クローゼ達を学園に送り届けるまでの間俺の事を少し話すことにした。
ジル「へぇ〜、リィンってロレントでカシウス元大佐の師事をうけてたんだ?」
リィン「正確にはユン老師っていう方に師事を受けててカシウス師兄はサポートに回ってたんだけどね」
ハンス「だとしても俺達と同い年で剣を修めてるなんてスゲーよ!」
リィン「飽くまで《中伝》であって《奥伝》にはまだ至ってないけどな」
クローゼ「じゃあ、あの時グランセルに居たのはその為?」
リィン「いや…実はユン老師と出会ったのは帝都の空港でね、その船上で弟子入りすることになったんだ。だから当初の目的はリベールを巡る旅だったんだけどね」
クローゼ「そうだったんだ…」
ハンス「そーいやリィンとクローゼって何時知り合ったんだ?さっきは五年振りなんて言ってたけど?」
ジル「あ、それ私も聞きたい!クローゼが男子に抱きつくなんて珍しいもの見れたし!」
クローゼ「もう!ハンス君もジルも絶対面白がってるわね!?」
リィン「ハハ、仲の良い友人がいて何よりだ…さっきも話したけど五年前にグランセルで会ってるんだ。あの時は同じ年頃の娘が小さな子供をチンピラから守ってたから驚いたよ」
クローゼ「ゔ…だってリィンも見てたでしょう?あの子が危なかったんだから仕方が無いじゃない」
リィン「それで逆ギレされたチンピラに手を挙げられかけたんじゃあ意味無いだろう?」
クローゼ「でもリィンが助けてくれたわ。おかげで私もあの娘も助かったわ」
ジル「ほうほう、クローゼにとってリィン君は王子様だったと…そりゃあ惚れるわね」
クローゼ「ジル!////」
フローラ「お話し中すいません。リィン様これが原因みたいです」
フローラが指す方向に目を向けると確かに導力が切れた外灯が目の前にあった
ジル「これが切れたせいであんなことになったのね」
ハンス「これ、早く交換しないとマノリア村とルーアンの行き来が大変になるぞ」
リィン「フローラ、外灯の番号を読み上げるからメモを取ってくれ」
フローラ「承知しました」
とりあえずこれで魔獣の侵入は防げるだろう…ん?あれは…件の化け物イカか?悠々自適に浮上してる…
ジル「またアイツね!絶対舐めてるわね!」
ハンス「追い返してもまた元の海域に戻るからなぁ…おかげでルーアンの漁師は漁に出れないし」
クローゼ「……」
かける言葉が見つからないが…
リィン「行こう、今俺達が出来る事はない」
クローゼ「そう…ね」
今出来るのは彼女達を無事に学園まで送り届けることだけだ…
そうして歩く事二十分を過ぎると目の前に立派な校舎が見えてきた。
ジル「着いたわよ、ここがジェニス王立学園よ!」
リィン「立派な学園だな」
ハンス「そりゃそうさ、リベール最大の名門校だからな」
クローゼ「リィンの所もあるでしょ?そういう処」
リィン「ん…確かにエレボニアだと、トールズ士官学院とアストライア女学院かな?名門と言われるのは」
フローラ「カルバートですとアラミス高等学校ですね」
ジル「へぇ~、どれも名前は聞いた事はあるけど実際の交流はないからなぁ」
ハンス「俺はアストライア女学院に興味があるなぁ、可愛い娘が沢山いそうだ」
ジル「あんたは相手にされないわよ下心丸見えだし」
クローゼ「クスクス…確かにハンス君には敷居が高いかもね」
ハンス「ちぇ〜二人揃って酷えな〜」
雰囲気が明るくなったな…この分大丈夫だな
「おお、ジル君達無事に帰ってきたか」
顎に白い髭を生やした男性が此方に近づいてきた。もしかして…
ジル「コリンズ学園長、只今戻りました!」
やはり…
コリンズ学園長「うむ、少々帰りが遅いから心配しておったところじゃ、そちらの子達は?わが校の生徒ではなさそうじゃが…?」
クローゼ「あの、学園長実はテレサ先生を送る途中で魔獣に襲われて…」
コリンズ学園長「なんと!それでテレサ院長達は…?」
ハンス「それは大丈夫です。危ない処でしたがこちらの二人に助けて貰い全員怪我無く無事です」
コリンズ学園長「そうか…我が校の生徒を助けて頂き感謝申し上げる。儂はジェニス王立学園長を務めるコリンズと申す。貴殿らの御名前をお聞きしたい」
リィン「俺の名はリィン・アイスフェルトと言います、こっちは…」
フローラ「リィン様のメイドを勤めておりますフローラ・クリフトと申します」
コリンズ学園長「リィン君にフローラ君か…改めて生徒を助けて頂き感謝する」
リィン「いえ、礼を言われる事では…」
コリンズ学園長「なに、礼は素直に受け取っておきなさい、それで魔獣が出た原因は?」
リィン「実は…」
道中の魔獣除けの外灯が切れていたため魔獣が街道に出た事、俺達はクローゼ達を送り届けたらルーアンのギルドに報告する旨を伝えた。
コリンズ学園長「成程…そういう事なら一人ギルドの案内を付けよう」
ジル「学園長?」
コリンズ学園長「なに、学園の生徒が実際被害に合ったのだから学園側が依頼を出すのが筋じゃろう?二人だけに報告に行かせるのも違うしのう」
クローゼ「あの、学園長!それでしたら私が彼等を案内します」
コリンズ学園長「クローゼ君が?しかし君はさっき帰って来たばかりじゃここは他の者に…」
クローゼ「いえ、学園長私は大丈夫です!」
ジル「学園長、クローゼなら大丈夫です。行かせてあげてください」
コリンズ学園長「……わかった、そういうなら頼もうかのう?寮母にはクローゼ君の帰りが少し遅くなる事を伝えておこう」
クローゼ「…!ありがとう御座います」
コリンズ学園長「うむ、ではリィン君、ギルドの方は宜しく頼む」
リィン「承知しました」
クローゼ「では学園長行って参ります!リィン、行こう!」
リィン「ちょ、クローゼ!?引っ張らないで!?」
フローラ「失礼します」
コリンズ学園長「…ジル君彼女はもしかして…」
ジル「ハイ♥本人は隠してるつもりですが」
コリンズ学園長「そうか…(良き出会いがありましたな…クローディア・フォン・アウスレーゼ殿下)
自分的に長くなりすぎたので此処で区切ります