閃の軌跡〜変わる物語〜   作:名無し名人

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UAが8万に届くとは思いませんでした。読んでくださった皆様に御礼申し上げます。そして長く更新せず申し訳ありませんでした。


第四十話

俺達はアガットさんと一緒にレイヴン達の事をルーアン支部に任せるために訪れた。

 

ジャン「それじゃあ彼等の事は此方に任せてね」

 

アガット「あぁ、頼んだぜ」

 

ジャン「それにしても…フフ、嘗てルーアンの問題児だった君が立派な遊撃士になったねぇ」

 

エステル「え?何々?ジャンさん!コイツそんなにワルだったの?」

 

エステルが興味津々に受付に居るジャンに尋ねた

 

「そりゃもう悪ガキだったよ、今のレイヴンと比べられない位にね」

 

アガット「おいジャン!人の黒歴史を勝手に語るんじゃねぇよ!」

 

その言葉を無視してジャンさんは続けた。

 

「まぁ、それがカシウスさんにボコボコにされてレイヴンを抜けてカシウスさんの師事を受けて遊撃士の道に進むとは思ってもみなかったけどね」

 

エステル「へ…?」

 

ヨシュア「アガットさん、もしかしてリィンと同じ八葉の…?」

 

アガット「…ハッ!そんな訳無いだろうが、あのオッサンには確かに基礎を叩き込まれたが八葉は教えてもらってねぇよ、というか俺には八葉は性に合わないんだよ。俺はこっちの方が性に合っているしな」

 

アガットさんは自分の背中に担いでいる重剣を指しながら言った

 

フローラ「しかしルーアンで再会するとは思いませんでした。てっきりボースに居るのかと…」

 

アガット「依頼でこっちに来たんだよ、それでジャンに顔出して報告に行ったら孤児院の放火事件とあの馬鹿共が疑われていると聞いてな。話しを聞こうと思って行ったらお前達が居たという理由だ…」

 

フローラ「成程…」

 

リィン「そういう事でしたか…」

 

エステル「えっと、リィン?さっきから思ってたんだけどコイツと知り合い?」

 

リィン「ん?あぁ、ボースでちょっと事件に巻き込まれてね、その時に対応してくれたのがアガットさんなんだ」

 

フローラ「大変お世話なりました」

 

エステル「へぇ〜この無愛想な男がね〜?」

 

アガット「おいこら、それはどういう意味だ…?まぁ良い、孤児院の放火の捜査はこっちで引き継ぐからお前等はここで手を引けや」

 

エステル「え…?ちょっと!なんでそうなるのよ!?」

 

ヨシュア「いきなり過ぎやしませんか?」

 

アガット「当たり前だろうが!!準遊撃士のお前達が扱うには明らかに荷が重い案件だ!しかも民間人も巻き込んでるなんて何考えてるんだ!万が一怪我の一つでもしてたらどう責任を取る積りだ!」

 

エステル「うぐ!」

 

ヨシュア「…それは…」

 

まぁ正論ではあるが…

 

クローゼ「あの…お二人は悪くありません。私が無理を言ってついてきたんです」

 

リィン「右に同じ、それにアガットさん貴方も人の事言えないのでは?」

 

アガット「ヴッ!?それを言われると…」

 

エステル「リィン、クローゼそれは違うわ…」

 

エステルは俺達の話しを遮りアガットさんに言った…

 

エステル「…分かったわ、アンタに放火の捜査を引き継ぐわ…」

 

ヨシュア「エステル…良いのかい?」

 

エステル「言い方はキツいけどコイツの言ってる事は正しいわ、それに…私達があの人達に出来る事はあると思うし」

 

ヨシュア「エステル…」

 

クローゼ「エステルさん…」

 

アガット「……捜査次第だが手が足りない時には応援として呼ぶかもしれねぇ。備えだけはしとけ」

 

リィン「あ、アガットさんこれ孤児院の焼跡から成人の靴跡が見つかったので型を取りましたので良かったらどうぞ」

 

そう言ってフローラに預かってもらってた証拠品を手渡した

 

アガット「…あぁ、助かる。何か分かったら連絡する」

 

そう言ってアガットさんはギルドを出ていった…多分彼なりの気遣いだろう、俺達もギルドを後にした。

 

クローゼ「ごめんなさい…私が付いてきたばかりに」

 

エステル「も〜大丈夫だって!別にクローゼが悪い訳じゃないんだから」

 

ヨシュア「そうだよ、エステルの言う通り僕等が迂闊なだけだったんだから、寧ろこっちが謝るべきだよ。リィンも巻き込んでごめん」

 

リィン「俺も気にしていないさ、どっちかと言うと役に立てて無いのが心苦しい位だし…あ、そうだクローゼこれ…」

 

俺は孤児院の焼け跡から見つけた孤児院の子達の写真を渡した

 

クローぜ「…?これ!どうしてこれが…!?」

 

リィン「現場から奇跡的に燃えていないのを見つけたんだ。テレサ先生達に渡しておいて、大切な品だろうし」

 

クローゼ「…ありがとう、リィン…全部無くなったかと思ってた…」

 

クローゼは写真を胸に抱いて静かに泣いていた…

 

エステル「うんうん、良かったねクローゼ…でもこれからどうしょうか?他の依頼を片付けるにしてもねぇ…」

 

ヨシュア「うん、せめて孤児院の子達の気分転換になる事があればまだ違うんだろうけど…」

 

フローラ「気分転換…ですか…」

 

リィン「…クローゼ、確か学園祭には一般に公開されてるんだよね?」

 

エステル「へ?学園祭?」

 

ヨシュア「ジェニス王立学園の伝統ある祭りだね。生徒が主導して行われる学園の祭りさ」

 

エステル「へ〜面白そう…でもそれがどうかしたの?」

 

クローゼ「うん、勿論近隣の人達も毎年訪れるから…もしかしてリィン?」

 

リィン「うん、テレサ院長や子ども達を招いて学園祭を満喫すれば良い気分転換になるかと思ったけど…」

 

エステル「ナイスアイディアよリィン!それなら…」

 

ヨシュア「少しは気が紛れるね」

 

クローゼ「そうね、学園長に相談してみるわ。リィン、ありがとう!…そうだ!エステルさん、ヨシュアさんにも後日依頼出すから学園祭の準備を手伝ってくれませんか?勿論リィンも手伝って欲しいわ」

 

エステル「え?それって大丈夫なの?」

 

クローゼ「はい、学園祭では遊撃士に警備の依頼を出しますからちっとも不自然ではないかと…」

 

エステル「う〜ん、それなら良いかな?ヨシュアはどう思う?」

 

ヨシュア「僕も賛成かな?断る理由はないしね」

 

クローゼ「ありがとう御座います。リィンはどう?…都合が悪いなら無理しなくても…」

 

リィン「俺も大丈夫だ、だからそんな不安そうな顔しないで欲しいだけど」

 

クローゼ「!…うん、じゃあ私は学園に戻って学園長に許可を貰って来ます!」

 

クローゼはそう言って学園に向けて走り去って行った…

 

エステル「さて…それじゃあその依頼が来るまでは別の依頼をこなさなきゃね?じゃあリィンまたねー!」

 

ヨシュア「あ!ちょっと待ってよエステル!ごめんリィン、これで失礼するね」

 

エステルやヨシュアも去って行き俺とフローラだけになった

 

リィン「…そういえば、フローラ勝手に学園祭の手伝いを引き受けて悪かった。今更だが何か予定あれば君だけでも…」

 

フローラ「いえ、私はリィン様のメイドです。リィン様の決めた事に口出す様な真似は致しません。それに…もう我儘を叶えて貰いました。これ以上は貰い過ぎですわ」

 

そう言ってフローラは微笑むが…でもなぁ

 

リィン「もっと我儘言っても良いのだけれど…ん?」

 

フローラ「どうされましたか?」

 

リィン「いや…誰かに見られていた様な気配がしたんだけど…?」

 

フローラ「…私のセンサーには不審な人物は見当たりませんが?」

 

リィン「……気の所為かフローラ、ホテルに戻ろう」

 

フローラ「判りました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ふう、やれやれ危うく気付かれる処だったわ。アイツこの時代であんな実力があるなんて…まさかユミルに居ないと思わなかったけどまさかリベールに居るとはね」

 

???「しっかしアイツは相変わらず人誑しね〜エステル・ブライトにヨシュア・ブライトに加えてクローディア王太女ともこの段階で知り合うとはね…」

 

???「問題はあのメイドね…《前回》はあんなメイド居なかった筈…やっぱり私が知ってる歴史とはなんか微妙に違うし何か関係してるのかしら…?」

 

???「ま、良いわとりあえず『リィン』を監視した結果を報告しなきゃね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エマもそろそろ来る頃だしそれまでルーアンの魚料理を楽しみますか」




次回ジェニス王立学園訪問
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