閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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第二十七話

 

フローラ「これは飽くまで推論に過ぎませんし、証拠も無い以上考えても無理です。また仮に有ったとしてカシウス殿が率いた連合隊によってD∴G教団は壊滅している以上そんな設備を維持出来るとは思えません」

 

確かに…あのカシウス師兄がそんな物を見落とす事はないだろうし

 

フローラ「勿論油断はできないでしょうが、頭の片隅に留めて置く位で良いでしょう。それよりもうすぐ着きますよ、マノリア村です。此処を過ぎればルーアンはもう少しです」

 

村に入ると海の香りがするが、はっきり言って…

 

リィン「嗅ぎ慣れてるからあんまり感動がないな…」

 

フローラ「基本的に《アンファング》は四六時中海上に浮かんでますからねぇ」

 

俺達は互いに顔を見合わせて苦笑するしかなかった。

 

リィン「まぁ、それは良いとして関所を出てから食べて無いから丁度良い時間だし此処で食べて行くか?」

 

フローラ「そうですね、直ぐ其処に開いてる店がありますからそこで食べましょう」

 

《白の木蓮亭》という名の酒場兼宿場で食事を摂ることにした

 

「いらっしゃい、食事?それとも宿泊したいのかい?」

 

リィン「食事の方で、何かおすすめは有りますか?」

 

「ならシーフードパスタがオススメさね、新鮮な海産物を使ったパスタは自慢の一品だよ」

 

リィン「じゃあそれを二人前で」

 

「はいよ!すぐに作るから座ってまっててな」

 

お言葉に甘えて席に座って待つ事にした

 

リィン「そういえばフローラ、此処の《紺碧》の塔も訪ねるのか?」

 

フローラ「えぇ、何時も個人的な我儘に付き合って貰い申し訳ないですが…」

 

リィン「それは構わないが…今まで塔を調べて何か判ったのか?」

 

フローラ「はい、前にも話したと思いましたが四つの塔はセレスト達が建造したもので間違い無いでしょう。そしてアレの役割は《リベル=アーク》を封印する為の鍵の付いた扉といった所ですね」

 

リィン「ふぅん?解かれる可能性は?」

 

フローラ「専用の《ゴスペル》を填めて『導力』を注がない限り無理の様です。因みにプロトタイプの私では《リベル=アーク》にアクセスすら叶いません」

 

リィン「フローラでも?」

 

フローラ「寧ろ私だからこそかも知れません。私を建造して必要なノウハウを向こうにフィードバックしてましたから、性能的には向こうのコンピューターが遥かに上です」

 

リィン「そうか…」

 

なら原作における結社の《ゴスペル》のオリジナルは一体何処から手に入れたんだ…?盟主からもたらされたにしても謎だらけだな…

 

「ハイお待ちどう様。シーフードパスタ二人前だよ」

 

リィン「おっと、フローラ話しは後にしよう。今は食べよう」

 

フローラ「そうですね」

 

「あんた達外国人だね?」

 

料理を運んでくれた女将さんが尋ねた

 

リィン「えぇ、判りますか?」

 

「そりゃあねぇ、若干イントネーション違うからね。もしかしなくともエレボニアからかい?」

 

リィン「はい、最も最近までロレントに滞在してましたけど」

 

「あぁ勘違いさせたみたいで悪いね。私は別にエレボニア人だからといって偏見なんてないさね、確かに《百日戦役》でえらい目にあったけどアレは上のお偉方が悪いのであって何の非も無いアンタ達を責めるのはお門違いも放ただしいってもんさ」

 

リィン「そう言ってもらえると助かります」

 

俺の父は関係者だから全く無いとは言えないけど…

 

フローラ「やはり珍しいですか?」

 

「まぁねぇ…唯でさえ飛行船が発達して港も昔程活気は無くなったのに化け物騒ぎで外国人は少なくなったね」

 

リィン「化け物?」

 

「そうさ、ここ最近海の方で化け物が出るって噂がね…その化け物はイカみたいな触手を持った奴らしくてね大きさも50アージュ(50m)もあると言われてるのよ。襲われた船もいたけど幸い鋼鉄製だから沈んだ船はいないけどそれでも損傷する船が後を絶たなくてねぇ…」

 

俺達は互いに顔を見合せながら女将さんに尋ねた

 

リィン「えっと、遊撃士は…戦力が足りないか、軍は対応は?」

 

「勿論海軍さんは動いてるよ?でも、追い払うのが精一杯みたいでねぇ…しかも直ぐに戻ってくるみたいできりが無いみたいだよ」

 

「あんた達も海には行かないだろうけど近寄らない方が身の為だよ」

 

食事を終えマノリア村を出て少し歩いてからフローラに聞いてみた

 

リィン「フローラ、《古代種》ってやっぱり海にも…?」

 

フローラ「はい、発掘された化石の中には海棲軟体動物もありました。先程の話しに該当する生物もいます、名は〘オケアノス〙と名付けられたこれは非常に獰猛でナワバリに入った生物は容赦なく襲い掛かったと考えられました」

 

リィン「そっか…はぁ〜夢であって欲しいよ、ホント」

 

ジュラシック・ワールドはごめんだよ…

 

 

 

「う、うわー!」

 

 

 

フローラ「っ!…リィン様!?」

 

リィン「ああ!誰か魔獣に襲われてるな行くぞ!」

 

 

なんか最近こんなんばっかりだな!

 

 

魔獣除けの外灯が故障したのか街道の真ん中で魔獣に襲われてるのは小さな子供を大勢連れた大人の女性と学生らしき男女三人しかも武器を持ってるのはレイピアを構えてるスミレ色の女の子一人だけ…ってあの子は!?殺らせるか!

 

リィン「八葉一刀流 二ノ型 『裏疾風』!」

 

「え…?」

 

俺は彼女に襲い掛かろうとした魔獣を纏めて斬り捨てて彼女の前に出てフローラに指示をだした

 

 

 

リィン「フローラ!後ろの子供達を守れ!俺はこいつ等を殲滅する!」

 

フローラ「了解しました!リィン様、数だけは多いのでお気を付けください!」

 

 

「リィ……ン?」

 

呆然と俺の名を呟く彼女の声を背にして奴等を殲滅する為俺は魔獣の群れに突っ込んだ

 

ー 十分後 ー

 

リィン「ふぅ、殲滅できたか…フローラ、そっちはどうだ?」

 

フローラ「此方も怪我人はいません」

 

それなら良かった…さて、問題は

 

「助けていただきありがとう御座います。私はマーシア孤児院の院長を勤めてるテレサと申します。この子達は私の孤児院で一緒に暮らしてる子達です」

 

 

魔獣に襲われたばかりだからか先生の後ろに隠れてるな…

 

テレサ院長「すみません、まだ怖いみたいで…」

 

リィン「いえ、この状況では無理もないですよ」

 

子供には刺激が強すぎるわな、そりゃ…

 

今度は学生達が話し掛けてきた

 

「いや、本当に助かりました!あのままやられるかと思いました。あ、申し遅れました私はジェニス王立学園の生徒会長を務めてるジル・リードナーです!そしてこっちの男子は…」

 

「同じくジェニス王立学園の生徒会副会長を務めてるハンスです。いや〜助かりました!俺達は戦えないから彼女に負担をかけてしまってましたから…あ、彼女は「クローゼ」…へ?」

 

リィン「久しぶりだね、五年ぶりかな?元気そうで良かった」

 

クローゼ「ッ…!」

 

俺がそう言うと彼女が駆けてきて…俺に抱きついてきた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クローゼ「久しぶり………リィン!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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