クローゼ「リィン、ようこそ此処がルーアンよ!」
クローゼの案内によって着いたルーアンは確かに綺麗な街だが…
リィン「やはり少し活気が無い感じがするな」
クローゼ「うん、あの巨大なイカみたいな物せいでちょっと、ね。でも人って結構逞しいみたいよ?」
クローゼが指差す方向に目を向けると地元民では無い、もしかして観光客の集団?
リィン「なぁクローゼ、あの観光客のお目当てってもしかして…?」
クローゼ「えぇ、件のイカを見に来た人達みたい、それを相手に商売を始めた人も居て、最近じゃイカを模したぬいぐるみやバッジ何かも売ってるみたいよ?」
クローゼが苦笑しながら語ってくれた。確かに逞しいなぁ…
クローゼ「唯、軍や遊撃士協会の方針はやっぱり排除したいから、街も本音では早く対策して欲しいみたい」
ま、そりゃそうだ実際沈んだ船は無しだか損傷した船が何隻も出たんだから排除しない訳にはいかないわな。たとえ奴にとってナワバリを守る為の当たり前の行動だとしても街には大迷惑被ってるしな
フローラ「ですが相手は海の中です。容易には…」
まぁそれも解るけど…
リィン「それでも対策しない訳にはいかないのはしょうがないさ…それよりクローゼ、ルーアンのギルド支部は何処に?」
クローゼ「うん、こっちよ。私に着いてきて」
大通りを着いていくと海側にホテルがありその向かいに工房、その隣かギルドの紋章が入った建物が見えた。すぐ近くに跳ね橋があった。
クローゼ「あの跳ね橋は《ラングランド大橋》って言ってね。ルビーヌ川は王都に繋がってるから川を遡って王都に入る船の為に毎日決まった時間に跳ね橋が上がるようになってるの。こっちもルーアンの特徴ね、そしてその跳ね橋を渡った先の直ぐに見える屋敷がルーアン市長《ダルモア》氏の邸宅よ」
ふ〜んあそこが…
フローラ「その向かいにあるのは…倉庫や港湾施設ですね」
クローゼ「えぇ…まぁ今は荷揚げする船が少ないし、倉庫の一部はちょっと問題がね」
問題…?あぁもしかしてあの連中か?
クローゼ「ま、街の紹介はこのくらいにしてギルドに入りましょう」
クローゼを先頭に俺達も中に入った
「いらっしゃい、ルーアン支部のジャンという者だよ…おや?君はジェニス王立学園の生徒だね?なにか有ったのかい?」
クローゼ「こんにちは、えぇメーヴェ海道の魔獣避けの外灯が導力切れで海道に魔獣が現れて孤児院の子達や私達に襲いかかりました」
ジャン「…ッ!それはかなり危険だね、怪我とかはなかったのかい?」
クローゼ「はい、こちらの御二人に助けてもらいました」
「そうか…それなら良かった。それで切れてた外灯の位置とかは判るかい?」
リィン「えぇ、外灯の登録番号を此方にメモしておきました」
俺はフローラから預かったメモを彼に手渡した
「…うん。この位置なら直ぐに行かせられるかな?と言っても今出払って…」
その時外の扉が開き姉御肌な女性が入ってきた
「ジャン!依頼終わった…おや依頼者かい?」
「おぉ丁度いい、カルナさん実はメーヴェ海道の外灯が切れて魔獣が出たらしいんだ」
カルナ「へぇ…じゃああたしはその討伐かい?」
「いや、そっちじゃなくてその外灯の七耀石の交換を頼みたいんだ。勿論魔獣がいたら殲滅しても良いけど優先順位は交換の方が先だね」
「はいよ、早速行ってくるよ…あぁそういやメルツの奴は脱走した犬を捕まえにいったからもうしばらく戻るのは時間がかかるね。じゃあ行ってくるよ」
カルナと呼ばれた女性遊撃士はそう言ってまた外に出ていった…
「さて、外灯の件ありがとうね。依頼料は学園に請求すればいいかな?」
クローゼ「はい、学園長も了承しています」
「うん、それなら後はこっち(遊撃士)が責任をもって対応します。ありがとう御座いました」
クローゼ「では失礼しました」
結局ほとんどクローゼに任せてしまったな…
リィン「悪いなクローゼ、全て君に任せてしまった」
クローゼ「ううん気にしないで、リィン達には助けてもらったし、学園長が言った様に学園と孤児院が被害に合ったのだからこちらから依頼するのが筋よ」
リィン「そうか、それでクローゼは学園にもどるのか?」
クローゼ「えぇ、門限もあるし…ねぇ、リィン?」
リィン「ん、なに?」
クローゼ「何時までルーアンに居られるの?」
リィン「…判らない、かな?けどそんなに直ぐに行く様な急ぎの用はないかな?」
クローゼ「そっか…ねぇ近い内にジェニス王立学園で学園祭を開催するのその時は一般にも開放されるから…」
リィン「勿論見学させてもらうよ。クローゼ達は何をするんだ?」
クローゼ「フフ、演劇よジルが監督した…ね?当日に何を演るのか教えるわ」
リィン「楽しみにしてるよ」
クローゼ「うん!待ってるから!」
そう言ってクローゼは学園に帰って行った…
フローラ「これからどうなさいます?」
リィン「そうだな…うん?」
これからの予定を尋ねられたので考えようとしたらルーアン飛行船発着場から一人の女性が歩いてきた。金髪の髪で眼鏡をしているが…度が入ってない伊達メガネだろうか?何かをさがしている?鞄を弄ってる…お節介かもしれないが、
リィン「そんなに慌ててどうしましたか?」
声を掛けられるとは思わなかったらしい女性は少し驚きつつも恥ずかしげに答えた
「えっと…実は財布と今日泊まるホテルの予約券を失くしてしまって…」
それはまた…
フローラ「発着場は調べましたか?それと最後に見たのは?」
「確か…最後に見たのは『ヘイムダル』の発着場です」
帝都からか…仮にスリにあったとしたら今頃もう…
「うう〜まさかこんな事になるとは、此れでは調査どころでは…」
彼女は頭を抱え蹲ってる。流石に見てられないな…
リィン「フローラ、構わないか?」
フローラ「ご心配なく、私自身余裕がありますから一人増えたところで対して差はありませんわ」
有り難い言葉だ、お言葉に甘えよう
リィン「あの…俺達と一緒にホテルに泊まりませんか?」
「え?しかし…」
リィン「流石に若い女性を路上に彷徨わせるのは気分が悪いですし、多分俺達もこれからホテルに行くので…勿論無理強いはしませんが…」
「…すみません。お言葉に甘えさせてもらいます。あ、私はこういう者です」
差し出された名刺には…エレボニア帝国古生物学研究会?と書かれていた。
「エレボニア帝国古生物学研究会から派遣されたラクシャ・フォン・ロズウェルと言います。今このルーアンを騒がせてる巨大なイカ…《古代種》らしき物を調査する為にリベールに来ました」