…はい…?」